[店主戯言00204 2002/04/01〜2002/04/30 "There goes talkin' MOMO"


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2002/04/30 (火)  
【脳みそ連休中】

桃知@岐阜%雨です。
今日は郡上までお出かけ,そして今日中に帰る(だって,明日は鹿沼(栃木県)まで出張なのだ)。

しかし,今日で4月も終わりなのだね。
年を取ると,本当に月日の流れが速い。

さて,いろいろと書いてはいる(この戯言には少しだけれどもストックがあるんだよ)のだが,最近書いている文章がかなり暗いイメージになりがちなので,ここにはとても載せられない。

→私は一応IT化肯定派,推進派なわけだ。

なので,ちょこっとだけ。

■ディスパラダイスのイメージ

一昨日に書いたフレーズ「ディスパラダイスのイメージ」について書いておこう。
→こんなことを書くとまた誤解を受けそうだが。

IT革命という言葉も今や懐かしい今日この頃,それじゃIT革命はどこかへ行ってしまったのだろうか。

やっぱりそんなものは最初からなかったのだ,などとお思いの方々も沢山おられるだろうが,どっこいこの変動の波動は止まったわけでもなければ,どこかへ消えてしまったわけでもない。

むしろその本性をますますむき出しにしながら進行している。

多くの方々にとって,IT革命っていうのは意識的表層レベルでは情報通信技術に収斂してしまっている。

つまり,わが国の場合,それはIT産業バブル(IT産業と呼ばれるものの株価の高騰と下落)のことだか,インターネットだとか,携帯電話だとか,と思っている方々が沢山おられる。

→何度もここで書いているがIT革命の意味するところはそんなものじゃない。

そのためもあり,最近の私は,あえてIT革命という言葉を使うことはしなくなった。
→へんな誤解を招くのが嫌なわけ。

替わりに「IT化」という言葉をよく使うのだが,それは単純に世の中がIT化されている,っていうような用法である。

IT化は工業化→ポスト工業化の変革においては当然に起こるものだ,と言うのが私の認識である。

ポスト工業化とは,当然にフォーディズム以降の社会の延長としてある。
フォーディズム以降の経営(生産管理)の特徴は,生産において労働者の自律性をある程度許容することが生産性の向上をもたらすことを学んできたことにあろう。

つまり,IT化の経営における特徴は,判断主体(つまり個人)が主体であるための最後の砦のような「自律」のコントロールを目指すところにある。

→なので知識資本なのだ。

------------------------------->8

まあ,こんな感じなのだ。(~_~;)
私の内なる何者かが目覚めたかのようである。(笑)

しかし,IT化の潮流の中で,己が判断主体の主体であり続けるのは,やはり「自律」に立脚するしかないのも事実だろう。

IT化は本来オーダーを指向する。
つまり,ITの基本はコマンドなのであり,それは命令言語であり,命令と管理を指向するのは,その(IT化の)本質なのだ。

→目指すところは軍隊のようなシステムである。
→インターネットやCALSの出処を考えてみて欲しい。

→なのであえて私は管理指向のIT化を否定し続けている。

IT化の潮流の中で,個人の自由とか公平とか幸福とか,まあそういうものを考えている。
それら(個人の自由とか公平とか幸福とか)を取得可能な現実とするには,私は「自律」的な個人を想定するしかないのだ。

そういうIT化を理解していながら,なぜ私がIT推進派なのかといえば,IT化の流れから己を孤立させるのは難しい,と言うことにつきる。

それは例えば(悪い例えであり,批判の対象になることは百も承知で書くが)隅田川堤防の沢山のブルーシートを見て,皆さんはどう思うのか,というようなイメージである。

→自らがシステムから離脱した時に,彼らを自由で公平で幸福のイメージに見ることができるのだろうか?

そして,IT化は止まらない。
じゃ,どうする。

その止まらないものの本質と立ち向かうとき,そこに必要なものは,IT化から己を孤立させることではなくて,己の自律のためのツールとしてITを飼い慣らすことにある。

そして99年8月31日に私はこう書いた。
【インターネットの精神文化 -8月の終わりに-】

→つまり,私のIT化論はそこに収斂する。

2002/04/29 (月)  
【気持ちの良い朝】

浅草の空は抜けるような青空だ。
浅草寺の五重ノ塔もアサヒビールのウンコもピカピカしている。

さて,私は本日から岐阜2連戦。
システム変更(休みにやるのが一番)&イントラネットのスタートup勉強会。

F1見てたので眠い。。。

2002/04/28 (日)  
【浅い人,深い人】

栃木県での連戦を終えて帰宅。
今日は自宅。

どこにでもIT化を嫌う方々っていうは(沢山)存在していわけで,そういう方々を私は注意深く観察させていただいている。

それはITの本質を知ってのことなのか,それとも違う理由からなのか,と。

IT化をかなり深く理解していくと,(IT化に対しては)かなりの部分で否定的な態度をとるようになる(私もその一味である)。

それはディスパラダイスのイメージであり,その本質は人の幸せという価値観と連鎖した問題である。

しかし,そこまでの話しを(私に)する方々には,滅多にお目にかかれないのも事実である。
つまり,IT化を嫌う方々の多く(ほとんどだ)は,IT化の本質を知ってのことではない。

多くは,己の保身からの直感的な危機感であろうが,まあ,それはそれで間違ってはいない。

つまり,その直感は正しい。
IT化が進めば,あなたはその価値の多く(存在意義)を失うだろう。

でも,彼らはそれが何故なのかは深く考えることをしない。

だから私はその理由を説明する。
だが,それさえも余計なお世話であり,私はIT反対派の方々からは悪魔の手先のように思われている(笑)。

それは仕方がないことだとはあきらめてはいる。
当然に,そういう方々は私の議論の本質を知ろうともしないのだからどうしようもない。

つまり,私のIT化論は歴史的経緯をなぞりながら(経過依存)「これから」を考えている作業なのだが(それは人の幸せという価値観と連鎖した問題としてである),そんな部分に彼らが興味を示さないのは当然なのかもしれない。

一方,IT推進派と呼ばれる方々にも,その(IT化)の本質を語る方は滅多におられない。
生産性とか効率化とか合理化とか,そういうもので頭が一杯なわけだ。

私に,そういうもの(生産性とか効率化とか合理化とか)を求めても答えはない。
IT化とは,(もしそういうものが必要だと思うのなら)そういうものを探し出し,創り出すツールでしかない(それは人間の力,組織の力の補助ツールとして)。

今必要なことは人間の力であり(『「確率計算不能なクライシス(危機)」としての未来には「人間の組織」によって対応するほかない』(西部邁)),それは己を変革することでしか達成できない。

つまり,IT化とは自己変革のツールである,
それはIT化とは,時代変革(工業社会→ポスト工業社会)で死んでいく労働の再生作業でしかない,ということだ。

しかし,「かわりたくないオヤジ」たちの亡霊は生き残り続ける。
「開発主義は日没が難しい」(村上泰亮)。

村上泰亮氏が生きていたら,今の時代をどういうのだろうか。

2002/04/27 (土)  
【@宇都宮,でも今晩は帰京】

昨日は鹿沼市民情報センターにて栃木建協日光支部さんの勉強会。
午前中に今回のプロジェクト(協会イントラネット構築)の持つ理論的な意味合いの説明,そして午後から操作説明。

操作説明なんて私がやる必要もない(できれば若くてきれいな女性のインストラクターの方が受けはいいだろう)のだが,なぜ私が出てきてそれをやっているのかを午前の部に話すわけだ。

パターンとしてはこれがベストだろうなやっぱり,と思う。
なので,栃木県行脚は連休後も続く。

しかし,栃木県のITインフラの充実度は限りなく寂しい。
栃木県もIT先進県を目指しているようだが,その前途は限りなく険しい,とだけ書いておこう。

さて,今日は午後から栃木県商工会経営者の会さん向けの講演。
こちらさんは異業種の皆さんの集まりなので,特段建設業に限った話をする予定はない(建設業の方はお一人だけらしい)。

つまり,今日の話しはメディア論であり,メディアリテラシーの話しとする予定である。
つまり,IT革命っていうのは,本質的にはなんなのか?と言う話しになるんだろうなぁ,と思う。

かといって新しいPPTを作ってあるわけでもないのだが,私のPPTっていうのはその気になれば何でも展開できる凄さがあるなぁ(笑),と我ながら呆れ返ってはいる。

未だにITっていうのは,コンピュータやインターネットのような,つい最近目に付くようになった技術だと思っている方々が沢山おられるが,ITっていうのはInformation Technologyなわけで,つまり,ITといってもグーテンベルグが印刷技術を発明した15世紀からの歴史的な経緯上に存在するメディア・コミュニケーションの問題して考えるべきものだと思う。

そしてそれはミーム理論に収斂する,っていうのが今の私のミームなわけだ。

2002/04/26 (金)  
【@宇都宮】

桃知@宇都宮%寒いねぇ今日は。
本日は鹿沼市民情報センターにて栃木建協日光支部さんの勉強会。

■祝 30万ヒット!

300K-1=市岡様(北海道)
300K=松久様(山口県)
300K+1=鈴木様(埼玉県)

おめでとうございます。
景品は約1ヵ月後にお届けいたします。

少々お待ちください。

■北海道建設新聞4月25日付けより

 世界の人口(六十三億人)を百人の村にたとえた「世界がもし一〇〇人の村だった ら」(再話・池田香代子、発行・マガジンハウス)がベストセラーとなった。北海道 の建設会社がもし百社だったら、どんな特徴が浮かび上がるのか。道建設部が作成した「建設業の概況」や各種統計を加工し、本道建設業の現状を民話風にまとめてみた。
    (荒木正芳記者)


 北海道には二万五千社の建設会社があります。もしも道内の建設会社を百社に縮めるとどうなるでしょう。
 百社のうち、官公庁発注の公共工事に参入するため、四十六社が経営事項審査を申請しています。
 残りの五十四社は民間工事を専門に請け負っている会社か鉄筋屋さんや左官屋さん、塗装屋さんなどの専門工事会社です。
 百社のうち三十八社が石狩管内にあります。二番目は上川管内ですが、九社しかいません。いかに石狩管内に集中しているかが分かります。
 管内に建設会社が一社しかいないところもあります。桧山、宗谷、根室です。
 会社の規模は、十二社が個人経営です。資本金が一億円以上の大きな建設会社は一社しかありません。半数近くの四十九社が資本金一千万円以上五千万円未満で、九十九社が中小企業です。
 炭鉱、農業、漁業、林業をやめた人たちを建設会社が雇用し、地域経済を必死になって支えています。その結果、北海道で働く人の十人に一人は建設会社の従業員です。
 これから公共事業が減少すると建設会社で働く人が失業するかもしれませんが、今度はどの産業が吸収するのか心配です。


 北海道の建設会社はときどき「技術力が乏しい」と批判されます。けれど、厳しい自然条件の中で蓄積した、誇るべき冬季施工技術を持っています。ただ、そのノウハウが会社の財産になっていないのが悩みです。
 冬は工事がなくなるので、本州に行って仕事をします。他府県の建設会社からは「まじめで働き者」と評判が良いのですが、向こうもだんだんと仕事がなくなり、声が掛からないようになりました。
 建設会社の仕事はかつて3K(危険、きつい、汚い)職場と言われました。最近はずいぶんと改善されましたが、それでも死亡労働災害の四二%は建設業で発生しています。
 一年間に一社の建設会社が倒産しています。そのほとんが業績不振や放漫経営が原因です。


 建設会社が道内総生産の一二%を稼いでいます。農業はたった三%です。でも、行政は建設産業を地域の重要な基幹産業として認知してくれません。その証拠に一方的な入札・契約制度改善策を建設会社に押し付けています。
 ここ一、二年、役所の指導で建設会社の合併が増えていますが、百社が九十九社になれば食べていけるのでしょうか。
 百社のうち四十六社は官公庁が自分たちの顧客だと信じています。でも、その“神様”の存在が揺らいできました。
 ほんの少しの建設会社はその先にいる本当のお客さんは納税者や利用者、受益者だと気付きました。そして、その人たちの願っていることを知ろうと、必死になって耳を傾けようとしています。
 公共事業の右肩上がりは終わりました。しかし、建設会社は地域社会にとってなくてはならない存在です。
もっと自信を持ってください。
 ただし「まじめなこと」と「競争力があること」は別です。これまで会社がつぶれなかったのは、どこかに会社の「強み」があったからです。でも、その「強み」を自分で気付かない人たちもいます。
 来年から北海道の公共事業が大きく減ると予想する人がいます。みんなその理由を知っていますが、だれも口に出しません。
 もしもこの記事を読んで何かを感じるなら、ほんの少し立ち止まって考えてほしいのです。自分たちの会社が今後どう生きていくのかを…。

2002/04/25 (木)  
【今日は栃木県へ】

■北はつくった

店主戯言の4月8日【「北をつくる」−大切なことは,まず議論の輪をつくる,若しくは議論の輪に建設業界自らが参画することだ−】社団法人 北海道建設業協会の新しい広報誌である「北をつくる」はマスターベーションに終わってしまうだろうと書いたら,早速(?)Webで読めるように変更された旨連絡が入った。

これは,私の責任において広報する必要があだろう,ということで全国の皆様に紹介しよう。

社団法人 北海道建設業協会の新しい広報誌である「北をつくる」
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~douken/page2/kitaotukuru.htm

内容的には,確かに一本調子な印象を受けることは否めないかもしれないが,とにかく建設業界は声を上げるべきなのだ,というのが私の想いである。

IT社会は(自らがITを活用しようがしまいがにかかわらず),コマンド(コンピュータの命令言語)が統治しようとする社会であり,そこでは自らコマンドを使わない限り,その存在は果てしなく見えない。

つまり,ミームの複製,拡散は自らの情報発信においてしか始まらない。
嫌いな言葉だが,勝ち組と負け組の差なんてそんなものの差でしかないだろう。

たとえエシュロンが何を集めようとも,人の心はコンピュータのキーワード検索ではとらえきれない。

市場経済は全てが貨幣を通じて達成されるものではなく,そこには商品の意味が必要であり,それを担うためにはコミュニケーションは絶対に必要であり続ける。

そのコミュニケーションの相手を,建設業界は納税者,有権者,市民に求めなくてはならない,ということだ。家族的なドメインでの安心は信頼を崩壊させる。

インターネットはミームが手に入れた新しいプールであり,私はその文脈においてのみ,IT化の可能性を信じる。

■『中高年社員、IT化に追いつけず=大手企業の8割に存在−人事行政研』に対するメール

 相変わらず飛び回ってますね。
さて、本日の戯れ言に感応しまして戯言(たわごと)を発信します。

> ■中高年社員、IT化に追いつけず=大手企業の8割に存在−人事行政研
>
> ・・・それともITなんか使わなくても大手企業活動は(それなりに)
> 維持できるってことなのか,私はそっちが知りたい。
>

 #やっぱし、それなりに維持できてるんでしょうね。

  社内&協力会社に対しては、職制というモノでそれなりの関係が
 維持できるはずですが、対外的な関係となると・・ ???
 ここで、「自分の営業資源=蓄積してきた人間関係」と考える方も
 多いのでは?? 多分、ある面では正しいでしょう。

  しかしながら、名刺の肩書き、いわば、メアドの@マーク以降が
 無くなった時でも従前同様に交際いただける方は、そんなに多くは
 無いはず。 単なる面識のある方になってしまいそう。
  (小生など、その典型かも・・)

  無理矢理こじつけて、2〜3日前の肉系新聞に書かれていた
 人材調達側から見た個人の調達価値。
  = 自分自身の資産価値を知らずに高望みの転職相談をされる方、
   また、転職能力評価サイトで自分の評価を計測され安心〜絶望
   される方・・・
 いずれにせよ、同じ根っこに起因する問題?なのでは??

スーさん毎度でした。

『個人の調達価値』っていうのは強烈ですね。
結局,この時代に我々は何者なのでしょかね?

自分自身が労働力という商品としてしか,この社会では生きる価値がないと割り切れれば,それは己の労働力としての再生産を指向するしかないのでしょう。(この割り切りってところが難しいのかもしれない)

その時の問題とは,労働力という言葉自体が持つあやふやさ,その視点の広さゆえの曖昧さなのかもしれませんし,その曖昧さとは,己のイマジネーションの欠如ゆえの問題なのかも知れません。

IT化とかグローバリゼーションとか知識資本とか,そういうものの本質を考えるとき,私は結構滅入るのです。

ということで,私は本日から暫くは栃木県をうろうろしている予定。
宇都宮へ行ったら餃子を食べよう。

2002/04/24 (水)  
【@北海道へ】

桃知@今日は北海道日帰りです。

■30万ヒットについて

インデックスページにある一お連カウンターがまもなく30万ヒットになります。
30万ゲッターは迷わず店主へメールです。今回は切り番でもありますので前後賞もありにしましょう。
景品はでっかいオリジナルバスタオルです。

■なんだか厄介なもの

昨日届いた不思議なメール。
The following mail can't be sent to recycle@jacic.or.jp:

From: pinkhip@dc4.so-net.ne.jp
To: recycle@jacic.or.jp
Subject: WIDTH
The attachment is the original mail

つまり,これは私がrecycle@jacic.or.jpさんに送ったメールは届きませんでしたよっていうメールなのだけれども,私はこんなメール送った記憶は無いのであるな。

なにが”寛大”なのかはわからないが,多分ワーム(暮れ伊豆かな(笑))が,私のアドレスを装って勝手にメールを送っているのだろう。

一応,私のマシンもウイルスチェックをしてみたけれども,感染はしておりませんでしたので,どなたか私にメールを送った経験のある方が感染しているのでしょうね。

お心あたりのある方は,一応チェックしておいてくださいな。

○ トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/KLEZ/

○シマンテック
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/w32.klez.h%40mm.html

■中高年社員、IT化に追いつけず=大手企業の8割に存在−人事行政研

 多くの企業が業務にIT(情報技術)の有効活用を図っている中、インターネットや企業内情報通信網(LAN)などITを使いこなせない社員が大手企業の8割に存在し、そのほとんどが中高年層であることが23日、人事院の外郭団体「日本人事行政研究所」の調査で分かった。
(以上,時事通信社より引用)

問題は「猫に小判」ってことか?

ビギナーがIT化に取組む最初は「体で覚えさせる」ことしかない。
PCの操作には脳みそは活動しないのだ。

ただ条件反射的に体が動けば良い。
つまり,最初の壁は日本語入力なわけで,つまり,問題の解決方法は明快なのだ。

とにかく,訓練しなさい。
そしてそのモチベーションを高めてあげなさい。

これができないと,脳みそを使うIT化なんて無理なのよ。
だからみんなIT化に失敗するんだわ。

しかしだ,「ITを使いこなせない社員が大手企業の8割に存在」ってことは,残り2割でばりばり仕事をして8割を養っているってことなのか,それともITなんか使わなくても大手企業活動は(それなりに)維持できるってことなのか,私はそっちが知りたい。

■うどん星人から

ミームの伝道師さま。
毎日行脚お疲れさまです。
本日の戯れ言を読んで。

>私は,こんなこと(協会ベースのイントラネット)をしても,効率化につながるわけでもないし,たいして合理化になるわけでもない

この部分で引っかかりました。
例えば個人ベースでIT化しようにも、自分の興味ある事のネットサーフィン止まりかもしれません。親しい友人知人とのやりとりだけかもしれません。怪しい出会い系サイトかもしれません。

協会ベースで、「なんか知らんけど、やらなくてはいけないらしい・・・」からが始まりです。協会員全員が同じ方向を向いて、始まったとは思いません。
ココロの中で、「なんでこんな事しなくてはいけないの?やりたい人だけすればぁ」と思った人もいるかもしれません。「机に座っているのが嫌だから、外で汗流しているんだ」と思っている人も多いはずです。

でも、管理者サイドが努力して地道に情報を流し続けた結果、効率化しつつあります。(劇的ではないにしろ)
現場の人も少しずつ、自分で利用出来るようになってきました。
イントラの回覧も有効に利用されています。

桃知さんのHPに、いろんな方がリンクしていらっしゃって、いろんな地方でお弟子さんが桃知ミームまき散らしていらっしゃる。
そんな様子が、日本中どこにいても体感出来る。

きっかけは、小さな事ですがそこから広がる世界は私にとっては奥深いです。
急激に進歩は無理かもしれません、でも小さな種はまき散らすべきです。
どんな社会にいたとしても、状況は流れています。
やっぱり何らかの形で、昨日より今日が少しでも良くなるようにしたいですね。

かつて(大昔)私が社会人になり、その職場で半年たった時に書かされた作文のコピーが、時を経て先日、何故か我が家にやってきました。
内容は笑っちゃうくらいおそまつ君でしたが、同じページにあったその時の会社のTOP(故人)の言葉が印象的でした。
「知識を使うのではなく、知恵を使え」
心したいと思ってしまいました。

私自身は、会社の経営者でもないですが、でも人間として少しずつでも進歩出来るよう知識を身につけ、知恵を使いたいです。

6月の岐阜の宴会は、大宴会になりそうですね。Hいさんのご厚意により参加させていただく事になりました。
まだお会いした事ない熱き男達にお会い出来るの今からわくわくしてます。
お体壊さぬよう・・・万全の体調で飲んだくれぶりを見せていただきたいと思います。

まあ,どうでもいいんだろうけれどもね,「熱き男達にお会い出来るの今からわくわくしてます」っていうのはなんか悩ましいな。(笑)

2002/04/23 (火)  
【@宇都宮→大田原】

桃知@宇都宮→大田原です。
昨日は栃木建協芳賀支部の皆さんと勉強会でした。

私は漸進主義者であることを自覚していますが,それは変化への対応時間を作り出す必要を自覚しているためです。

そういう私のようなものの話しさえ,建設業というドメインでは,多分に急進的,過激に聞こえるのだろうなぁ,と思うのです。

昨日の勉強中,このことを確認してみたのですたが,皆さん首を縦に振っておられました(笑)。
これは,私が過激だというよりも,私の言っていることの理解不足故なのだろうと思うのです。

→私への批判の多くは,私の考えを正確に把握していないままに,私を批判する。
→つまり,わからなないもの,理解できないものを排除しようとしているだけなのだ。

→それは多分に私の責任でもある。
→しかし,→これ以上わかりやすい言葉に翻訳できるのか?

→業界の方々も自分の身の回りの環境変化を注意深く見る視点が必要であろう。

→それは皆様へふりかかる火の粉なのだから。
→そして私はその火の粉の根源と振り払う方法を考えている。

→でも,多くの方々は私を火の粉だと思っている。

私は,こんなこと(協会ベースのイントラネット)をしても,効率化につながるわけでもないし,たいして合理化になるわけでもない,というのです。

じゃ,なぜにこんなことをしなくちゃいけないのか,という話しをするにはいつも時間は限りなく足りない。

なので,昨日もこの言葉を引用したのでした。

西部邁氏曰く。
ITが「新機軸」をもたらすというのが過(あやま)てる楽観論であることについては本欄ですでに指摘した。つづめていえば,ITという「情報の機械」は未来が「確率計算可能なリスク(危険)」としてとらえられるかぎりで機能するにすぎず,「確率計算不能なクライシス(危機)」としての未来には「人間の組織」によって対応するほかないということである。
(Voice2002年3月号,234頁)(店主戯言2002年2月19日より)

しかし,ITは必要なのです。それは,組織(企業)における(個人でもかまわない)IT化とは,『「確率計算不能なクライシス(危機)」としての未来には「人間の組織」によって対応するほかない』,という文脈におけるツールとして存在しえるということです。

つまり,IT化は人間の組織力の為に存在させなくてはなりません。

ぜんしん【漸進】
―する
〔無理をせず〕順を追って進むこと。
用例・作例
―的
⇔急進

Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997


2002/04/22 (月)  
【栃木までミームを振りまきに行ってきます】

今日は早朝より宇都宮へ出張。
栃木建協芳賀支部さんのイントラネット講習。

それで,今晩は宇都宮宿泊。明日は大田原市へ(那須支部研修)。
それで,懇親会なんかで飲んで潰れていると,明日の朝まで更新はできないかもしれない。★\(^^;

なので,まあIT化とはかけ離れたお話を書いておきましょう。

先日新潟へお邪魔した折,新潟駅にはワールドカップだよ〜っていうポスターが沢山貼られていたわけですが,それがですね,結構有名な漫画家さんの作品なわけです。

で,石井@新発田建設さんの説明によると,新潟県は人口比率でいうと,多分日本で一番ぐらい漫画家を輩出しているとのこと。

で,調べてみました。(↓)
http://home.att.ne.jp/aqua/07/niigata/comic.html

それで,何故にこんなに沢山の漫画家が新潟県から輩出されているのか,という疑問に石井さんはこう答えたのです。

それは米が取れるから。



つまり,漫画家さんって下積みの時代は食えないわけですが,多分,クニ(つまり新潟)から米の仕送りがあっただろうから,食うには食えたので,その下積みに耐えられたのではないかと。。。

なるほどねぇ,と納得させられたはなしなのでした。

2002/04/21(日)  
【新潟で久々にラーメンを食べ,ミームを振りまいて帰ってきたというようなはなし】

■中華亭(新潟市)

昨日の昼食は中華亭のチャーシュー麺
とてもレトロな味。でも,私はこの少し酸味の強い醤油の味は嫌いではない。

麺はちじれた太麺で個性があるのだが,うで過ぎじゃないだろうかと思うほどふにゃふにゃ。
コシがないのだ。でも,私はこのふにゃふにゃ具合は嫌いではない。

そして,湯気が出ないほどの背油攻撃。
でも,見た目はくどそうなんだけれども,スープは意外とあっさりしている。

チャーシューは思い切り厚切り。
ご飯があればよかったかなと思った。

本当に,なにか懐かしい味の店でありました。
石井さん,毎度変な店のご紹介ありがとうございます。

そして午後からは新発田建設さんで講演。
早速感想メールが届いていた。

本日は講習会ありがとうございました。

「ミーム」と言う言葉を耳にしたのはNHKのラジオです
1ヶ月くらい前だったでしょうか
それからネットで「ミーム」を検索し、理解しようと
していましたが、難しく考え過ぎていました
今日こんなにも身近な話題でわかりやすい説明があろうとは・・・
理解が深まりました。

今日の講習は結構面白かったです(結構は失礼ですね)
ももち どっと こむ も楽しく拝見しております。

私は何を言いたかったのでしょう?

また講習会の機会がありましたら、休日をはずして開催してください
楽しみにしています。

昨日は本当は皆さんお休みだったのね。
せっかくの休日をごめんなさいね(って,全然そんなことは思っちゃいないのよ,私は ★\(^^;)。

新発田建設の皆さん,ミームの保護育成ならびに散布作業にお励みください。
イントラネットはそのプール(つまり培地)ですから。

2002/04/20 (土)  
【議論は楽しいが戦略も必要だ,というようなはなし】

■今日の運勢

●仕事運 76点
今日はなにか事を起こそうとすると、必要以上の苦労をするはめになるか
も知れません。身近にいる誰かが邪魔をするかも知れませんが、くれぐれ
も喧嘩をしないように気をつけましょう。

いつも心がけている。喧嘩をしないようにってね。
年をとるに従って,私はだんだんとつまらなくなってくる。

そして,このインターネットという仕組みの「時間差」「非即時性」がそれを可能としている。

しかし,議論は楽し嬉しい。それは己の信条の発露,つまりミームの戦略展開の場面だから。
それは恐ろしく平板で退屈な社会の中で匿名を余儀なくされいる己の存在確認の作業である。

富も名誉も名も無き民の為に,そこにインターネットがあった,と私は感謝している。

しかし,この手段さえ使えぬ民もいる。
このコミュニケーションの手段さえ統治されようとしている。

異質なミームはいつも窮屈な場所へと追いやられる。

■【嬉しいような怖いようなメール】への反響

昨日の夕方書いた【嬉しいような怖いようなメール】に早速反応が届きましたので全て無断掲載。何度か書いていおりますが,私は掲載不可の旨が書き添えられたDM以外は,全て勝手に引用しておりますのでお知り置きください。

まずはジオさんから。
ひとかけらの石は読まさせていただきました。しかしKEN-Platzはなぜあんなに面倒をかけてログインさせるのだろう。

→このコミュニケーションの手段さえ統治されようとしている。

面白そうなメールについて書かれていましたので、良く読んでみたのです
が、本当にこの人わかってるんやろか?と思ってます。文章の調子はいい
んだけど中身が発散してます。ひょっとしたら何かの歌詞?

> そこまで解っておられるなら、どうですもっと本音を出されたら!
> 日本全国漬物と土建屋は同じだと思って居られるのでしょう。

「漬け物必携」などはないし、地方地方で独特のものをつくろうとなさっ
ている人が多いんでしょうから、これは漬物屋が怒る。地酒屋も怒る(関
係ないか)。

> 業界の中で、良くても悪くても変った部類は今までに淘汰されてます。
> 電子化や、構造改革等、色々やっても体質は絶対変らない。
> 縄張りとか骨を折ったとか、血行の悪い顔で花より何とか?
> 企業が企業らしく生きる為に、総てを承知の御貴殿の仕事が光ります。
> 公共事業が公共事業で有る為に!

わかったようなわからないような表現ですが、つまりは氷山にぶち当たっ
てまっぷたつになった豪華客船の中で、これからの船内生活の方法を語っ
ても意味がない、ということを言いたいんでしょうか。それならさっさと
避難ボートに乗れよ、ってことのようにも読めます。。。漢文読んでるみ
たいだ。この解釈で正しいのであれば、この人は正いことを言っている。

桃知さんがこの文章で大きく心に引っかかったのは、『そこまで解ってお
られるなら、どうですもっと本音を出されたら!』ということですが、そ
れを言わないのがお約束じゃないのかな、と思わずこの人にイエローカー
ドを出したくなります。桃知さんは、奇跡のの治療をするブラックジャッ
クと、心安らかに消えるように導くホスピスの役割を同時にやっているわ
けですから、そこに「本音=発生確率が高いことの話」などという無粋な
言葉はいらないように思ったわけです。

Give Thanks!
答えはDMで送りました。

そして北海道のA木さま。
標題は「嬉しいような怖いようなメールは本当に桃知さんを見透かしているのか。」

 →そこまで解っておられるなら、どうですもっと本音を出されたら!
 ガラガラポンですべてが変わるなら、こんな簡単なことはないでしょう。
小泉さんと同じように、過渡的なシナリオ(=設計)を描かずに地場建設業者を市場原理の洗濯機に入れると、それに伴う多大な社会的コストをだれが始末をつけるのでしょうか?

 地場建設業をめぐる狭窄的な状況を考えると、いっそのこと「洗濯機にぶち込んだほうが手っ取り早い」という衝動に駆られる気持ちはよく分かりますが、それをやった後で「あれ?建設業って、いろいろな面で必要だったんだ。ごめんね」ではしゃれにもなりません。

 桃知さんの「いつから建設業はだらしなくなったのか?」という言葉ですが、最近わたしは建設業が地域の基幹産業だと言って、きれいな座布団に座られたときから始まったような気がします。

 →つまり,『それを無理して途切れなく仕事が有るようにしてしまったことに日本の建設業の最大の無理が有ると私は理解します』)は,今,多くの国民が共有しているものかもしれない。

 公共工事ダメダメのミームを地場建設業がどうやって乗り越えていくか。そのツールとしてITをいかに活用していくか。当事者たちはタフネゴシエーターでなければなりません。物分りのいい産業は情報化社会の中で抹殺されます。歯を食いしばって相互作用で頑張るしかないのではないでしょうか。

 むしろ、どうですもっと本音を出されたら→わたしの記事です。

そして,やっぱり北海道のTTさま。いつもメールをありがとうございます。

戯れ言拝見しました
今日は酔っ払いモードなので今まで以上に過激です
軽く読み流してください
(そんな過激なメールでも目を通していただいているだけでありがたいです)

>業界の中で、良くても悪くても変った部類は今までに淘汰されてます。
>電子化や、構造改革等、色々やっても体質は絶対変らない。
>縄張りとか骨を折ったとか、血行の悪い顔で花より何とか?
>企業が企業らしく生きる為に、総てを承知の御貴殿の仕事が光ります。
>公共事業が公共事業で有る為に!

ではあなたの言う(あなたとはこのメールの筆者)公共事業とはなんなのか?
ただコンサル業界を含む(私は建設コンサルです)我々を食わしてくれる“お菓子の家”でしかないのではないのか?

いい仕事をより安くやろうとしてきた人たちを“変わり者”として淘汰し適当に仕事をやって金を儲ける事を善しとする雰囲気を保とうとするこの業界の流れを今変えるチャンスではないのか?

今までのわけの分からな受注システムが、公共事業の考え方が明らかに私たち建設コンサルを含む建設業の技術力を下げる要因になっていたはずなのだから、それを今変えるチャンスなのだからお願いだ“色々やっても体質は絶対変らない”なんて言わないでくれ

50年後我々のやった仕事を誰かが見て、「だめだこりゃ」って言われないような仕事をしましょうよ。今まではそんなことさえ言う事がはばかられるような雰囲気なんだから。
それを変えていきましょうよ。頼むから。

ある建設業協会の人が“土木工事なんて誰でもできる。スコップ一つあればいいんだもん”とテレビカメラの前で平気で言っていた。そんなの止めませんか?
そのような考え方で50年後まで残るような仕事ができますか?
我々の仕事は常に世の中の厳しい目により審査されています
市場主義による淘汰なんて、その中の一つでしかない
そんな中で残るような仕事をしていきましょうよ。

どんなにお金をもらったって世の中に役に立つ、世の中に残る仕事でなければ遊びでしかないんですよ

・・・そんな議論を札幌の勉強会でしてみたいと思うのですが「ででけこのやろ」って言われてしまうでしょうか?

答えを書けば,あの話しはある特定の方々を想定しながら書いている,ということです。

これは私の精神(若しくはミーム)の姑息なところです(自覚しております)。

というところで,私は今日は新潟(新発田市)へ行ってきます。

2002/04/19 (金)  
【嬉しいような怖いようなメール】

嬉しいような怖いようなメールが届きました。
見透かされておりますね。

貴殿のミーム論なるをパワーポイントで拝見しました。
非常に解り易く解説されて居る。
私には貴殿の云わんとする事が一発で解りました。
そこまで解っておられるなら、どうですもっと本音を出されたら!
日本全国 漬物と土建屋は同じだと思って居られるのでしょう。
業界の中で、良くても悪くても変った部類は今までに淘汰されてます。
電子化や、構造改革等、色々やっても体質は絶対変らない。
縄張りとか骨を折ったとか、血行の悪い顔で花より何とか?
企業が企業らしく生きる為に、総てを承知の御貴殿の仕事が光ります。
公共事業が公共事業で有る為に!

ありがとうございます。そして勇気付けられます。
私はできればこういうレベルから全ての議論をスタートさせたいと思うのです。

以下,言い訳。

そして,『そこまで解っておられるなら、どうですもっと本音を出されたら!』という言葉には,私はぐうの音も出ない,というのが今の答えかもしれません。

しかし,私は『総てを承知の』上で,本音で話していることも確かなのです。

私は,地場型中小建設業を擁護する立場でモノをいいますが,それは全てを壊してしまったときの膨大な(たぶん取り返しのつかないだろう)社会的コストを恐れているためです。

それは衰退しきったこの国の経済にとってはかなり深手になるでしょう。

その意味で,私は急激な変化を嫌う漸進派だということができます。
→それが今の私のたどり着いた答えです。

しかし,『地場型中小建設業を擁護する立場』でモノをいっているにもかかわらず,私の話を否定的に受け止める自称漸進派の方々にも多くお目にかかります。

私は環境×原理の変化の見方を説明し,その対策を考える手法をレクチャーしています。
そして,そのツールとしてIT化を提示しています。

しかし,こういう人間(建設業の環境変化をいう人間)が存在すること自体が許せない,そういう人間がいうIT化が許せない,という方々が存在するのも理解しています。

→その多くは地位ある方々です。

私の話しは多分に漸進的であるにもかかわらず,彼らにとって急進的に聞こえてしまうのは,実は自称漸進派の方々は,単なる自己中心的な「変りたくないオヤジ」でしかないのだと理解しています。

彼らは,私の説明する環境変化において,自らの権威の根源が崩壊することを直感的に感じ取っています。そしてそれを恐れているだけなのでしょう。

その恐怖を(私をその環境変化の代表とすることで)攻撃の対象とすることで解消(紛らわすといった方が正解)しようとしているだけなのでしょう。

→ただし,そういう方々に限っていえば,正面きって私と議論するような勇気を持ち合わせておられる方は存在しないようですし,そういう非難を受けることも今の私の仕事だと思っておりますので,ほとんど気にしておりません。

→なので,最近の私は,そういう方々に対しては非常にものわかりの良い顔で対応をしています。
→京都の時のように怒ることはありません。寝た子は起こすな,というところでしょうか。

→本当は,こんなことではダメなのでしょうが。

だから,『そこまで解っておられるなら、どうですもっと本音を出されたら!』という言葉には,私はぐうの音も出ない,というのが今の答えかもしれないのです。

→ただ,そういう方々に一言だけいうのは,己がそう(つまりITは嫌いだと)信じるのは一向に構わないのですが,それを他人に強要する権限なんてどこにも存在していないことぐらいは理解しましょう,ということです。

つまり,公共工事依存型の地場型中小建設業という経済的活動体に対しては,私は半ば失望しているところもある,というのが本音ではあります。

→失望の対象に情熱を燃やすほどのエネルギーは持ち合わせておりません。

しかし,その反面,自らを取り巻く環境変革を,自らの手で対応していこうとする方々の存在も(少数派ではありますが)知っています。

そういう方々の存在という,わずかな(本当に奇跡を信じるような)可能性に賭けて活動しているのが,今の私の立場,と自覚しております。

そして私の情熱は常にそういう方々に対して向けられるわけで,それは情熱というのは限られたリソースであり,情熱を傾ける相手によって強くなったり弱くなったりするものだ,ということを経験則で感じているからです。



【つまり,で書くとこうなる】

桃知@なぜか蕨です。^_^;

福岡独演会の申込みが,ここにきてどかどかと届き,満員御礼どころか会場から溢れ出しそうなわけで,(あわてて)申込みは終了とさせていただきました。

皆様の変らぬご贔屓に感謝申し上げます。m(__)m

昨日は横浜の神奈川県民ホールにて,神奈川県行政書士会さんでの講演&横浜中華街で懇親会。
皆さん,ありがとうございました。m(__)m

今回は,アドリブとはいえ,ミーム理論を中心のお話しとしました。

つまり,大切なことは信頼の構築でなのであり,つまり,IT化は信頼を築く「組織力・人間力」の問題であり,効率化や合理化の問題ではないということです。

西部邁氏曰く。
ITが「新機軸」をもたらすというのが過(あやま)てる楽観論であることについては本欄ですでに指摘した。つづめていえば,ITという「情報の機械」は未来が「確率計算可能なリスク(危険)」としてとらえられるかぎりで機能するにすぎず,「確率計算不能なクライシス(危機)」としての未来には「人間の組織」によって対応するほかないということである。
(Voice2002年3月号,234頁)(店主戯言2002年2月19日より)

これは全く正しいと言わざるを得ないわけですが,西部の言っている意味がわかりますか>ALL。
つまり,今まで皆さんが考えてきたIT化(情報化とかOA化かな)っていうのは,あることを前提にしているわけです。

それはつまり仕事があるってこと,若しくは将来は予測可能なものである,という認識を前提に行っていものだ,ということです。

その状況下におけるIT化とは,合理化とか効率化を指向しても問題はないのです。仕事はある(たとえ減ったとしてもそれは予測可能なもの)わけですから,そんな心配(仕事は本当にあるの?受注可能なの)なんてことに目を向ける必要(リソースの配分)の無い業界が公共工事依存型の地場型中小建設業だったわけです。

その文脈上において経営は内部指向となり管理指向となり,IT化も内部指向となり管理指向となります。

しかし,今日,問題はコストダウンや原価管理で解決がつくものでないことは明らかでしょう。
つまり,問題とは,「仕事がない」だからです。

しかし,多くの方々は,この根本的な「環境×原理」の変化が何を意味しているのかを読みきれない。つまり,これは経営にとっては致命傷なのです。

つまり,組織,企業における(個人でもかまわない)ITとは,『「確率計算不能なクライシス(危機)」としての未来には「人間の組織」によって対応するほかない』,という文脈におけるツールとしてしか存在し得ないのです。

それは簡単に言えば「使い方がわかっている」のか,という問題で,さらに言えば,この「使い方がわかっている」のかという言葉は,マニュアルを理解してる,というような意味とは違うわけです。

その「IT化とはマニュアルと違う」というとことですが,つまりそれは,私が提示した定められた手法,やり方をすれば必ず正しい答えに導かれるものではない,ということであり,私が「わからないと言う方法」でいう「答えはない」という思考方法こそが私のIT化論なのだと思うわけですが,つまり私には,皆さんを幸福に導く「ベスト・ソリューション」(笑)なんてないってことです。

だいたい,「これをやれば御社は大丈夫」なんていうやつはほとんど信用できない,っていうのが私の考え方です。

→つまりそれは自分でお考えくださいって言っているわけで(それが「組織力・人間力」です),その考え方を私はレクチャーしているだけです。

→こう書くと,なんだそんなことか,と思われますでしょうが,その「なんだそんなことか」を,皆さんは無視してIT化なんてやるものだから,失敗してしまうだけなんだと思うのですし,そもそもIT化を軽視されている方々は,経営における『ITという「情報の機械」は未来が「確率計算可能なリスク(危険)」としてとらえられるかぎりで機能するにすぎず,「確率計算不能なクライシス(危機)」としての未来には「人間の組織」によって対応するほかない』と言う文脈を全く理解していないだけなのだと思います。

このあたりを勘違いされている方々は実に多いわけで,いろいろな方々と話しをしていると,「それは違う」って思うことが多々あるわけですが,まあ,放っておいております。

つまり,私の考え方を素直に聞いておられるような(そう自分も思っている)方でも,必ずあるメトリックとか眼鏡を持って私の話を聞いています。

その行為自体は決して間違いではないのですけれども,解釈を全て自らの持つ既存の概念において消化しようとすることは,結局その人間の底の浅さ(つまり眼鏡の出来具合),若しくは引き出しの数の少なさを露呈する結果になってしまっていることが多いのではないでしょうか,ってことでね,つまり,私は最近つまらないのよ,ってことです。

→そういえば,最近,「馬鹿かあんたらは?」って言ってないよな。。。★\(^^;

つまり,で書くとこうなります(笑)。

2002/04/18 (木)  
【昨日の食事とかそういうはなし,そして今日はアドリブ】

昨日は風邪の強い日でした。千葉じゃプロ野球は中止になるし,カツラーの方々は大変だったろう,と思ったりしていたのでした。

そして,その強風の中,私は千葉組の吉谷さんのところへお邪魔して,体で覚えるIT勉強会をしてきました。私の新しいお弟子さんの皆さん,これからも頑張ってください。

行き帰りと,吉谷さんの車にお世話になったのですが,まあ船橋は近いなぁ。

お昼は,船橋は田喜野井,近江屋さんという蕎麦屋で鴨せいろをいただく。
更科系の蕎麦,これはおいしかった。

家に帰るなり,うちの(言問い通りを挟んで)対面にある,松永光弘(プロレスラー)のステーキ屋「ミスター デンジャー」でデンジャーステーキ300gを食べる。

ここは安くて,うまくて,ボリュームもある体育会系の店であるが,ステーキの量を選べるので子供連れのお客さんも多い。

ただね,BSEばなしはなやかりし昨今,「デンジャー」というネーミングは,まさにデンジャーであることも確かだ。さすがに松永のお店である。

その後,am・pmでお茶を購入してサッカー観戦モード。
が,寝てしまって目覚めたのは後半もだいぶ過ぎてから。

お疲れなのよ。

北の国からは過激なメールが届く。

戯言を拝見してまた書かせていただきます

>一度壊れてしまったほうがいいのかもしれない
そのとおりだと思います

我々土木屋の最大の目的は
「人々の生命と財産を守り、産業の発展に必要なインフラを作る」
ことであるはずです
そして、我々の作ったものは(建前上であるにせよ)50年は持たなければならないわ
けです
ですから、目的を満たしたものを作れば当分仕事はなくなるのは当たり前であるとお
もうのです

それを無理して途切れなく仕事が有るようにしてしまったことに
日本の建設業の最大の無理が有ると私は理解します

仕事はなくなって当然、建設業界の存在が否定されて当然
(つまり“ぶっ壊れる”)
そこから発想を始めなければいけないんだと思い
私は今度の勉強会に参加しようと思います

お会いできることを楽しみにしております

過激なメールって書いたが,この気持ち(つまり,『それを無理して途切れなく仕事が有るようにしてしまったことに日本の建設業の最大の無理が有ると私は理解します』)は,今,多くの国民が共有しているものかもしれない。

この価値観をもって公共投資を批判している方々はコミットメントしいている,ともいえるだろう。

問題は,この所謂,公共事業ダメダメミームの存在に気付かない方々の鈍重さである(それは昨日書いた)。

この感覚に,私は田中前外相への批判にも似たようなものを感じている。
田中前外相は確かに変な人だが,なぜにあれほどまでにおばちゃんの支持を得ているのか。

それを研究しない自民党は,まるで公共事業ダメダメミームを理解しない公共事業インカベントのようなものだ。

無視したり,非難したりするだけじゃ,なんの解決にもならない。
→踏み込め,そして考えろ!

ということで,わたしゃ今日は横浜へ。
こういう(↓)スケジュールらしい。

12:00 企画開発部スタッフ集合(県民ホール6F レストラン)
12:30 会場設営
13:00 開場
13:30 開会(司会:大崎副部長)
      挨拶(吉村会長)
      趣旨説明、講師紹介(小関部長)
14:00 講演開始
      講師:桃知利男
          PPT使用(プロジェクター本会使用)
16:30 
      質疑・応答
17:00 終了
17:30 懇親会 中華街「案楽園」10名〜15名程度
      会費5千円

安楽園は昨年の12月8日以来であるが,そんなことよりも,行政書士の方々を前にして,わたしゃいったい何を喋るのだろうか。

今日はアドリブである。

2002/04/17 (水)  
【一度壊れてしまったほうがいいのかもしれない,という衝動】

最近考察している,建設市場の変化に対応した建設産業の再編に向けて(建設産業の再編の促進に関する検討委員会最終報告) (PDFファイル 国交省にリンク)は結構まともなものである。

例えば,報告書のまとめには次のような記述がある。

しかしながら、我々の最終的な目標は、個々の企業が整理・淘汰されることにとどまるのではなく、技術と経営に優れた企業が生き残り、伸びていくことにより建設産業全体が、創造力と活力をとりもどし、国民から信頼されながら良質な社会資本の形成に当たっていく、そうした姿を実現することにある。

その意味で、この一年の建設産業のめまぐるしい動きも、最初の一歩を踏み出したものに過ぎないと考える。

当委員会は、本最終とりまとめをもって一応の役割を終えるが、今後当報告の趣旨に従い、建設産業の健全な発達と公共工事の品質の確保を目指して、建設産業行政及び発注行政において速やかに施策の具体化を図るべきである。

とりわけ、国だけではなく、地方公共団体等を含めて足並みをそろえた取組みを進めることを期待したい。

経済環境の変化は急速であり、これに的確に企業が対応できるよう行政の迅速な環境整備が望まれる。

さらに併せて、とりまとめの趣旨をさらに推し進めるために、今回検討課題とされた入札段階での保証制度等残された課題について真摯に検討することが望まれる。

建設産業の再編は、バブル後の不良債権処理に伴うものから、市場の縮小そのものに対する産業としての答えに変質しつつある。言い方を変えれば、これまでのように大手ゼネコン等の再編にとどまらず、地方の中小・中堅建設企業を巻き込んだ形で動いていかざるを得ないと考えられる。

大手ゼネコン等と地方の中小・中堅建設業とでは、その置かれた状況も異なり、必要な施策も自ずと異なるものと考えられる。もちろん、新たな会社法制を活用した経営統合など、今回の提言の中で地方企業にも活用されるべき点も多いと考えられるが、今後は、視野をさらに広げた検討が行われることが強く期待される。

最後に、建設産業が我が国の将来を担う次世代にとっても魅力ある産業であり続け、世界に冠たる技術を将来にわたって継承・発展させていく活力ある産業であることを強く願いつつ、当委員会としての提言とするものである。

この状況分析は私も正しいと思う。

特に,『我々の最終的な目標は、個々の企業が整理・淘汰されることにとどまるのではなく、技術と経営に優れた企業が生き残り、伸びていくことにより建設産業全体が、創造力と活力をとりもどし、国民から信頼されながら良質な社会資本の形成に当たっていく、そうした姿を実現することにある。』という姿勢は評価されるものだろう。

→これしか公共事業依存型の地場型中小建設業の生き残りの路は残されていないだろう。

そして,この言葉は,建設企業及び発注行政だけでは実現は難しいことも事実だ。

つまり,国民の信頼を失っているものとは,公共工事や建設業というような個別の対象ではなく,インカベント(既得権益)産業としての公共工事システムそのものである,ということだ。

それは,市場と国家の相互依存(地場型中小建設業に関しては,開発主義における陰の結果として)から生まれたインカベント産業としての特徴でもある。

→私の講演用のPPTをみてください。

今現在,私の考察の対象は,「信頼の構築」という部分にあることは,ご承知いただいていると思う(そのためにミームを持ち出してきている)が,これ(つまり「信頼の構築」)は口でいうほど簡単なものではないことも確かである。

私の実践的な活動においてもその障害の多さに辟易することが多々ある。

それは,既得権益に慣れきった方々の,まだなんとかなる,じっと我慢していればなんとかなる,というような鈍重さ,認識の甘さ,危機感の喪失ゆえのものである,と感じている。

これは一見わかっているような話をする方々でも,深層の部分でそうなのだから始末に困ることが多々ある。

そういう方々と話をする度に,一度壊れてしまったほうがいいのかもしれない,という衝動が私を襲うのも確かである。

しかし,それは社会的なコストが大きすぎるというのが私の今の考え方である。
それゆえ,新古典主義的経済政策を批判している(リチャード・クーの苦悩がよくわかる)。

それじゃ,どうするんだ。
それとITがどう関係するのかって?関係あるんだ。

時代は,インカベントの解体作業を進めるだろう。
つまり,環境と原理は確実に変化する。

今,御社の社員の皆さんは,与えられた仕事を確実にこなすことで一流かもしれない。
優秀な社員とよべるだろう。

しかし,問題は,その「与えられた仕事」そのものがなくなることを前提として,何を持って優秀とか一流と呼べるのか,ということだろう。

パソコンを使えることじゃない,ってことは確かだ(笑)。

私は今日は千葉へ。

2002/04/16 (火)  
【鈴木宗男研究】

昨日,今日の移動中に読んでいた本。
加藤昭,『鈴木宗男研究』,2002年4月10日,新潮社

私自身はこういう本は苦手で,読後も後味が悪い,気分が悪い。
しかし,あっという間にひきこまれるのも確かである。

特に故中川一郎氏の怪死のくだりは興味を引かれたのも事実だ。
帯に書かれていた文。

------------------------------->8
昭和44年,鈴木宗男は拓大在学中より,自民党の実力派議員,中川一郎の秘書となり,46年には第一秘書となった。58年の中川怪死事件の後,衆院選に出馬,当選。以降,恫喝と懐柔,巧みな人身掌握術と抜群の集金力を背景に,国対副委員長,防衛政務次官,外務政務次官,党副幹事長,北海道・沖縄開発庁長官,内閣副官房長官,党総務局長・・・・・と権力の中枢へと順調に上りつつあった。しかし,その背景には常に,疑惑の噂が−
------------------------------->8

私は,鈴木宗男氏については多くを知らないので話せる内容も持ち合わせていないが,この人の大罪とは,国民に公共工事ダメダメミームを蔓延し,それを決定付けた,という点だろう。

→それはマスコミが行った作業であることも確かだが。

お会いする建設業の経営層の方々には,今でも鈴木宗男を擁護する発言をされる方が少なくない。
しかし,公共工事の信頼の回復とは,そのような閉塞した思考からの脱却以外にあるまい,と思うのだ。



【岐阜から帰る】

■養老館

昨日は,午後から岐阜県建築工業会さんのシステム設定。
それで夜のお泊りは養老館(岐阜県養老町)。

で,この養老館っていうところで何をやっていたかというと,こういうことだ。(↓)

竹取姫の宿のひとときはいかがでしたでしょうか?
「竹取姫の宿」では、竹楽・竹健・竹味を心ゆくまで
体験していただける宿をめざしてまいります。
竹の精になった気分を満喫し、心身ともにリフレッシュ
これが「竹取姫物語」のひとときです。

竹取姫の宿 養老館
http://www.takenoyado.com

お口にあうお酒はありましたでしょうか?
貴重なお時間ありがとうございました。

お酒利き酒・銘柄一覧4/15付

・竹の露・竹葉・竹の園・竹鶴
・笹の露・笹正宗・笹祝・笹の譽・北の笹舟
・焼酎 竹田

全国の竹・笹にちなんだお酒を尚いっそう
充実して参ります。

次回、お越しの際にはまた利き酒をお願いできたらと思います。
竹炭ろ過のビールもその時にはご用意いておきます。

また、囲炉裏で団欒できるのを楽しみにしております。

つまり,私はここで全国の竹,笹を名前に持つ日本酒を飲み比べていたわけだ。
→これを私の新しい仕事として位置づけていてよいのだろうか?★\(^^;

この宿,とにかく竹マニアにはたまらない宿なのだ。
宿中竹だらけ(竹炭もいたるところにおいてある)。

料理も筍づくし。
昨晩は,刺身,三色田楽,煮物,焼筍,茶碗蒸し,お吸い物,筍ご飯と,筍だらけ。
わたしゃ,すっかりパンダ気分であった。

そしてお土産に,小さな背負い籠に入った竹炭(「においどろぼう」という商標)までいただいてきてしまった。
それに温泉もよかったぞ。

全国の竹マニアに皆さん(ってどのぐらいいるのか?),是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

■無線LAN

ようやく我が家もADSLが開通したので(BフレッツもOKな土地なのだが,マンションの管理組合さんから拒絶されてしまった),秋葉まで無線LANで使えるルーターを購入にいってきた。

今回は,これ→NEC製
早速設定してみたけれども,無線LANは快適だわ。

回線スピード(下り)は,まあこんなものだわな。

・インターネット回線速度調査(http://junkhunt.net/icsi/)
--------------------------------------------------
1回目 : 270601 Byte  0.90 sec  300.33 kB/s  2402 kbps
2回目 : 271184 Byte  0.90 sec  300.98 kB/s  2407 kbps
3回目 : 257128 Byte  0.89 sec  288.26 kB/s  2306 kbps
--------------------------------------------------
合計データ量 : 798913 Byte
合計伝送時間 : 2.69 sec
平均スループット : 2372 kbps  296.55 kB/s

ということで,私は実は疲れきっているわけで,これから少々寝ますのだ。

2002/04/15 (月)  
【のぞみ11号車中にて,本当はオープンじゃない講演についての情報を書く】

■4月27日 宇都宮での講演

4月27日に宇都宮市のホテルサンシャインにて3時間(午後1時30分から午後4時30分)の講演を行います。

主催は,栃木県商工会経営者の会様で,この会は栃木県商工会連合会の異業種交流会。建設業者の参加者はお一人。ほとんど製造業=精密部品・納豆・酒造り・石屋さん等とサービス業=割烹・コンピュータ・社会保険労務士等と県会議員・市会議員という構成の団体さん。

で,わたしゃここで一体何を話すのか?
・・・まだ未定ですが,建設業を離れての話になりますわな,当然に。

で,この講演会,主催者様が大変太っ腹でございまして,当日勝手に参加可にしようかと申しております。
と言っても定員の問題もありますでしょうから,一応,参加ご希望の方は担当窓口の川上様までメールで申し込みしておいてくださいな。

→川上 貢一 koichi@mxc.mesh.ne.jp

受講料は当然に無料です。

■5月29日 札幌独演会改め札幌勉強会

5月29日には札幌で独演会改め勉強会を行いますが,これはオープンじゃないんですね。
その上,午前9時から午後6時までの長丁場。

内容的には,『ゼミナール:「建設産業の再編の促進に関する検討委員会 最終報告」を読む』っていうようなものを予定しております。

北海道には,熱心な私のファンが多くおられますので,通り一遍のセミナー形式ではなく,さらに建設産業再編問題まで深入りしたお話をしたいと思うわけです。当然IT化の話はたいしてする予定はありません。★\(^^;

環境×原理の部分,つまり今後想定される市場環境の考察と,その乗数としての制度・慣行の問題(つまり経営)を取り上げる予定です。
なので,講師は私一人では無理なのは百も承知。

現在の予定では,『公共事業の民間化。公平な受注機会を柱としている現在の公共事業を,「信頼性を前提」に企業を選択できる民間の発注方式に転換することを求めている』という視点から,CM関係の方と,再編という部分からM&Aについて話のできる講師に参加を打診しております。

→って,勘のよい方ならだいたい誰が来るかは想像できますわね。

で,問題は,この独演会(じゃねーなぁ)は,オープンじゃないってことですねぇ。
まあ狭い会場でやりますので,講師枠が何名確保できるかわかんない(多分5,6人は大丈夫なんじゃないでしょうか)のですが,参加ご希望の方は早めに私にメールを送っておいてください。

主催者様に交渉しますが,私にメールを送ったからって,必ず参加できるものでもないことはご承知おきください。

参加料は,無料ではありません。
主催者はベンダーさんじゃありません。建設業業界の方々でございます。



【再編促進のため今後具体化,検討する取り組み】

■市場メカニズムを働きやすく環境整備
・入札参加時点での保証制度の導入検討。その際,前払金制度も部分払制度の導入よ併せて見直す余地があるか検討
・下請企業保護の観点からの保証制度導入を検討

■多様な企業経営実現のための条件整備
・持株会社などにおける技術者グループ内移動の弾力化
・親会社から子会社への請負取扱い弾力化の検討
・営業所選任技術者の設置要件見直しの検討
・建設業許可の地位継承を可能とする法改正の検討

■再編促進のためのインセンティブの付与
・大手ゼネコンなどの経営統合に向けた経常JV制度の創設

■その他
・グループ内の複数事業子会社が同一工事へ入札参加することに対して制限措置の検討
・経営事項審査の在り方として,自己資本規制導入や特定JVでスポンサー規制を今後検討

◆市場縮小の中で地方の中小・中堅建設企業でも再編が迫られるため,大手ゼネコンなどからさらに視野を広げて検討

以上,国交省「建設産業の再編の促進に関する検討委員会 最終報告」をまとめたもの(出典:日刊建設通信新聞,2002年4月10日)

再編促進検討委の最終報告っていうのは,制度・慣行=環境×原理から考えてみればわかりやすい。
行政側としては,これは制度・慣行にあたる。

つまり,今の日本と言う国のおかれた現状(=環境・原理)から導き出された制度・慣行となる。

一方,建設企業にとっては,これは環境・原理である。
己を取り巻く経営環境が変化する,ということだ。

そしてこの最終報告書は,現実に建設市場が縮小することを前提に,地場型中小建設業の再編促進の検討を行うことを宣言する。

日刊建設通信新聞,2002年4月10日の「風波」はこう言う。

『A4版で22ページと比較的コンパクトな,国土交通省の建設産業の再編の促進に関する検討委員会最終報告書。少し斜めから読むと2つの特徴が見える◆1つは,公共事業の民間化。公平な受注機会を柱としている現在の公共事業を,「信頼性を前提」に企業を選択できる民間の発注方式に転換することを求めている』

そして,報告書はこういうのだ。
さらに、こうした市場規模の急激な縮小は、今後、全ての建設企業に対して大きな影響を与えることとなろう。
市場が縮小すれば、企業間の競争は激化し、その結果として受注に対する利益は低下することになり、企業の体力は確実に奪われていくこととなる。その結果、企業は生き残りをかけて経営基盤の強化に取り組まざるを得なくなり、これに失敗した企業は市場において淘汰を迫られることとなろう。

当面、民間需要の落ち込みが先行していることから、こうした影響は、まず全国展開している大手ゼネコン等に表れるものと考えられるが、地方単独事業をはじめとする政府の建設投資の減少により、比較的公共事業依存度の高い地方の中堅・中小建設業者にも及んでくると考えられる。

2 建設産業再編の可能性と必然性(1) 再編を阻害する要因

従来から、建設産業については、規模のメリットが働かず、合併などの再編が起こり得ない、あるいは起こりにくいとの指摘がなされてきた。
現実に、我が国では、特に、大手から中堅クラスのゼネコンでは合併等の企業統合の動きがこれまでほとんどなかったのは事実である。
建設産業に合併等の企業統合のメリットがない理由として通常あげられているのは、・建設産業は工事ごとの現場の集合体であり、それぞれの現場ごとに経営が行われているため、規模の利益が働かない。
・合併等により入札参加機会がむしろ減少するため、(間接部門の統合等によるリストラ効果より)デメリットが大きい。
等であり、これらの点は受注産業という建設産業の特性を言い表しているものと言える。
一方、欧州の建設産業においては、過去から様々な形での再編が行われており、国境を越えた再編も現実のものとなっている。欧州の建設産業の施工形態等は比較的我が国に近いと言われており、その意味で我が国の建設産業においてのみ再編が起こり得ないと直ちに結論することには疑問がある。

つまりだ,私がミーム理論で市場を検討するということは,この変化を見極めることを行っているわけだ。

私のセミナーでの常套句,「良い経営と悪い経営の差は,たかだか環境変化に上手く適応できるか否かの差に過ぎない,それもほとんどが偶然である」

しかし,その偶然性を可能な限り認知(コントロール)可能なものとするための道具としてIT化を私は語る。

つまり,IT化っていうのは,制度・慣行=環境×原理から導きだされる必要があるというのは,そういうことだし,ミームとは環境×原理を考察するためのポチ(ここほれわんわん)でしかないのだな。

ということで,私は今日は岐阜へ。

2002/04/14 (日)  
【今日は休みだ】

石井さんの車に乗って五井から帰還。石井さんありがとうございました。

というところで,今日は忙しいのでね,お終い。

2002/04/13 (土)  
【ひとりごと(今日の講演についていろいろ考えていた)】

飛行機の中でいろいろと考えていた。
今日は一体何を話すべきなんだろう。

ミームの話をする,とおふれが出ているようなので,ミームの話はしなくてはなるまい。
でも,私がミーム理論を使うのは市場を考察するためのメトリックとしてなので,当然にミームをメトリックとした市場の考察の話をしなくてはなるまい。

つまり,IT化っていうのは,環境と原理の乗数であると言う話,その環境と原理である市場の考をの話をするわけだが,ここをどうやって短時間で切り抜けるかが問題だな。

へたすりゃこれだけで2時間が終わってしまう。

世の中にはいろいろなIT化(情報化か?)についての講演とかセミナーとかがあると思うけれども(私はほとんど他のセミナーに参加したことがないのではっきりはわからないのだが),この部分,つまりIT化=環境×原理,という公式を理解されてIT化を説明しているものなんてあるんだろうか。

まあ,だから多くのIT化は形骸化され失敗するのだが。。。

短い時間で端的に己の想いを皆さんに伝える方法を真剣に考えている。



【今日の2時間枠どうしよう】

桃知@千歳空港である。
今日は10:30のANA便で一旦帰宅し,その後千葉県は五井まで出張である。

本日の講演は2時間枠。
しかし,最近の私の2時間講演はもうぼろぼろなのだ。

つまり,圧倒的に時間が足りない。

今週は2回ほど講演をしたのだが,そのどちらも2時間30分。
それでも準備したPPTの3分の1ぐらいしか話しをしていないわけで,一体全体おいらはどうなっちまったのだろうか。

従前に比べるとミームの説明とミーム理論から見る市場,そしてミーム理論から見る建設業の問題点が加わった分時間がかかる。
つまり,これだけでも,どう短くやったところで+1時間は必要なわけだ。
それに開発主義から見た建設業の問題点なんてやったりしたら+1時間。

それから従前のIT化の話をすれば3時間以上はかかるので,5時間か。。。
これを2時間でやろうとしているから問題があるわけだわね。

なので,これから機中,今日の講演内容を再構成しながらいこうと思う。

2002/04/12 (金)  
【羽田です】

桃知@羽田です。
入谷から高速に乗って羽田空港まで,27分で着きました。
料金は高速代込みで8,500円程度。これが高いか安いかの判断だわね。

東京は今日は雨で,心なしか皆さんの表情も沈んで見えます。
週末ですから疲れもピークなのでしょうか。

私といえば,長いこと脳みそがスランプ(3月中はほとんど脳みそが回っていなかった)気味だったのですが,ここ数日,やっとまともに本が読めるようになってきました。

こういうときに読む本といえば,アマルティア・センに限るのです。
センの著作っていうのは,自分自身を見るときのメトリックとして機能します。

センが読めれば,相当に脳みそも活性化してきている証拠でして,脳みそが腐っていると,いくら翻訳されたものでも,センっていうのはとても読めるものではないのです。

これは脳みその覚悟のようなものだと感じていますが,脳みそがだれきっていると,この「覚悟」(つまり読むぞ!っていう意思)がつかないのです。まあ,そういう時は体調も不調でして,要はどうしようもないオヤジ状態なわけですわ。

ということで,今回の旅のお供は,アマルティア・セン,『合理的な愚か者』です。
→今朝から突然読めるようになりましたです。

この脳みその好不調は,コンドラチェフ波動ではありませんが,確実に周期(波)があるのは確かなようなのですが,その周期はとても不安定で予測が難しいわけです。

私は,6月はワールドカップもあり,できる限り外出を抑え執筆活動に励む予定なのですが,6月に脳みそ活動の周期の谷間の落ち込まないようにしなくてはいけないわけですが,さてどうなりますか。

ということで,まもなく搭乗です。



【北海道へ行ってきます】

今日は空知(北海道)へ飛ぶ。
自宅から羽田までTAXIでどのぐらいかかるのか(金額,時間)を確認したいので,ちょっと早めにTAXIで飛行場へ向かおうかと思う。

それで今日の昼ごはんはこれだ。
→美唄名物「とりめし」

帰宅は明日のお昼過ぎ。
明日帰宅後,夕方には千葉県の五井へ向かう。

なんと夜7時から日本青年会議所建設部会千葉ブロック建設クラブさんでの講演があるのだ。
まるでディナーショーだわね。

■4月18日神奈川県行政書士会での講演

4月18日には神奈川県行政書士会での講演がある。
詳しくはこっち→神奈川県行政書士会「情報化」セミナーのご案内

本来は行政書士の方々のためのセミナーなのですが,一般の方々の参加も可能なようです。
→詳しくは小関さんにメールでお問い合わせください。

■ミームはこんなんでっか〜

(↑)は届いたメールのSubject。
で,本文はこれ(↓)
最近ミームの話が少ない気がしますが、

会社も新年度に入り、人事異動もあったわけですが
私の所属部署も人数が増えはしましたが
良くはなりそうにありません(>O<)
少し考えていたら、ミームに行き着いてしまいました(笑)
以下、

******************

関西地区の大手建設会社である阪神建設は、
前年度まで東海地区の優良建設会社の中日建設で
CEOを務め退職した星野氏を迎え今期大躍進をしている。

ダメトラ建設と云われた阪神建設では
前任の野村氏が暗い雰囲気だったのと打って変わって
結果の出ない社員にはケリをいれる体育会系のノリで
会社を引っ張っている。

評論家のモモチヨロズ氏曰く、
会社のミームを変えるには
決定権者を変えるのが一番です.....

******************

......うまい話にはなりませんが、
ミームはこんなんでっか〜(゜-゜)

神奈川県の独占企業,横浜建設は,やめりゃーいいのに,元日本一なんていう森現場監督を向かえて早2年か?
その森氏の内向的な性格は,もともと戦略なき戦略(その場しのぎ,若しくは出たとこ勝負とも言う)で台頭してきた横浜ミームにはどうもあわず,稼ぎ頭の佐々木押さえ役は海外にその活躍の場を求め,その女房役だった谷繁も東海地区の優良建設会社の中日建設へ逃亡。

スポンサーのTBSも今一力が入らず,横浜建設は年度開始早々破綻の様相。
試合はすでに消化試合と化している。

ということで,私は今年の阪神建設は注目もしているし,応援したいと思うのだ。
日本プロ野球界の救世主かもしれないもの。

って,わたしゃこの阪神建設,その快進撃を全く信用してはいない。
これだけファンを裏切り続けているところもまた珍しい。

でもなんだか知らないけれど応援している人ってたくさんいるんだよね。
つまり,これがミームなわけです。

2002/04/11 (木)  
【鹿沼から帰る】

昨晩は,懇親会後,きぬ140号%東武鉄道の特急で帰ってきましたです。
昨日は,栃木建協鹿沼支部での勉強会。

支部長様はじめ,鹿沼支部の皆様ご苦労様&ありがとうございました。

■鹿沼のそば屋「本陣」

昨日の昼食はここ(↑)。
メニューは焼肉ざるそば。。。(Whtt's?)

つまり,最近鹿沼は「焼肉のまち」で売りだしているらしく(まあ,それ自体なんというタイミングの悪さっていうのはあるが),そのタイアップ企画モノ的なメニューなのだな。

当初私は,ざるそばの上に焼肉がどかんと横たわっているようなものを想像していたのだが,さにあらず。
現物は,焼肉とざるそばが別々の皿で出てくるだけの話である。

そしてこの店,とにかく料理が出てくるのが遅〜いのだ。
その上,コース料理のように,焼肉とそばとが別々に出てくる。

なので,焼肉が先に出てくるので,待ちきれずそれを先に食べてしまうものだから,肝心のそばが出てきた頃にはある程度満腹なのだ。

その上,ここのそばときたら,東京のそば屋の一人前の三倍は量がある(栃木のそばはこれが定量らしい。。。みんな大食いなのか?)。
この大盛を食べた方がいらっしゃったが,凄すぎである。

■鹿沼市民情報センター

昨日の勉強会会場であった鹿沼市民情報センターはすばらしい会場であった。
これが5年も前からあったなんて,なんてうらやましいところだろう。

この会場が近くにあれば,私の独演会の常設会場にしてもいいぐらいである。

まあ,その割には鹿沼のITリテラシーは高いとはいえないのだが(笑),なんともったいないことに,市民はこの施設をほとんど使っていないんだって。。。その上無駄な公共事業だなんて批判もあるらしい。

しかしそれは,本末転倒。この施設が無駄なわけがない。
つまりね,「猫に小判」っていう諺になっちまうってことだ。

同じような施設(まあ規模は違うが)である,岐阜の建設CALS/EC研修センターのあるドリーム・コアと比べると,その取り組みはなんとも寂しい。
それは,多分に提供されるソフト不足なのだろうと思うのだ。

市民に使っていただけるように努力しろ>行政。
今使えるものは骨までしゃぶれ>市民。

そういうことだな。

2002/04/10 (水)  
【弁天山美家古寿司】

現在午前5時45分。
今日は燃えるゴミの火なのでごみだしをして,これからご飯を食べて,八木沢さん(今日の彼のHPの写真にはうちのマンションが写っている?)の運転で栃木県鹿沼市まで向かう。

栃木建協鹿沼支部での勉強会。
栃木建協のIT化は,今日から二段目のロケットに点火され,各支部単位での研修が始まるわけだ。

さて,昨晩は来客がありましたので,以前,川上さん(栃木県)から紹介を受けていた,弁天山美家古寿司へようやく行ってきました。

ここはうちのご近所なのだね。
そして,この店は「黙って食えばわかる・・・」です。

浅草はこういうしっかりした店が多いわけで,わたしゃ嬉しい!
食べたい人はうちに遊びにきてくださいな。

ということで,では行ってきます。

2002/04/09 (火)  
【浅草はぼんやりしていて花やしきも今日はお休み】

葉月会の奈良さんから,引越しのお祝いに十勝ワインが届いていた(奈良さんありがとうございますm(__)m)。
それを昨晩飲もうとしたら,コルクがうまくあけられないのだ,私は。。。不器用 (T_T)

なので,先日郡上建協のサーバー設定をしたときに,空知建協さんが郡上建協さんへお土産に持参した男山酒造(旭川)の七つ梅を一本いただいてきていた(笑)ので,それを飲んだ。★\(^^;

今日はようやく部屋にカーテンが取り付けられた。
これから部屋に残っている引越しのさかいのダンボールもなんとかしないといけない。

こうして,だんだんと自分の部屋になっていくんだな。
しかし,それはいいのだが,何でこんなに私の荷物があるんだ。
あの狭い部屋によくも収まっていたものだなと思う。

■ニュージーランドからのメール


(最初からばっさり。m(__)m)------------------------------->8

私は、現在、39歳でして、名古屋市にある建設コンサルタント会社で
10年働いた後、現在、ニュージーランドのワイカト大学大学院で生物学を専攻し、
魚道の研究をしております。
(たくさん知らなくてもいいよ! というBiologyを学んでいます。(笑))

(勝手に,ばっさり。m(__)m  )------------------------------->8

桃知様のHPは、どのページも読み応えがあり、コンサルタント・建設業界を
離れたいまでも、圧倒的な臨場感を持って迫ってくる迫力があると思っています。

特に、日本全国を股に掛けて移動しながら繰り出される店主戯れ言では、
いろいろな雑想を交えながら、建設業界、あるいは日本経済や日本社会の
奥深くまで切り込んでいくコラムとして毎日楽しめるので、
遠いニュージーランドに暮らす今でもとても楽しみな読み物の一つです。

私の関心事は、日本の地方都市、中小地方自治体における建設業の
あり方、将来像がどうなっていくのかでありまして、桃知様の
洞察を興味深く拝見していきたいと思います。

新しい話題であったように、熱心な山下達郎のファンの一人として
桃知様が彼のコンサートを楽しまれたことを伺い、うらやましさも
募りますが、日頃の激務のカウンターバランスとしてご自身を
労られたことと思います。

移動、講演、移動、セッティング、移動〜と果てなく忙しい日々が
続くと思われますが、くれぐれもお体にはお気をつけ下さい。

それではまた。

どうもありがとうございます。m(__)m
最近の私の心境といたしましては,もう読んでいただけるだけで,幸せでございます。

ということで,メールの主のサイトはここ。 
異国の地でのお勉強,おはげみください。

福岡独演会情報

福岡独演会は,まだ若干の余裕がございますので,引き続き申し込みの受付をしています。
今回は,圧倒的に販社の皆様の参加申し込みが多いわけで,これはちょっと意外なのでした。

どうぞ,建設業界の方々。
おいでください。。。っていうかもったいない,と私自身が思うわけよ。

2002/04/08 (月)  
【「北をつくる」−大切なことは,まず議論の輪をつくる,若しくは議論の輪に建設業界自らが参画することだ−】

北海道から「北をつくる」という小冊子が届く。
社団法人 北海道建設業協会の新しい広報誌である。

これは北海道の建設業界がようやく始めた技術ミーム(売る側のミーム)の散布作業である。
記事もそれぞれ読み応えがある。

それは時遅しという評価もあるかもしれない。
しかし「黙して語らず」をよしとした時代の空気を引きずる代表のようなこの建設業界が,こうして自らを語り始めたことを評価したいと思う。

→大切なことは,まず議論の輪をつくる,若しくは議論の輪に建設業界自らが参画することだ。

ただ,公共工事ミームの散布作業という視座からこの取り組みを見ると不安もある。
それは,この冊子が誰に対してものを語っているのか,具体的には誰に対して配布されているのか,と言う点である。

つまり,北海道建設業協会の会員各社にこの冊子を配布してお終い,ではどうしようもないわけだ。
→それは身内のマスターベーションにしかならない。
→ミームはどこにも複製されない

→大切なことは,まず議論の輪をつくる,若しくは議論の輪に建設業界自らが参画することだ。

つまり,この広報誌は広く,北海道民に限らず,全国の一般市民の方々に読んでいただくことでその価値が認められる(広報誌足りえる)。
→それだけの価値あるものだと私は思う。

しかし,それは物理的に限界があることも明らかなのだ。
→発行部数の問題。
→配布手段の問題。
 →一般の方々がどうすれば入手できるのか,同協会のHPには記載もない。

だからインターネットが必要なのだ,とデジタル野郎は主張しよう。
この広報誌の内容をデジタルで(つまりホームページで)公にすることなど,出版するよりもたやすいことなのだ。

残念ながら,この広報誌を担当された方々には,インターネットがミームの培地であることがまだ理解されていないのであろうと思う。
もったいないはなしだなぁ,と思うのだ。(まあ,今からでも遅くはないが)

昨日紹介した『イマドキ現代用語50』には,「パブリック」に関してこのような話が載っている。

「今,公共=パブリックという言葉にいかがわしさがつきまとうのは,一部の集団の利権のために存在しているとの疑いが抜き難いから。利益を仲間内で分け合うのを美徳とする風土では,本来のパブリックの概念は根付きにくい。」

「日本は元々和をもって尊しとなすギルド社会。協調協和の精神でギルド内で利益配分するのを当然としてきた。指名競争や談合はその表れ」(以上,両方とも明星大学教授 長谷川徳之輔氏のことば。)

ミームで市場を見ることができれば,今,公共工事が直面している諸問題の根源は,公共工事における消費ミーム(買い手の持つミーム)での信頼の崩壊の結果でしかないことに気が付くことは容易である。

つまり,「一部の集団の利権のために存在しているとの疑いが」消費ミームを支配している,ということであり,その延長線上に,上に引用したような安易な日本文化批判が展開され,その日本文化批判のスケープゴートとして,もの言わぬ産業である公共事業,そして北海道が存在している,というのが現状だろう。

→「利益を仲間内で分け合うのを美徳とする風土」のなにがいけないのか。
→「和をもって尊しとなす」はなにがどう悪いのか。

そんな議論の余地さえ与えられず,一方的になにかを決め付けようとしている。
全てが短絡的に語られすぎてはいないだろうか。

→大切なことは,まず議論の輪をつくる,若しくは議論の輪に建設業界自らが参画することだ。
→なので,この冊子は広く,北海道民に限らず,全国の一般市民の方々に読んでいただくことでその価値が認められる。

「北をつくる」は産学官の幅広い連帯を感じさせてくれるし,そのような構成で出来上がっている。
ここまでは良い。

これから必要なことは,本当の消費ミームの持ち主達とのコミットメントであり,市民生活における価値観の共有である。
「北をつくる」はそのための「はじめの一歩」に過ぎないだろう。

2002/04/07 (日)  
【こんどく(今週の読書)】

桃知@ひかり222号で岐阜羽島から帰るんだぴょーん(嬉しくてしょうがない)。

郡上での作業は順調に終了して,午後3時38分発のひかりに乗ることができたわけで,寺田さん,送迎まことにありがとうございました。m(__)m

そして,平井さん,日曜出勤本当にご苦労様でした。m(__)m

今日のお昼は吉田屋さんで鰻丼。
先日,空知建協の皆さんもここでうなぎを食べられて,おいしいとの評判をいただいたようですが,私もここのうなぎは大好き。

ここのうなぎは関東のうなぎとは明らかに違うものでして,まあ名古屋風っていうか関西風(腹開きで,蒸さずに素焼きで何回か裏返しにした後、タレをかけて付け焼き。名古屋近辺はこのたれがとても甘い),そういうものです。

と,ここまで書いてあとは新幹線車中で爆睡。。。そして帰宅。
久しぶりの,まだ引越したばかりの家だけれども,やっぱりね自分の机にで仕事をするのはほっとする。

さて,今回の旅のお供だった本。
南伸坊+朝日新聞学芸部,『イマドキ現代用語50』,2002年3月1日,朝日新聞社。

この本は,こんな文章(この店主戯言だね)を書くときには,かなり参考になる(つまりネタ)ような話が50個詰まっていてね。
それなりに面白い。


【わたしゃ和田金で松阪牛を食べ,ワインをいただき,そして嬉しかった】

昨晩は,竹上社長とガメラさんと山際さんとで,「和田金」でお食事。
わ〜い!和田金なのだ。

松阪で松阪牛って言えば「和田金」なのだよ。(和田金はホームページがないのでここ
そして今朝は体からワインのにおいがする。。。

さて,私はこれから郡上建協まで移動。
新しい実証実験用のサーバーの設定をしてしまう。

終了後に帰京(さて何時になるか)。
本当に1週間ぶりの我が家なのだ。

2002/04/06 (土)  
【松阪にて】

桃知@松阪%中国緑茶を飲んでいました。

昨晩は津で秘密会議。
かなり面白かった。私の関与先さんにもちょっと面白いチャレンジを提供できるかもしれない。

そして,お客様と夕餉をご一緒した津の割烹雲水さん(ここに紹介記事を見つけた)で,とりがい石焼をいただいた。
とりがいがこんなにおいしいとは思わなかった。ご馳走様でした。m(__)m

福岡独演会については,早々の申し込みをいただいており嬉しい限りです。
半分程埋まりました。後半分。。。お早めに。

こういうメールをいただきました。
早く、北海道での公演もしてください!!!
(できれば、札幌で)

多分,近日中になにか発表できるかと思います(秋野さん宜しく。。。謎)。

今日は,午前中から丸亀産業さんを訪問。
会議と全体セミナー。二段目のロケットに点火するわけだ。

そして,本日も松阪泊。
三重県は夜遅く雨になるそうである。

しかしだ,阪神は開幕6連勝するし(鯨の缶詰はようやく1勝),みずほBK(私の取引銀行)はぼろぼろだし,岐阜は山火事(全然しらなかった),国政は相変わらずだし,まあ,そんなことはどうでもいいのだけれども,なんか気分が晴れないなぁ。

2002/04/05 (金)  
【福岡での独演会のお知らせ。それで30万ヒットの景品は福岡独演会ご招待(あんみつ姫付き)っていうのはどうだろうか,とふと思ったが。。。】

桃知@大垣のCALSセンター%空知建協の方々と向井会長の爆裂セミナーを聞いている。
向井会長の話は益々磨きがかかってきてしまった。

しかし,かなわんなぁ。。。(笑)

■福岡独演会

さて,今年もゲリラ的に各地で独演会をしようと思っているわけです。
→当然に浅草独演会はやる予定だわ(しかも有料で。。。(^・^))。

まあ,時間が取れる限り,今年もしゃべりまくろうと思う。

それで,独演会なのだけれども,今年の第一弾は福岡に決定してしまった。

昨年は5月10日に福岡で独演会を開催したのだけれども,今年も昨年同様,福井コンピュータ福岡営業所さんのご協力で5月13日(月)に開催する段取りがついた。

まあ,昨年と比べると私の話もだいぶ変化してきている。
なによりも,福岡ではまだミームの話ができていない。

ということで,以下案内文(案)なわけだ。

------------------------------->8

今年も昨年に引き続いて福岡独演会を開催いたします。

日時:
  平成14年5月13日(月)   午後1時から午後5時迄の4時間。

会場:
  福井コンピュータ(株)九州支社 福岡営業所
  住所:福岡市博多区博多駅東2-2-13 博多駅前ビル3F
  TEL :092-475-5 3 0 0
  ※目印は1F に「パソコン工房様」の店舗が入っているビル。

定員:
  24名

御代:
  0円(当日徴収,ってなにを徴収するんだろう)

  これは,有料にしようか無料にしようか,さんざん悩んだ。
  まあ,素人芸じゃない,って自覚もあるし,聞く方々に対してもタダじゃ申し訳ないなって部分に気付いてしまってはいるんだ。

  つまり,タダっていうのは己自身の逃げ道(責任回避)なんだっていうのがわかっちまっている。
  →タダなんだからこの辺で勘弁してね,って言いかねないんだよ,わたしは。
  
  でもねぇ,本当にタダでいいわけで。。。つまり,結構まとまっていない段階の話をする予定だし,実験的な部分もある。
  なので,お金をいただくのもかなり忍びないんだなぁこれが。
  
  まあ,そういうことで決めた金額です。
  →本当は0を4個付けられなければプロの仕事じゃないとは思っています。

おみやげ:
  参加者全員に,桃知商店特性の「はんどたおる」を差し上げます。
  →必要であればサインぐらいはします。(^^ゞ

懇親会:
  懇親会は当然に行います。
  こっちの会費はいくらかかるかわかりません。

申込方法は,当然に電子メールのみの受付。
→店主へメール mailto:pinkhip@dc4.so-net.ne.jp

受講申込書記載事項
・氏名
・会社名
・部署・役職名
・電子メールアドレス
・懇親会参加希望の有無

折り返し,受付確認のメールと会場案内図を送らせていただきます。

では,皆様のご参加をお待ち申し上げております。m(__)m

------------------------------->8

(↑)っていうのが,案内(案)なわけだけれども,もう先着順で申し込み受付けを開始いたしますので,参加を希望される方はメールでお申し込みください。

2002/04/04 (木)  
【山達はゴジラを引きつれ朗々と歌い,私は元気をもらって今日は岐阜へ飛ぶ】

昨晩は山達弐発目。
初日に比べると「声の出」が相当に良い。

彼はどうやら歌い込んで行くと声が出るようになるらしく,初日よりは声の抑制で聞かせる部分が格段に良い。
つまり彼一流のビブラートで聞かせる部分がとにかく凄い!の一言だった。

昨晩は,なんだか知れないけれど取れたチケットのせいか,シートは二階席の最後尾(つまり最後列だ)。
なので,私は双眼鏡を持参していた(笑)。

それで,ステージをまじまじと見ていて気が付いたこと。
山達が飲み物の入ったコップを置く白いテーブルが彼の直ぐ後ろにあるのだが,そのテーブルの下にはゴジラがいるのだ!

体長50センチ程のゴジラのフィギャがそこには鎮座している。
つまり山達は,ゴジラを引きつれ朗々と歌っていたわけだ。

いいぞオタク親父!と私は叫ばずにはいられなかった(ってこころの中でだが)。
山達は愛すべきオタクなのである(私は彼をずーっと音楽オタクとして尊敬している)。

老け込まず益々活躍していただいて,我々を楽しませていただきたい,と心からそう思う。
→しかし,頭頂部は相当に寂しくなった。

→山達を見ていると,どうしても矢板(栃木県)の八木沢氏を思い出してしまう。
→結構似ていると思う。。。

と言うことで(どういうことだ?)私はこれから新潟空港から空路名古屋まで飛び,岐阜入りする。
そのまま岐阜県庁へいって挨拶回り。終了後,建設CALS/EC研修センターへと移動し,新任のセンター長へご挨拶。

それが終われば,岐阜のホテルで空知建協(北海道)の方々と合流。
とにかく,『go AHEAD!』(笑)。

ということで山達ネタのメールを紹介してお終いだ。
まずはK上氏から。
 →昨晩はちゃんと「サムデイ」を演奏してくれましたよ。

桃知先生が山達を本当に見に行くとは思いませんでした。

私の山達には懐かしい思い出があります。
私の学生時代の当学祭前夜祭コンサートは、学生にとって
サザン・山達・ユーミンのいずれかでないとプライドが許さないと言う強い雰囲気がありました。

私の友人が学祭の実行委員長をやっていたのですが、話によると
サザンは大学に対する怨念で駄目、山達は体育館では音響が悪く「中野サンプラザ」
でそのコンサートを行うならばOKということで、費用がありませんし、その理由で結局ユーミンになりました。

そのお詫びに武道館(ここも決して音響がいいとは思えないけれど)での山達コンサートを
マジかに見せてもらったことで、そのポリシーと肉声に圧倒されたとのことでした。

社会人になってから、私も2度宇都宮で見ましたが、ああっ、なんという声〜、
人間の肉声の美しさとポップなメロディーに圧倒されました。
アンコールも4曲やりましたよ。このサービス精神と体力のすごさ。

話が戻りますが、
私はカメラマンとしてユーミンをバシャバシャ最前列で取り巻くって、その年の卒業アルバムに
しっかりと卒業写真をメロトロンで弾き語るユーミンが載りました。

本当は山達を撮りたかったですね。
あのシャウトしているところを!

「サムデイ」が私は一番好きですね。
私は実は吉田美奈子のコーラスが山達にはピッタリと思っていたのですが、
何故か離れ離れ。。。

でも、桃知先生の存在感はある種、山達以上だと思いますよ!
先生のこと全く知らない人をこれだけ脳みそに刷り込むのですから!?(笑)

うどん星人から。

お忙しい日々をお過ごしの桃知様

相変わらずお忙しい日々。お元気そうで何よりです。
山下達郎・・・羨ましい。
チケット取れなかったんです。発売から5分ぐらいで売り切れた。
チケット発売日、仕事でしたので、夫に命がけで取るよう指令を出したのですが・・・もう悔しかったです。
そのコンサートにお出かけとは・・・羨ましい。

アーティストが楽しんで演奏しているって、ホントに最高ですよね。
伝わりますよね。
万事がそうだと思います。
いっくら能書き言っても、それが口先だけかどうか・・・温度で感じます。
師匠の講演会で眠る人が居ないのは、それはきっと、熱いからだと思います。

あ〜しかし、くどいですがうらやましぃ・・

まだまだ朝夕の気温の変化が激しいです。
風邪にはお気をつけ下さいませ。

なんか最後の『風邪にはお気をつけ下さいませ。」っていうのが,あんたはそんなうらやましいことをしていると「絶対に風邪をひきますよ!」って聞こえるのは気のせいか。。。

そしてY川氏から。

感覚の相違は間違いなくあるでしょうが、
サラリーマンだって落ち込みますよ!!

大体において
「桃知さんの脳みそ」と「私の脳みそ」
基本的にスペックにに大きな違いはないはずなんです。
Pentium4とCelelonほどは違わないはずです。

それでも、私(サラリーマン)はその「能力の歴然とした差」に
愕然とするわけなのです。
例えば、4時間にわたって受講者をひきつけて放さない
講演の話術だったりですね。
(でも、最近はお疲れのせいかガス欠気味になることが
多くなってきましたね)
一度でも、少しでもまねしてみればわかります。
「人に聞かせる(効かせる・・・でもいいですね)」事の難しさ。

私だって
そもそも桃知さんと自分を同じ土俵で比較する事が
間違っていることは認めています。
(間違う・・・というよりおこがましい、かな?)
しかし、おなじ「聞かせる」という作業をして
受けての反応に大きな差が出る現実を目の当たりすると
もう、自分の力の無さに「消え入りたくなるくらい」落ち込みます。

原因もわかっています。
@の右と左、どちらに自分の主座があるかどうか・・・・
ある意味これが決定的に違うんですね。
この主座の違いは
真剣の上を裸足で歩くのと
幅の広い平均台を靴を履いて歩くのと
そのくらい違いますよね。
自分を磨く心根からして、違うんですよ・・・

サラリーマンのわたしが
「超ローリスク、ローリターン」なら
個人事業主の桃知は、自分自身だけが資産の
「ウルトラハイリスク、ハイリターン(?)」
なんですかね。
やっぱりリスクを大きく背負わないと、伸びないですね。
それにしても、落ち込みます。

わたしゃ脳みそがいい加減なので,もう落ち込みからは回復している。
山達からは続けることの大切さを教わり,そして続けることの勇気ををいただいた。

好きこそものの上手なれ,石の上にも三年。。。まあ,なんでもいい。
確信がもてたら執念を持って続けることだ。

2002/04/03 (水)  
【新潟は暖かい】

新潟はとても暖かい。
つまり,私が先に宿泊先に送っていた衣服では,とても暑くてやりきれない。
→ハイネックのセーター,皮のジーンズ,皮のジャケット。

それで,急遽,新潟の伊勢丹へお出かけして衣装の調達をしてきた。
今日ばかりでなく,明日からの岐阜,松阪向けの衣装もついでに調達。

インナーは全て半袖だ。。。

ボトムは全て皮のジーンズの予定だったので,リーバイスの505を2本調達。
→私は皮のジーンズを3本持っていて,今年の冬はほとんどこれでやりくりしていた。

しかし,この時代,リーバイスもストレッチ素材なのだねぇ。
→とてもはきやすいけれども,年寄り向きかなぁ(笑)。

でも,今日は皮のジーンズで我慢。
→しかし,蒸れるぞ。。。

これからナカムラさんに向かい午後4時までイントラのレクチャー。
終了後,いったん宿に戻って,再び山達弐発目。

このステージ,終了時間がかなり遅い。
昨日は午後9時45分(6時30分開演)。

晩飯を食べるところを探すのがなかなか大変なのだ。



【山達は己の圧倒的な能力を見せつけ,わたしゃその圧倒的な能力にコテンパンにされる】

昨晩は新潟県民ホールで山下達郎のコンサートを楽しむ。
山達のステージを見る(聴く)のは6年か7年ぶりぐらいか。。。

3年前のコージーのツアーの時に,名古屋で聴ける機会があった(チケットまで手配していた)のだが,何の理由かよく思い出せないんだけれどもいけなかった。

前回ステージを見たのは,私自身がまだサラリーマンをしていた時代だった。
その時と今回,つまり,私自身が独立してから初めて見る山達のステージは,サラリーマン時代とは聴く耳,見る目が違っているのに己自身が気が付いた。

それは棲んでいる世界こそ違うが,同じく聴衆を相手にする仕事をしているものとしての,その世界でキャリアを積んできた先達への敬意の目である耳である。

そして,わたしゃ山達の圧倒的な「能力」にコテンパンにされてしまった。
つまり,己の「能力」の低さを思い知らされた。

「能力」
→そのゆるぎない価値ということ。

確かに山達も年をとった。
→来年50歳。
→頭もだいぶ寂しくなった。

でも20年も前の己の歌を3時間以上歌い続けた。
たのしそうに,そしてパワフルに,聴衆を魅了していった。

それは己の自信を裏付る「能力」への信頼があってのことなんだろうなぁ,と思うのだ。
そして,それは一朝一夕で出来上がるものでないことも確かである。

わたしゃまだまだ修行が足りない!素直にそう思う。
→まあ,山達と比べること自体がそもそも間違いだというのは素直に,当然に,認める。


己の「能力」ってなんだろう。
己の「能力」はお金をいただくに値するのか。。。

そういう部分を考えさせられるステージだった。

。。。しかし,落ち込むなぁ。
この感覚はサラリーマンの方々にはわかりにくいものかもしれない。

2002/04/02 (火)  
【上野駅構内ハードロックカフェ】

桃知@新潟です。
新潟も穏やかですごしやすい気候です。

浅草に住んでから,北へ向かう新幹線の基点は上野になったわけだけれども,最近の上野駅の変貌はそれは凄い。
今日も時間調整にどこかで珈琲でもと周囲を見回したら,なんとハードロックカフェがある。

上野駅構内のハードロックカフェなんて,冗談としか思えなかったのだが,店内はとても混雑していて活気があり,私は10分ほど待たされた。

店内は案の定外国人のお客様も多く,スタッフにも,いかにもRock 'N' Rollぽい(変な表現だな)外国人を配して,若いお客様達を楽しませてくれている。

この陽気さこそがハードロックカフェなのだが,客席から外を見れば,道行く人々は今まで通りの上野の風景なわけで,六本木のそれではないわけだ。

この場違いさが台東区の面白さではあるが。。。
なんだかなである。



【(I Can't Get No) Satisfactionその2か?】

本日から新潟二泊。なぜか新潟で山下達郎二連発。
今日は完全にプライベート(たまにはやすましちくり。。。)。

明日は午後から久しぶりにナカムラさんでお話しをする。
→本当にお久しぶり。

4日は朝のANA便で新潟空港から名古屋空港へ飛んで岐阜へ。
夕方,空知建協の方々が郡上建協研修を終えて岐阜入りするのでホテルで合流。

5日は大垣のCALSセンターで岐阜県建築士事務所協会の向井会長のお話を空知建協の方々と拝聴し,その後松阪まで移動。
松阪のホテルへチェック・インした後,ちょっと津へ。

6日は松阪の丸亀産業さんを訪問。

7日に帰宅予定。

勿論,テーマソングは「すばらしい日々」 by 奥田民生である。

僕らは離ればなれ たまに会っても話題がない
一緒にいたいけれど とにかく時間がたりない
人がいないとこに行こう 休みがとれたら
いつの間にか僕らも 若いつもりが年をとった
暗い話にばかり やたらくわしくなったもんだ
それぞれ二人忙しく 汗かいて

すばらしい日々だ 力あふれ
すべてを捨てて僕は生きてる
君は僕を忘れるから
その頃にはすぐに君に会いに行ける

なつかしい歌も笑い顔も すべてを捨てて僕は生きてる
それでも君を思い出せば そんな時は何もせずに眠る眠る

朝も夜も歌いながら 時々はぼんやり考える
君は僕を忘れるから そうすればもうすぐに君に会いに行ける

■中年

私もすっかり中年と呼ばれる年齢になってしまった。
あちこっち壊れているし,酒飲みはだらしないし,なによりもお手拭でまず顔を拭く。

私を形容する最大のほめ言葉は「胡散臭い親父」なのだろうが,この「親父」,「オヤジ」とは発音は同じなのだが,そのニュアンスが微妙に違う。

「オヤジ」が,おかしい。ある種の中高年男性をさげすさむ言葉として定着したようなのだ。ほんの少し前まで,それは「オジサン」や「オッサン」だったはずだが。オヤジの元は親父だろう。では,女性を差別的に「オフクロ」と呼ぶかというと,そんなことはないあたりも不思議だ。それにしても,かつて怖がれていた「権威」の地位が,同じ人々を見下す言葉に転用されている。なんと皮肉なことだろう。(塩倉裕)

→『女性を差別的に「オフクロ」と呼ぶか』というのがあるが,私は『ババア』と呼んでいる。★\(^^;
→使用例   『くそババア』

まあ,「オヤジ」というフレーズの持つイメージとは「切り替えることのできない」という「負のイメージが特徴」(亀井肇)ってことなんだろ。それは「古い」ってイメージでもないのは確かだ。

これだけ生きていれば臓腑は汚れちまっているし,精神だってかなりくたびれている。
でもね,内なるなんだかわからないものが,いつもなんだかかわらないエネルギーをくれている。

→そういう意味では,己は己が生きているのではなく,何者かに生かされている,という感覚がいつもある。

そして,いつも「切り替えることのできない」ものではなく,転がる石たちのように,(I Can't Get No) Satisfactionで生きていこうと思うのだ。

2002/04/01 (月)  
【カメたちの背中にはパソコンをはじめとする情報端末が背負われ】

昨晩は内藤さんと岐阜の花春(かしゅん)で夕食。
ここの手羽先はとてもおいしい!

本日は内藤建設さんの創業際で,CMnetの薮原氏の記念講演。
終了後IT推進会議。

→要はIT側にあるのではない,というところ。
→IT化のラストワンマイルはヒューマンインターフェイスにある。

終了後,名古屋発13時47分ののぞみで帰京。
車中爆睡!

岐阜も東京もとても暖かくて気持ちのいい日。
花やしきのスペースショットも楽しそうに上下している。

■情報化はなぜ遅れたか

岐阜入りの新幹線で読んでいた本。
伊丹敬之+伊丹研究室,『情報化はなぜ遅れたか』,2001年10月5日,NTT出版

伊丹先生は,ご存知「人本主義(最近はデジタル人本主義ね)」の先生なので,わが国においてIT化が遅れた理由も,「いわば日本そのものが壁になった」といってしまうわけだ。

特に日本語と軍事という壁はどうしようもなかったと判断するわけでね,そのあたりはよくわかっていらっしゃる。
米国で起きたIT革命なんて多分に政府主導型だし,なによりも軍需技術であったインターネットが基盤インフラなんだものね,スタートダッシュは絶対に米国のものなわけだ。

でも,日本には「デジタル人本主義」がある,と伊丹先生は主張する。
それは,こういうことだ。

『その時代を比喩的に別な表現でいえば,IT革命に焼鳥屋でのコミュニケーションがきちんと組み込まれた時代,ともいえるだろう。日本はいままで焼鳥屋でのノミニケーションに頼りすぎていた。IT革命のメリットをうまく使えないでいた。これからは焼鳥屋で情報端末を使い,あるいはデジタル情報の隙間を焼鳥屋で埋める時代ではないか。』

『その時代を目指して,カメのごとく倦まずたゆまず努力をしていくのが日本の姿であろう。そのカメたちの背中にはパソコンをはじめとする情報端末が背負われ,彼らは互いにインターネットでつながり合っている。その遅いながらも着実な歩みが,初めて「日本という壁」を超えさせてくる。』

「カメたちの背中にはパソコンをはじめとする情報端末が背負われ」というフレーズが好きだ。
それは私の仕事を通しての経験からのもので,私のやっている仕事というのは,(多分日本で一番歩みの鈍い)カメたちの背中に,パソコンをはじめとする情報端末を背負わさせることなんだろうなぁ,と思うとなにかとても納得がいくのだ。

→のろくてもいいんだ。一歩一歩確実に歩もう。

momo
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