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2000/08/31 (木) ▲ ▼
【岐阜で食べる】
昨晩は若宮町(っていってもわかるのは岐阜市民ぐらいなものか)のくじらや総本店にてハリハリ鍋を食べた。
尾のみの刺身も食べたし、竜田揚げも食べた。
ベーコンも食ったし、カルパッチョまで食べた。
鯨三昧の挙句に最後はおじやで〆た。このおじやは絶品であった。
岐阜にハリハリ鍋を食べさしてくれるところがあるとは思いも寄らなかったのだけれども、多分この店がハリハリ鍋最北端だろうか?。
水菜(ハリハリ)はさすがに冬に食うそれとは違う。
それは格段に味が落ちるということだけれども、それでも好きなものを食うというのは心に良い。
少しばかり体が元気になったような気がするから人間なんてげんきんなものなのだ。
昨日ご紹介した、ドリームコアでの私の昼飯処「万福」さんを、ドリームコアから撮ってみた。
ドリームコアの異様な姿の一端がうかがえるのではないでしょうか。
→万福
今日の私は基本的にはオフ。
なのでこうして朝方のんびりできている。
午後から県庁と建築士事務所協会さんへ寄って、今日は宿替え。
長良川沿いのホテルで、のんびりするつもり。
2000/08/30 (水) ▲ ▼
【本日の更新】
オープンセミナーの案内を更新しました。
取り急ぎの9月12日岐阜県大垣市(ソフトピアジャパン)と9月22日埼玉県浦和市(埼玉建産連会館)です。
どちらも私のホームグランドと呼べるところです。
岐阜は現在の私の活動の拠点であり、埼玉は私の住んでいるところです。
沢山の方々においでいただければ幸甚です。
【朝ご飯と昼ご飯】
大垣駅前の食堂で朝飯を食べる。
生たまごに味付けのり、それに香の物と赤だしの味噌汁、どんぶり一杯のご飯で510円である。
うまいとは思わないけれど、まあ、食えればいいってものではあります。
いつも、ここではお年寄りとあうことが多いのですけれど、一人暮らしなんだかどうかは知りませんが、こういうところで一人朝ご飯を食べるお年寄りがおられるということに、なんとも奇妙な違和感を覚えるのでした。
午前中の講習を終えて、お昼ご飯はドリームコアのお隣にある万福(まんぷく)でランチの弁当。
よく利用さしていただいているのですが、個人的にお金を払った時がないので、いくらなのかは不明です(多分1000円ぐらいかな)。
ここは圧倒的に女性客が多いわけでしてね(それも中年の)、おばちゃんはいいもの食べているのですよ。>働くと父さん方々。
2000/08/29 (火) ▲ ▼
【いよいよくたびれてきたなぁ(T_T)】
午前中目一杯使って、飛騨大野建設業協同組合さんでセミナー。
どうも喉の調子が悪くって、空気漏れみたいにヒューヒューいっていたりして、なんともお聞きぐるしかったのではないかと反省。
朝早くからご参加いただきました皆さん本当にありがとうございました。
お手伝いいただきましたNTT-ME東海の小峠さん色々とありがとうございました。
ということで、本日は、午後からは高山でもう一つ仕事をこなすはずだったのですが、わがままいわせていただいて、キャンセルさせていただき、早々に午後一番の飛騨で岐阜へ戻ってまいりました。
わがままで、本当にすみません。m(__)m
どうもですね、移動疲れでしょうか、体が本調子ではないのですねぇ。
この暑さの中を、移動するっていうのも結構しんどいものなのですよ。
なんせ、私の人生がずっしりと詰まったバック(これが重いのです)を運んでいるだけで、くたくたになりますからねぇ(笑)。
それで、今は岐阜のホテルで一服中。
今日はひたすら休養ですねぇ。
2000/08/28 (月) ▲ ▼
【移動中】
特急飛騨で高山へ移動中。高山着は午後8時13分の予定。
大垣で講習やってからですから、こりゃ疲れます。つい、うとうとしちまいそうなのですねぇ。
それにお腹も空いてきておりますなぁ。
さて、車中で読んでいる東洋経済2000/09/02号は、「特集 ネットビジネスの真贋」
ここに「ネットビジネス勝利の法則」っていうのが書いてありまして、これが結構おもしろかったので紹介いたします。
1・「B2b2C」「b2B2C」を築きあげろ
2・仕入れのないモデルを作れ
3・「リアルな会員」を集めろ
4・B2B市場ビジネスは「業界トップ」を引き込め
5・ニーズ発想をせよ
これね、詳しいことは書きません(自分で本買いなさいねぇ)けれども、当店、つまり私の信条(今風な言葉でいうとビジネスモデルっていうやつ)と物凄く共通点があるのですよ。
特に、2、3、5なんていうのはそのまんまなんですねぇ。
さらに絞れば3と5なんか私から話聞いたんじゃねぇかってぐらい同じなんですねぇ。って、まあ、だれでも思いつくようなことなんでしょうなぁ、要は。
ところで、3について、東洋経済は次のように書くのです。
『オンライン登録をキャンペーンで数だけ集めても忠誠心はゼロ。足で営業を行い、リアルなビジネスから会員を集めると「使える」会員があつまる』
まあ、いっていることは理解できますけどねぇ、しかし、この引用文を読んでどう思います?
私は、このマーケッティング屋の人をモノのように扱う視点をそのまま文章に書く神経が許せねーですねぇ。
商人(あきんど)はこんなことば使いしちゃいけませんのです。
『お客様は神様です』(By 三波春夫)
これ忘れちゃねぇ、ネットビジネスもリアルなビジネスも、芸人も商人も、みんな三流ですよ。
【勉強中】
岐阜県建築士事務所協会さんの協会イントラネット活用講習会の三日目。
今日は、24人入る教室が、午前の部、午後の部とも満杯状態でありまして、誠に素晴らしい。
この勉強会は、分かっている方にはどーってことないのですが、分かんない人には地獄の勉強会なのでありまして、まあ、狙いは「天国からのいざない」なのであります(笑)。
実際のところ、いくらCALSだITだと上っ面だけをいいましてもね、そんな上滑りじゃなにも起こらない、変わりはしないのですよ。
つまりイノベーションなんてものはね、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」なのでありまして、自らITとはなにものだと体験していただけないことには、あなたには何も起こりようもないのですということなのですねぇ。
2000/08/27 (日) ▲ ▼
【岐阜にて】
夕方6時ちょうど発の「のぞみ」に乗って岐阜まで移動する。
岐阜への移動は、家を出てから3時間ほどかかる。
明日の朝には大垣へ移動して、ドリームコアにて勉強会。
それが終了後、そのまま大垣から高山へ移動しなくてはならないという、決して体にはよくないスケジュールなので、一日前に岐阜入りしてみたのでした。
しかし日曜の夜の岐阜駅前というのは寂しいものです。
最近の私の定宿である330ホテルは、問屋街(繊維)の端のほうにあるのですが、駅からホテルまで歩いていく道すがら(3分程度かなぁ)、今日は誰にもあわなかったという寂しさ。
しかし、もっと寂しいのは私の夕の食卓で、コンビにで調達してきたおにぎりなのでした。
【現場の情報化】
中小建設業情報化の為の5つのポイントその5 「建設業の情報化=現場の情報化」の改訂をやっと終えました。といっても、ずーっと手が付けられなかっただけで、はじまりゃ、はやいんですが。
まあ、これで、5つのポイントの改訂作業は一応終了したということになるのですけれども、いくら書き直したところで、まだなんとなく「違和感」があるなぁ、というのがが本音なのですねぇ。
建設業っていうのは、所詮(しょせん)IT(情報技術)利用産業にしか過ぎないわけで、どう逆立ちしたって、マイクロソフトやオラクルやサンにはなれるわけはないのですよ。
もしなれたとしたら、それはすでに建設業ではありませんねぇ。
IT産業です。
建設業っていうのは、現場の存在において特徴的な産業として位置付けられているわけですから、ITっていってもね、その利用は第一義的に現場でどう使えるのか、つまり、いい仕事をするのにはITってやつはどう関わってくるのだろうか、というところで情報化は考えなくっちゃならないということです。
つまり、ITだ、なんだかんだと世の中騒がれてはおりますが、世間様が建設業に望むものっていうのはなんなんだろうか、というところをしっかり押さえておかなくちゃならないと思うのすよ。
それは、公共事業の透明性の確保だとか、災害時のお役立ちとか、そういうこともあるのだろうけれども、個々の建設企業が今考えなくちゃならないことっていったら、しっかりした仕事をうちの現場はしているのか、お客様に満足いただける仕事をきちんとしているのか、ということに尽きるんじゃないでしょうかねぇ。
建設業ってこれ以外に本来仕事なんて無いはずですよ。
ましてや、物売りじゃないですから、次の仕事も、そういったきちんとした仕事からしか生まれないじゃないかと、そう考えると、建設業の情報化っていうのがなんとなく見えてくるんだと思うのです。
そしてそこにあるのは、現場への視点であり、お客様への視点であるということなんだと私は思っております。
ITは魔法の箱じゃないんだ。ましてや建設業にとってはね。
利口(これも言葉のニュアンスが難しいなぁ。イマジネーションの働く方とか、本業部分でしっかりした考えをお持ちの方とか、そういう意味)な方が使えば、それなりに成果はでますけれども、お馬鹿(ああ、これもまた誤解を招くいい方だなぁ)は、なにをしてもだめってことです。
2000/08/26 (土) ▲ ▼
【今週の読書その1】
『電子入札のスタートに乗り遅れないために』
『ネットワークのある建設会社』
いずれも「中小建設業情報化マニュアル」として社団法人 東京建設業協会さんが出版したものです。
2冊で送料込みで1000円
購入申し込みはWebからできます。
URL http://www.token.or.jp/news/029.htm
この本については、朝日測量設計の小林社長から、先にメールをいただいておりまして、彼曰く、
『非常に簡単な内容ではあるものの、その簡単なことを体系的に理解していない場合が多いこと現状を考えると、実に良い本だと感じたところでした。
でも、中小建設業向けと銘打っておりますが、一体、企業の誰が読むべきなのか、、、それが問題の根本なんでしょうね。(笑 』
見事なご指摘でありまして、わたしゃなにも書くことなし。(笑)
【今週の読書その2】
『パソコン そんな簡単ワザがあったのか ライフエキスパート編 2000/09/01 河出書房新社』
コンビニで500円で売っている文庫本であります。
単なるハウツーもんだといえばそれまでの本でもあります。
『パソコンは「頼りになる強い味方」という人もいれば、「頭痛のタネ」という人もいます。でも、さまざまなトラブルを乗り越え、とことん付き合っていくうちに、それは「かけがいのない大切なパートナー」に変わっていくことは、多くのエキスパートたちが経験した真実です。』
って、あとがきに書いてありますけれど(エキスパートがどうしたっていう議論もできないことはないけれどもですね、まあそれはおいといて)、コンビニの500円の文庫本にだって真実っていうのはあるわけですよ。
なんていっても私自身が重宝している本でもありますから。
【今週の読書その3】
『宮大工千年の知恵 松浦昭次 2000/08/10 祥伝社』
大工さんの本であります。それも宮大工さんなのですねぇ。
私の言葉でいえば、書かれていることはコア・コンピタンスだらけでありまして、まあ古建築物の修繕という仕事自体が一般的(市場って言う意味でね)ではないのだけれども、それでもそういう市場はちゃんと存在していて、そういう市場の要求にこたえるだけのコア・コンピタンスを持った大工さんがいるということは素晴らしいことなんだなぁとおもうのですねぇ。
レクサスとオリーブの木でいえば、これはオリーブの木なのだろうけれども、建設CALS/ECがこの世界に持ち込まれても、この方々はまったくびくともしないのでしょう。
なぜならコア・コンピタンスをお持ちだから。つまり敵がいないんだわ。
データ化なんって、自分でやりたくなかったら若いやつにやらしておきゃいいわけで、建設CALS/ECに対応するっていうのはこういうことをいうんだっていう見本みたいな職人さんなのですよ。
→って、書いてますけど、この辺りの行間を読めるでしょうか>ALL
→って、書くからまた嫌がられるんだけれどもねぇ。
筆者の松浦さんは、コンピュータを嫌っていますが、それは、コンピュータっていうよりも、現代の建築学の鼻持ちならない西洋かぶれとか、軽薄さみたいなところを嫌っているのでありまして、私の個人的な思いとしては、こういう古建築の技術をもった方々(職人さんですね)のノウハウ(つまり職人藝ですね)をBitに置き換える作業っていうものができたらどんなに幸せかとおもうのです。
尺貫法のCADとかいいじゃないですかねぇ(笑)。
でも、そんなこといったら怒られちまいそうですねぇ。
『江戸時代の規矩術のように手軽なマニュアルばかりの世の中では、大事なものをなくしていくことになると思いますね。マニュアルが悪いとは言いませんが、職人がマニュアルに頼るようになったらおしまいですね。』
^^;
2000/08/25 (金) ▲ ▼
【111111】
久しぶりにサイトの整理をしてみました。といっても少しだけですけれども。
オープンセミナーの案内を充実したいなぁと思ったのですが、私も詳細がわからないのが多くて、あれぇ?ですねぇ(笑)?
今日はメールマガジンを発行したせいもあって、アクセスカウンターが良く伸びております。
ということで、のんびり構えていた111111アクセスが、意外と明日ぐらいで達成されそうなものですから注意して見て置いてくださいねぇ。
五桁のぞろ目っていうと、次は222222ですからねぇ、後1年ぐらいは無いでしょうから、ここは記念品は気張らないといけません。
→あたしの直筆色紙なんていかがっすかねぇ(笑)、って、冗談ですよ。
で、今日もよく仕事をしているわけで、なんかここんとこ精神状態がやたら良くってですねぇ、ちょっとやそっとでは頭にこないんですよ(笑)。
普段だとですね、これだけ仕事たまってるとストレス爆発状態でしてね、「よらば斬る」みたいな感じで自分でもいやーな奴だとおもうのですが、なんなんでしょうねぇ、この平穏無事さは。
【電話会議】
昨晩遅く岐阜から帰ってきまして、その後生まれて初めて電話会議というやつをやらしていただきました。
これは複数の方々が電話で同時に話すことで、コミュニケーションをとるわけでしてねぇ、まあ体は束縛されてしまいますが、悪くはないですねぇ。
9月の21の日に、とある座談会に御呼ばれをしておりまして、その参加者の皆さんとの事前打合せのような形でこの電話会議を行ったわけですが、確かにこういうことも必要でしょうねぇ、と感心しきりなわたしなのです。
ただし、話の内容をドキュメントに残せないというくやしさはありますねぇ。
まあメモはとってありますが、後で読んだら、なんのことかわからないところがありまして、日頃メールなんてばかり使っていると、後で読めるという安心感みたいなものに慣れちまっているのでして、どうもその辺りの能力が著しく欠如しちゃっているということに気がつくのでした。
【本日の更新】
ダウンロードのページに建設通信新聞00/08/23建設論評『自治体CALS』の原稿を掲示しました。
わざわざ原稿と書いているのは、新聞に掲載されているものと語尾の処理が違うわけでしてね、そういうところをお楽しみいただければとおもいます。
つまりですね、書いてある内容は、常日頃当サイトへおいでいただいている皆さんにはさほど新しいものではないということでありまして、まあ、9月6日の日経BP建設ITフォーラムへの前振り(まくら)として意識して書いたものです。
2000/08/24 (木) ▲ ▼
【10分休憩】
大垣のドリームコアにて岐阜県建築士事務所協会さんの協会イントラネットの利用勉強会中なのですが、ただいま10分休憩です。
この事業者団体ベースによる情報化の取り組みというのは、これは団体戦なわけで、各企業が行う情報化(つまり個人戦)とはやり方が全然違います。
団体戦ですから、ある一定のレベルまで全員の情報リテラシーを引き上げることが肝要なわけで、ですから、愚直なまでに、基本事項を勉強していただくしかないのです。
しかし、できる人できない人の温度差が激しいのが、この事業者団体ベースで情報化をする時一番大変なところなのですが、できる人はできない方々のサポートにまわっていただくというのも、まあ、団体戦ならではのいいところだとおもうのです。
事業者団体ベースでの仕掛けとしても、イントラネットはとても有効であるわけでしてね、インターネット勉強会と称して、なんだかそこいらのホームページツアーをやったり、擬似メール体験を行うような、勘違いな勉強会(っていうより体験会だよね)よりは尚更実践的であるのですなぁ。
インターネットが大切だっていってもね、ただインターネットに繋がってりゃいいっていうもんでもないんだなぁ、これがね。
2000/08/23 (水) ▲ ▼
【Web芸人】
岐阜は今日もあつうございますが、今年の残暑にはなにか先が思いやられるのです。
残暑厳しい中、私は南へ北へ、西へ東へと、さながら講演芸人(永六輔氏のことば)のように、それこそぼうふらのようにさまよい歩いているわけでございますが、こりゃ今年の後半戦は体力勝負必至だなぁと感じております。
まあ、講演芸人といいましても、私の場合は講演そのもののはそんなに多くはありません。月に5回ぐらいが限度でございます。
原則的には週に一回ぐらいの割合でしか講演の予定はいれられませんのでして、そうしないと肝心な仕事(私は個別企業や事業者団体さんへの情報化のコンサルテーションが仕事のメインなのです)ができなくなってしまいますからねぇ。
ただねぇ、ありがたいことにお客様がこうして全国各地におられるものですから、常日頃はデジタル的な処理でコミュニケーションはとれるものの、肝腎なところはまだまだアナログでなくてはならない部分が多いわけでして、それ故にこうしてあっちこっちと動いているというわけでございます。
私自身のスタンスとしては、自分自身の商売を支えるもの、例えば経済システムに対する考え方とか、ITに関する考え方とか、経営に対する考え方とか、建設CALS/ECに対する考え方とかを、一まとめにして芸(ほんとうは「藝」が正しい)と呼んでいるわけでして、それを皆様に買っていただいておまんま食べさせていただいているという姿勢でおります。
つまり藝を買っていただく(決して売っているのではありません、このあたりがITベンダーさんとの決定的な違いでございます)という部分においては、芸人と呼ばれる方々(テレビが大量に生み出しているテレビタレントなどというものではございません)の生き方とか、考え方とかには、惹かれるところが多いのでございますねぇ。
私の好きなことばに新内節の岡本文弥氏のことばがございます。
『むかし、新内を聞いて、悲しくなって自殺した遊女がいた。わたしも自分の唄で、一人くらいは殺したい」
なんとも凄まじい芸人魂というか、そういうものを感じざるを得ない言葉でございますが、わたしもねぇ、こういう風な心境に達したいなぁと、日々研鑚(芸を磨く)するのでございまして、そしてそれは「客が芸を育てる」という言葉どおりに、皆様からの叱咤激励あってのものなのだと日々実感し感謝申し上げるのでございました。
というところで、十一万ヒット誠にありがとうございました。m(__)m
2000/08/22 (火) ▲ ▼
【夏の衣装と私のサイトは有害サイト】
しかし、今日はあつうございました。
さしもの高山も天気予報では最高気温33度でしたし、実際本当に暑かったのでした、ほえほえと。
高山でこれですから、岐阜の最高気温っていうのは実際何度ぐらいあったのでしょうかねぇ。
しかし、年々地球が熱くなっているようで、日本の気候も夕方になるとスコールのような雨が降る亜熱帯気候圏にでもなっちまったような気がいたします。
こうなると昔のマルコス大統領のような格好で仕事をするのが一番のような気がしますね、今の日本じゃ。
羽田さんご提案の半袖スーツは、失礼だがとてもまともな神経の持ち主では着てはおられませんしねぇ。
日本的なものだったら、着流しっていうのもいいかもしれません。
で、私が突然着流しなんて思いついたのは、(私はこれを特急飛騨の車中で書いているのですけれど)ゲージュツカのクマさん(本名はわすれた)が、斜め後ろで眠っていらっしゃるのですよ。
私の彼に対するイメージっていうのは、年中着流しの人だったのですけれども、あらぁ、着流しじゃないときもあるんですねぇとそう感じたからなのでした。まあ、そんなこたぁどうでもよいのでしょうが。
それと、どこかのビールのコマーシャルじゃないですけれど、ステテコくんっていうのもいいなぁと最近思うのです。
わたしゃ、あのステテコくんの衣装(あれで腹巻すりゃバカボンのパパだよね)は来年は是非やってみようと思っているのでした。
さて、おもしろいメールをいただきましたでご紹介しましょう。
『実は、先生のHPが会社でガードが先日懸かってしまい見ることが出来なくなったのです.
理由:”PINK”と言う言葉がガードシステムに引っかかってしまったみたいです.
何でもかんでも、自動的にガードをするとこう言う事になってしまう良い見本でした.
すぐさま、情報システム部へ当然の事ながら文句を言い開放してもらいました.(開放まで数日!!)』
いやー、わらかしていただきました。
私のサイトは常々有害サイトである旨のご指摘は多々受けておりましたので、この4月にこのサイトを「ももちどっとこむ」に名義変更いたしたのですがねぇ、まだだめなところがあるのですねぇ。
まあ、名前っていうものは大切だよっていうふうにも受け取れますが、結局中身を見ないでファイアーウォールでガードしちまうようなシステム管理っていうのも問題があるのだろうなぁと思うのです。
逆説的には、「日本の明日を考える」なんてサイトでアダルトバンバンやっていても通るんだろうねぇ、こういうところだとと勘ぐっちゃいますね。
なんでも好きにみせりゃーいいのよ。インターネットなんて。
年中アダルトサイトばっかしみてね、欲情しちまって仕事になんねぇーなんてお方は、どっちみちクビが妥当じゃねーですかねぇ。仕事中にそんな見方するお方はそうはおられないでしょう。せいぜい一服程度ですよね。
あれやっちゃいけねー、これしちゃだめ、逆にこれはみなさいとかね、毎日どこどこのサイトを読んで感想文を提出しなさいなんてね(そんなのあったら凄いなぁ)、小学校じゃないんだからねぇ。
まったく、まるで年取った子供の国だよね、日本っていうのは。
【高山日帰り】
飛騨1号で高山まででかけて、飛騨16号で帰るのでした。
今は飛騨16号がちょうど高山駅をでたところ、つまり飛騨の車内でこれを書いているのです。
今日は打合せを2件こなしてまいりました。
これから高山で予定されている仕事の打合せを午前中にしてしまって、午後からは高山管設備工業協同組合さんで打合せをしてきました。
9月7日の日経BP建設ITフォーラムのマイクロソフト枠は、この高山管設備工業協同組合さんの事例紹介となります。
私も少しはなします(まあ、岐阜県の建設CALS/ECの現状みたいなところですね)ので、一粒で2度おいしいグリコアーモンドキャラメルのような50分を予定しているのでありました。
高山管設備工事協同組合さんは、会員社数36社、会員さんの述従業者数約260名というミニマムな事業者団体さんなのです。
私がはじめてお伺いした頃、多分昨年の2月頃でしたかねぇ、その時はインターネット接続が可能な会社さんがわずか2社ぐらいだったのが、今ではほとんどの皆さんがインターネットに接続され、電子メールや組合イントラネットを活用されていらっしゃるのですねぇ。
というところで、詳しい話はぜひ会場へおいでいただいて聞いていただければと思うのです。
2000/08/21(月) ▲ ▼
【へんな時間に目覚める】
あーあ、つい一眠りなんてベットに横になってしまったものだから、しっかり5時間も眠ってしまった。
そんなもので、今の時間は23時38分。
TVでは筑紫哲也が公共事業についてなにやら話しているわけで(なにやら誘導的で臭いのだけれども)、そういえば、今日の日本経済新聞の「経済教室」は東大の金本教授の「急務の公共事業絞込み 評価義務付け、概算要求で」と題されたとても含蓄と示唆に富んだものでした。
→桃知マニア必読です。
公共事業についての議論が活発になることは大切なことだと思います。よいことですよ。悪いことじゃない。
私は、ゼネコンに勤めていたころなんて、公共事業についてこんなにいろいろ考えたことは無かった。
切っても切れない業界なのにですね。
独立してからでも、最初は技術的(情報技術ですね)な興味しかなくてね、もともと公共事業なんてあってあたりまえのように思っていたわけです。
ところが、実際にこの業界(中小建設業界)の方々といろいろとお付き合いするようになって、そして建設CALS/ECを深く考えるようになって、公共事業のあり方そのものが、(中小建設企業の)情報化にとって、自らの力ではどうしようもないような(それはちょっと大げさだけれども、人間にとっての宿命とか運命のようにね)ものだと感じはじめるのです。
具体的にいうと、ITの教科書どおりつくったシステムが何故にうまく機能しないのか、機能しない会社が多いのかというのが見え始めたということです。
それが、企業が置く業界(公共事業主体なのか、民間主体なのかという意味です)である一定の傾向を持つこと、そしてその環境を自ら変えるということが如何に困難なものなのかに気がつき始めたわけですねぇ。
そんなわけで、私のいまのスタンスみたいなものが出来上がってくるわけですけれども、自分の身の上話して何しようって言うんでしょうかねぇ(笑)。
【水まんじゅう】
大垣の帰り、大垣駅前の金蝶園総本店によって、水まんじゅうを買って岐阜へ移動。
なんか見え張って抹茶とこしあん各5個、計10個も買っちまった。食えるわけ無いのにねぇ。
岐阜駅では、新しく駅と地続きにできたスーパーで、枝豆とおーいお茶2リットルペットボトルと明治の十勝6Pチーズ(本当は雪印がほしかったのだけれども扱っていなかった)とカットメロンとカットパイナップルを調達しホテルへチェックイン。
しかし、このスーパーの袋が半透明なものなものだから、ホテルへの道すがら中身が丸見えでしてねぇ、こりゃどうみてもかみさんに逃げられたやもめ男の侘しい帰宅姿だなぁと。(T_T)
さて問題は水まんじゅうをホテルの一室にてどうやって食うのかということであります(しかし、あやしーぃ親父だよねぇ、わたしゃ)。
本来は、こいつは葛菓子ですから、冷やすと固まっちゃうんですね。だから、ずっと常温でおいおいて、食べる直前に冷やす。
で、食べるときにはガラスの器に水を張って、氷なんぞを浮かべ、そこに水まんじゅうを泳がしておいて食べるんですが、ビジネスホテルで器っていってもねぇ、ここにあるのは、コップ1とコーヒーカップ1なんですねぇ。
でも氷はあったりしますので、わたしは、コーヒーカップに氷を入れ、そこにおーいお茶を注ぎまして、そこへ水まんじゅうを1個泳がしてみました。
そしたらねぇ、まあ、うまいじゃないですかぁ(笑)
というところで、わたしゃ今日は酒飲みには出かけません。仕事がたまっちゃっているのでねぇ、こうして仕事しているフリをしていないとね。☆\(--;)
【大垣にて】
朝4時起床で、のぞみ1号にのって大垣まで参上。
のぞみ1号は朝6時に東京駅を出発しますのでね、まあ、早起きしないとだめなのですねぇ。
のぞみは満席状態で、さんまさんも一緒でしたよ。
皆さん、本当に朝早くから移動されているのですねぇ。
本日は岐阜県建築士事務所協会さんの協会イントラネット利用勉強会なのでした。
事務所協会の皆様、お手伝いいただいているNTT-ME東海の松原さん、ご苦労様でございます。
会場はできたばかりのドリーム・コアを使っているわけでして、すこぶる快調なりなのです。
午前の部が終わって、これから午後の部に入るのですが、今日はなぜか調子が宜しくてですね、ほんとうになぜか調子が良いのです(笑)。
私は、24日まで岐阜に滞在。
明日は高山日帰りなのですねぇ。
ああ、それから恒例の110,000アクセスも間近のようですので、粗品を準備して皆様からのメールを楽しみにお待ち申し上げております。
2000/08/20 (日) ▲ ▼
【今週の読書】
『命 柳 美里 2000/07/20 小学館』
ベストセラーであるので読んでみたのですけれど、はっきり言えば反則技のような小説じゃないでしょうかねぇ。
なぜならね、人生そのものが並みの人間にはおよびもつかない物語を持った柳が、自分自身のことをただ書いただけで一級の私小説になるということは、柳美里は小説界の人間凶器とでも呼ばれるべき存在だろうと思うのです。
自分自身の生きるという部分との決着のつけ方に、それを書く、そして商業的に出版されるという方法が許されるのなら、これは柳にとってはベストな決着のつけかたなのではありましょう。
この先、柳は女として母として、どういう決着を己の人生につけていくのかはとても興味深いのですれど、はたして、この小説を書いたことで、これからの自分の人生さえも商品として世に示さざるを得なくなってしまった小説家は、その人生をいかにして己のものだということができるのだろうか、と考えると、次作は書けるんでしょうかねぇと余計な心配をしてしまうのでありました。
2000/08/19 (土) ▲ ▼
【頭脳パン】
長岡での宿はホテルメッツです。ここは駅の中に建っているようなものなので、列車を使うには至極便利です。
このホテルは駅の西口側にあるのですが、ホテルを出てすぐ左手にダイエーがあります。
私は、昨日の食料をこのダイエーの地下食品売り場の調達にいきました。
購入したのは、頭脳パンと雪印の6Pチーズと十六茶とカット済みのスイカでした。
ダイエーは、私が買い物にいった時間帯、金曜日の午後7時としては、(私が経験的に知っている範囲では)驚異的なすき具合でありまして、買い物しているのが恥ずかしくなるぐらいなのでした。こんなんで大丈夫なんでしょうか?>ダイエー長岡店様。
ところで、問題は頭脳パンとは何かであります。
以下包装に書かれた説明を転載します。
頭脳パンとは何か?
・ずのうパンとは小麦粉100g中ビタミンB1を170ガンマー以上含有した頭脳粉で作られたパンです。
・小麦粉ビタミンB1が頭をよくするとは「頭のよくなる本」の著者・慶応大学林髞博士の学説です。
・ずのうパンはこの学説に基づいて作られております。
・ずのうパンを毎日食べて勉強して優秀な成績をあげてください。
だそうです。私の情報化理論よりも胡散臭いじゃないですかぁ(笑)
でも、毎日食ってみようかと思っちまっております。わたし。
2000/08/18 (金) ▲ ▼
【長岡にて】
お昼の新幹線で長岡まで移動をして、近藤さんと近藤さんの会社であれこれと打ち合わせ。
お世話なりました。m(__)m
家を出てくるときには小雨模様だったのですけれども、新潟はいい天気です。
それにしても暑いですねぇ。
9月6日の日経建設ITフォーラムの午後一番には近藤さんが登場されますけれど、そのプレゼンピッチもみせていただいたわけで、手前味噌じゃなくてね、事業者団体ベースの情報化の取り組みとしてはとても参考になる事例じゃないかと思うのです。
日本の建設業界の情報化武装を考えるときには、それは古き時代のレガシーなのかもしれないけれど、この事業者団体ベースでの情報化の取り組みというのも、現在機能しうる(というよりもかなり有効な)情報化啓蒙手段なのだと考えています。
本日の私は早々にホテルにチェックインしまして、これから缶詰で仕事をするのですねぇ。
当然今日はお酒抜きで頑張んないといけないので、食料調達にもうしばらくすぎたら出かけることにしたいと思うのです。
明日は、午後から新潟で講演。
公演内容は実は何も考えていないのでした(笑)。明日は本当にアドリブで2時間話そうかなと、ここのところずっと考えていたわけで、いわゆる「枕」でね、2時間終わっちまうかもしれません。
つまり、私の頭の中には未整理の部分が山ほどあって、それをですね、未整理のまま落語の枕のように放出したらどうなるのかなぁと考えていたのですねぇ。
本当にはたしてどうなるのでしょうか(笑)。
それから、千社札だけど、あと5枚ばかり売れ残っています。
だれかもらって。(T_T)
2000/08/17 (木) ▲ ▼
【放射能】
この二日間でやる予定だった仕事が全然進んでいないのは、これはなんだかんだ言っても私が悪いんだけれどもね、たまの散髪にいったりですね、『命 柳 美里』にはまってしまったりですね、集中力はねーですしね、まあ、われながら困ったものです。
明日は長岡、明後日は新潟と出張なものですから、なんとしても今日中に済ませたい仕事は沢山あるのですが、私のイマジネーションが働かねーんだから、本当に困ったものです。
話はかわりますが、早速、数通千社札の申し込みをいただきました。まだ余裕はございますので、ご希望の方は遠慮なく申し込んでいただければと思います。
ということで、千社札の申し込みと一緒に、最近の私の店主戯言の感想なんか書いてくださるお方もおられる訳で、それは私には、なによりもうれしいものなのです。ありがとうさんでございます。m(__)m
さてそんな中から一つ紹介さしていただきましょう。
以下引用でございます。
>『脳ある鷹は爪を隠す』って言葉があるけれど、わたしゃどうもこれがね、好きになれない。
↑私的には、みなさんの隠してる爪をいっぺん比べてみたいのですね。隠しあっているから皆(の爪)がどれほどのものか想像できない。まるで海水パンツをはいて銭湯に入っているようなものなのですね。みんなの爪はそんなに立派な爪なのでしょうか?だったら蝶でも蛾でも良いから、燐粉を振りまいてでもいいから、比べあって、刺激を感じながらパタパタ飛びたいなと思います。
なーんて言いながら、いつになっても鷹の群れから飛び出せない僕ですので、僕は蛾にもなれない存在なのかしらん?と思ったり。それとも蛾のサナギ気取りなんかしてないで、いっそのこと鷹に生まれ変わったほうが楽かもしれないなんて思ったり。とはいえ、桃知さんのイマジネーションは放射能のようなもので、いったん浴びると脳みそが元に戻りませんしね(笑)。
あたしはついに放射能になっちまったようでして、まあ、これは憎まれっ子世にはばかるって解釈にいたしましょうかねぇ。
じゃまだぁー、いらねーって罵声を浴びせられながらも、「なにいってんだろーねぇ、電気がついてんのは、わたしのおかげじゃないかい」と、ひとりほくそえむ、そういう馬鹿野郎に私はなりたい、って思うのですが、でもドイツでは生きられないんだよねぇ(笑)。
【今月の千社札】
発注していた新しい千社札がやっと届きました。
こんなの →千社札2000年8月
これは今までで一番大きくて130×40ぐらいあります。
ご希望の方がおられましたら先着10名様にお送りいたしますので、店主へメールでどうぞ。
【建設CALS/ECにおけるベンダーの限界】
8月15日の店主戯言【結局はこういうことなのだろう】でも引用したマッキンゼー・グローバルインスティチュート デレクター ビル・ルイス氏のことばを再引用しちゃいます。
『ITへの需要のほとんどはIT産業以外のところで起こっている激しい競争からもたらされている。という点を強調しておきたいと思います。「まずIT産業ありき」で、それがほかのセクターに広がっていったわけではないのです。』
『熾烈な競争の下で、ITも含むすべての方面から手助けを必要としている企業からの需要がなければ、IT産業もこれほどの成長をしてはいないはずです。』
『本当にITが経済成長に影響を与えるかどうかは、使う側の問題です。・・・大々的な規制緩和をすれば、競争が激化し、その中で各企業がITをどのように使うか、ということを戦略的に考え始めるでしょう。競争力のない業者に補助金などでコンピューターを購入させても、税金の無駄になるだけです。』
これはね、どういうことをいっているかというと、つまりIT産業、ベンダーさんですね、そういう立場から建設CALS/ECがあーだ、こーだと自社の都合のいいようにいっても、なんにも始まんねーってことなんですよ。
問題は常にルールに存在するわけですから、本気でそのルールの解体と再構築でもしようとするベンダーさんじゃないと、建設CALS/ECに市場なんて創造できないんじゃないかと私は思っているのです。
【建設CALS/ECの悩み】
電子入札の実現っていうのがありますが、例えば、いまやっているような指名競争入札のシステムで、入札部分だけをオンライン化するようなものを想定してみましょうか。
まあ、これには指名通達にも電子メールとかを使うなんていうものも含めますが、果たしてこれがCALSなのかといえば、答えは否でしょう。
昨日の戯言の引用をそのまま使えば、『これまでのオフィス業務の延長線上でしか考えられない。ボールペンや定規や電卓と変わらない機能しか果たしていない。まったく異質の道具であることに思い至らない。』ってことになるのでしょう。
CALSの文脈に沿えば、調達のプロセスそのものの抜本的な改革はCALSにおいては当然に必要なわけで(それは指名競争入札などというものとは違うシステムでありますが、ここで詳しくいう必要もないでしょう)、電子入札はそのCALSにおける調達プロセスにおけるホンの一作業にしか過ぎないわけですねぇ。
これは、デジタルカメラによる工事写真管理や成果品の電子納品においても同じことがいえるのですが、電子入札ができないと建設CALS/ECに対応できないなどという方々がおられますが、まあ、そんなぁことはどうでもいいんだと思うのですよ、私は。
つまりね、パソコン買ってインターネットに接続できりゃいいんです。自分でできなけりゃ、当然代理は法律で認められている行為なのだから、代理人がやることだって可能じゃないですか、ねぇ。つまり公共事業市場における情報化なんてどうでもよくなっちまうんです、これだと。
大事なことはCALSの文脈における調達に自社は対応できるのかという視点なのですが(これがIT革命の文脈です)、多分、多分ですよ、今後雨後のたけのこの如く出てくるであろう自治体による建設CALS/ECはこの部分でものすごく悩まなくちゃいけない。
それがですね、私がこのところ毎日グダ巻いている(笑)市場ルールの対立なんですよ。
CALSっていうのは、アメリカ生まれのアメリカ育ちでして、その心は市場原理主義なわけですよ。競争です。アダム・スミスですよ、いうなれば。(ここにおいては競争に勝ち抜くための情報化っていう視点が機能するんですね。)
一方はなにかというと、これはケインズ+既得権益みたいなものなんですが、ここのところをどう折り合いをつけるのかっていうのが建設CALS/ECの悩みなんですけれど、まあ、すでにあきらめたようにも見えなくはないです(笑)。
そしてね、これは政治の問題でもあったりするんでややこしいんですが、そんな外圧でどうにかなっちまうような公共事業市場とはいえ、建設企業さんはしっかりと時代を見据え、どっちにころぼうが生き残れる企業を目指してですね、しっかり情報化するしかないんじゃないでしょうかというのが、私のいまのところの精一杯の答えなんですね。
2000/08/16 (水) ▲ ▼
【蛾の続き】
私は一応情報システムコンサルタントというわけのわからない職業でで生計を立てさせていただいているわけで、まあ、どっちにしろろくでもないものであることは確かではありますけれど、そういう私がいうのもなんですが、以下の話はとても興味深いのですねぇ。
『たしかに、経理ソフトはこれまでの経理業務を自動化し、能率を上げるのに役立っている。これもたしかである。表計算ソフトがあれば、表もグラフもすいすい描けて、レポートがおもしろいようにつくれてしまう。あるいは、社内LANをメールが巡ってくれるので、連絡はスムーズにいき、いちいち立っていって打ち合わせをするより手間もだいぶ省けたようである。
しかし、これをありがったっているのは、ちょど幼児が玩具を喜ぶのと同じではないか。
手に入れたばかりの道具で重宝していることだけのことである。操作がなんとかでき、道具が命令どおりに動いてくれるだけでうれしい。コンピュータの動作がの速度が気になってならないのもそのためである。遅いマシンは我慢がならない。まるで自分が劣っているように錯覚してしまうからである。
ここにはコンピュータはインフォメーションテクノロジー(IT)を体現しているという認識が欠けている。これまでのオフィス業務の延長線上でしか考えられない。ボールペンや定規や電卓と変わらない機能しか果たしていない。まったく異質の道具であることに思い至らない。』 以上、『巨人ドラッカーの真髄 枝川公一』より。
これを読んですぐに思いつくのが、店主戯言の【突然建設CALS/EC】で書いた以下の言葉でしょうね。
JACICの玉田理事長。
『まず初めに申し上げておきたいことは、建設CALS/ECは決して難しいものではないということです。簡単にいうと、これまで紙と鉛筆でやってきた仕事を、パソコンとインターネットでやるというだけのことなんです。』
確かにそのとおりであって、受注者側にとっては建設CALS/ECは技術的には難しいもんでもなんでもないんだなぁこれは。
でもね、そういう問題じゃねーんだっていうことをなんでだれも言わないんだろうねぇ。
どこかでなにかをごまかそうとしてるんじゃないのかねぇ。
業者は役所のいうとおりやっていればいいんだよっていうのが、今の建設CALS/ECの文脈にはぷんぷんしてますよねぇ。でもその割にはなにもいわねーんですよ、っていうかいえないっていうのが正解でしょうかねぇ。
私の立場っていうものは、そういう建設CALS/ECに対しての不信感から始まっているのですね。
建設CALS/ECが出てきたときの最初の輝きは完全に失せてしまった今、建設CALS/EC以外に中小建設企業の情報化要因を何処に見つけることができるのかということころで、いつも悩んでいるのですよ(まあ、悩む必要もねーじゃないかといわれればそれまでなのすがね、私はCALSのコンサルじゃないのでね、っていうのが大事なところですね)。
以上、蛾の続きでした。(蛾っていうのは下を読んでね)
【蛾】
『脳ある鷹は爪を隠す』って言葉があるけれど、わたしゃどうもこれがね、好きになれない。
なんかねぇ、「そんなことはとっくにわかってんんだよー」ってにやにや笑っている秀才か天才みたいな方を指してそういうんじゃないのかなぁと感じているわけで、私のようなボンクラ人間に当てはまるようなものではないなぁと感じているわけです。
つまり、これはね、誰もが認める権威とかね、達人とかの世界であって、だから鷹なんですよ。すずめやからすじゃねーんだ、はじまから鷹だから爪を隠してねーとだれも近寄ってこねぇんですよ。
例えば、このサイトにしたって『脳ある鷹は爪を隠す』なんて気取って、なにも書かないでいたら、それこそ誰も見てくれないじゃないですか、ねぇ。
そしたら、わたしは鷹でもなんでもなくて、空を飛ぶっていうんなら蛾みたいなやつですからね、そのうちパタパタ飛んでいたら鳥にぱくって食われてしまって人知れず消えちまうだけじゃねーですか。
それじゃあんまりだ、って皆さんも思うでしょう。思わない?
まあ、思わない方は今の生活に十分満足されているか、それとも諸行無常の響きありって人生を達観されている方なんでしょうから、私の興味の範疇じゃございませんが、世の中それこそITだなんだかんだで便利になったものですから、こうしてインターネットというのを使わせていただくと、世間の末端からもこうして私はまだ生きていますよって生存確認ができる。
それよりもなによりも、このサイトは、私の知識の限界みたいなところを臆面もなくさらけ出しているわけで、つまり鷹が爪だしているというよりも、蛾がさあ食えって腹出しているような世界であります。
ですから、桃知はこんなことで悩んでんのか、本当の馬鹿だなこいつはと思っていただくだけで、脳味噌のしわのほんの片隅に刻みをつけさしていただくとか、馬鹿は馬鹿なりにおもしれーこといってんじゃないのかと思っていただければ、それこそぱくっとパクってもらう、と、そういうところを狙うことでね、蛾は蛾なりに、存在を自己確認しているのですよ。それも毎日ね。
2000/08/15 (火) ▲ ▼
【結局はこういうことなのだろう】
飯田からの帰りのバスにて『プレジデント 2000/9/4号』を読む。
とりあえず新古典主義者からの私の愚痴への答えが書いてあった(笑)。
マッキンゼー・グローバルインスティチュート デレクター ビル・ルイス氏の話。
『日本「国内」産業の生産性の低さは深刻だ』
『ソニーやトヨタだけが頑張っても無駄』
ビル・ルイスは、かつて日本の経済成長は、「奇跡」であると世界中から称えられたが、ここ一〇年間の日本の経済はゼロ成長で、あの「奇跡」が「偽りの輝き」であったことがはっきりしたとし、ゼロ成長の大きな原因は生産性の低さだといいます。
それは、たとえば米国と比較した場合、日本の労働生産性は三一%低く、資本生産性は三九%も低いということなのですが、自動車や家電などの世界一の生産性を誇る産業を持つ反面(それらは日本経済の一〇%にしか過ぎない)、残り九〇%の内需向け産業はきわめて生産性が低いと指摘し、それを日本経済は外から「見えるところ」と「見えないところ」の生産が著しく異なる二重構造となっているといいます。
さらに、日本の国内産業の生産性が低いのは、さまざまな規制や制約により。競争が阻害されているからだといい、生産性を高めるためには、規制緩和で参入障壁を撤廃するとともに、税制改革などによって撤退障壁も無くす必要があるとします。
まあ、ここまではいつもの規制緩和論者の話なのですが、ここでITが出てきます。
『現在、アメリカの生産性は日本のそれよりもはるかに高い水準にありますが、生産性の向上にITが果たした役割は、実際は比較的小さいものです。生産性の違いはよりファンダメタルなところにあります。』
『ITへの需要のほとんどはIT産業以外のところで起こっている激しい競争からもたらされている。という点を強調しておきたいと思います。「まずIT産業ありき」で、それがほかのセクターに広がっていったわけではないのです。』
『熾烈な競争の下で、ITも含むすべての方面から手助けを必要としている企業からの需要がなければ、IT産業もこれほどの成長をしてはいないはずです。』
『本当にITが経済成長に影響を与えるかどうかは、使う側の問題です。・・・大々的な規制緩和をすれば、競争が激化し、その中で各企業がITをどのように使うか、ということを戦略的に考え始めるでしょう。競争力のない業者に補助金などでコンピューターを購入させても、税金の無駄になるだけです。』
いや、日本は違うんだよ!っていっても、このアメリカ人の(規制緩和に対する)自信の前にはひれ伏しちまわざを得ないところがあるのは確かであって、ここにIT革命の大本脈があることも確かであるし、私の過去のさまざまな主張もこの文脈で言ってきているところであるわけですしねぇ。
素直にまたこの文脈で中小建設企業の情報化を考えれば私的には非常に楽なのである。
ただ私がこの文脈を通したいのは既得権益にしがみつく方々に対してであり、それは極めて個々の人間に向けられたものなのですよ。
システムとしては今のシステムはとてもいいと思うのです。それえは談合さえもねぇ。
でもシステムを壊さなければ人間は変わらないというのなら、やっぱり創造的破壊が必要なのでしょうかねぇ。
なんかくやしいと思いませんか、皆さん。
【こうなりゃ意地だ】
もう世間は休みだろうがなんだろうが、だからむしろこうして一杯書き込んでいるのはですね、当サイトもいつもの半分ぐらいしかアクセスがねーわけでね、こりゃ変じゃねえかと思っているわけです。
大体当サイトは月から金曜日までが花でして、土日はいつもの半分以下のアクセスしかねーんですねぇ。
これはどういうことかっていうと、つまり家からはアクセスしない方々が多いのだろうということですね。
それは私から言わせていただければ、さらにはIT革命の文脈からいえば「とっても変」なのである。
所詮日本のIT革命なんていっても、情報機器を会社が与えてくれたぐらいの認識で、個人レベルでの変革認識なんてーのは全然できてねーんじゃないかとそう思うわけです。
まあ、その原因はいろいろあるのでしょうが、電話代が高いというのもありましょうかねぇ?
そもそも自宅にパソコンが無いというのもありでしょうか?
モバイル環境が無いっていう方もおられるでしょうかねぇ?
まあ、私のサイトは休日にまで見るほどの価値がねーっていうのはなしにしてくださいまし。☆\(--;)
【飯田から帰る】
飯田から5時間30分ほどかけて今帰ってきた。
中央道は、諏訪湖の花火大会ということもあってのっけからの渋滞。ああ、今日は2時間遅れかなぁと覚悟したのだけれども、諏訪での渋滞が幸いしてか、あとはたいした渋滞も無く、延べ時間5時間30分ほどで済んだのは幸いでしたねぇ。
帰りの埼京線も京浜東北線も、普段よりはずっと乗客は少なくてね、ああ、夏休みなのねぇと実感させてくれるのでしたが、こんなことで夏を感じるっていうのも寂しいものです。
そういえば飯田は今日は盆踊りでしたねぇ。「楽しい楽しい盆踊り」と宣伝カーが走っておりました。
どうせなら踊ってくりゃ良かったかなぁ。
今日は午前中はサーバーメンテナンス。教科書どおり、基本に忠実にである。
お昼は久しぶりにビーフンあんかけをごちそうになり、私は例によってお酢を沢山かけていただく。これは本当にうまいなぁとおもうのです。北沢さんご馳走様でした。m(__)m
なんか久しぶりに話をしましたけれど、とても楽しかったです。それと、北沢さんのモバイルマシンであるジョルナダを見て、ああそういえば、某所(笑)の橋本氏もお持ちだったなぁと思ったら、なんか久しぶりにキーボード付のPIMマシンがほしいなぁと感じてしまった次第(笑)。
でも、今月はだめねぇ、うちは。ThinkPad240Xに出資しちゃっているからねぇ(まだとどかねぇーけど)、今月どころか来月も再来月も無理だなぁ。
だれかギャラ上げてくんないかなぁ(笑)
【昨日の続き?】
昨日の愚痴の続きでも書こうと思ったのですが、朝日測量設計事務所の小林社長のOwner通信(8月14日)を読んでいたら、いいことが書いてある。
それは一年半前(イントラネットをはじめた頃)と比べたら、社員の皆さんが文章を書くのが上手になったということ。
ああ、そうなんだよって、私も思わずうなずいてしまうのでした。
つまり、現時点でいえる最良の情報化の結果というのはそういうところにあるんじゃないのかということ。
私はそれをコミュニケーションの確立みたいなところでいうわけですけれど、それは結局、すべての社員レベルで自ら情報を発信し、取得し、活用するということができるということなんですが、それが情報化の本質じゃないですかと再確認できた次第です。
現場の情報化というときの本質もそこにあるわけでして、要はこういうことができる会社なのかできない会社なのかということなんだよなぁと。
社長を含めたすべての社員がデジタルコミュニケーションができる(それは社内、仕事という狭い視点に限らず)ということ、さらにはそういう企業文化、社風をもつことが情報化の目的であるということなのですねぇ。
それがIT革命が求める企業情報化の本質でもあるはずなのです。
つまり、これができるのかできないのかが差別化の要因であればいいだけなのですが、しかし、これが現実(現時点)に(公共事業の市場では)会社の実績にどう結びつくのかと言う部分では、私もまだ自身がもてない恨みがある(ってまた愚痴モード)。
それは、昨日書いた私の愚痴にもある、「情報化文脈がいう競争への勝利、もっと具体的にはコア・コンピタンスや差別化の経営の必要性が、どこまで地域コミュニティにおける中小建設企業の立場で必要なのかという問題です」というところに尽きてしまう恨みなのです。
まあ、どうも結果を急ぎすぎているきらいが最近の私にはありますから、小林社長ではありませんが、原点へ戻って考えるということで長い目で見ることにしましょか。それともこの市場に情報化の文脈を求めるのは所詮無理なことなのでしょうかねぇって、また昨日に戻ってしまった。
2000/08/14 (月) ▲ ▼
【いつもの愚痴】
中央道は山梨県に入って若干の渋滞がありましたが、約20分程の遅れで飯田へ到着できたのはラッキーなのだろうなぁと思うのです。
バスの中ではずっと『日本型情報社会 宮尾尊弘 2000/02/20 ちくま新書』を読んできました。
これは、この店主戯言では再登場だと思いますが、私は、自分の考え方に迷いがあるとこれを持ち出しては再読しています。
この本のサブタイトルは「地域コミュニティ」からの挑戦とあるように、『わが国固有の地域コミュニティに焦点を当てて情報化を推進し、そこからビジネスや公共部門、そして中央政府まで情報ネットワークをつなぎあわせていくボトムアップ型のネットワーク社会』への提言です。
つまり、(私の視点から言えば)地域からの情報化を如何に地場産業の振興と結びつけるかという命題への提言としてこの本を読んでいるのですが、(皆様ご存知のとおり)私は、自治体CALSや事業者団体ベースの情報化の取り組み提言を(公共事業中心の)中小建設企業情報化活動の主体としていますが、その基本的な考え方の基盤がこの本の中にはあります。
それにしても最近の私の苦悩は、地域コミュニティにおける中小建設企業の立場のようなものであり、それは地場型中小建設企業が立脚している経済基盤へCALS概念を持ち込むことの理論的根拠は何かというようなものなのです。これはある意味自己否定でもあります。
私はここに建設CALS/ECや自治体CALSやもっと壮大に(笑)電子政府の実現という文脈をぶつけてくるのですが、果たしてそんなもんでいいのかという疑問も常に頭の片隅にあるのです。
誤解を恐れずにいえば、情報化は(公共事業を中心としている)地場型の中小建設企業には果たして必要なものなのかという問題に絶えず悩まされつづけています。必要とすればなぜ必要なのかというところで、私の思考はずっと行き詰まりを感じているのです。
それは情報化文脈がいう競争への勝利、もっと具体的にはコア・コンピタンスや差別化の経営の必要性が、どこまで地域コミュニティにおける中小建設企業の立場で必要なのかという問題です。
情報化というものがCALS的な公共事業の実現以外に必要な理由はないのかと。
公共事業のCALS化以外に地場型中小建設企業が情報化に目を向けてくれる要因は何かないのかと。
そんな私に宮尾はこういいます。
『地域情報ネットワーク化も、地方自治体が公の仕事としてやっている限り、本当に全国的な広がりをもって日本の情報社会のありかたを決めるような影響を持ち得ない。それが民間レベルの活動の目的となり、民間企業にとってはビジネスモデルとして成り立つような制度的、政策的枠組みを与えたときに、爆発的な発展を遂げることができるのである。』
『その意味で、日本が地域コミュニティの情報ネットワーク化をテコにして日本型の情報化社会を構築できるかどうかは、結局のところ国の情報化戦略にかかっているといえる。』
建設CALS/ECは(当然に自治体CALSであっても)この文脈において国策としてのリーダーシップが要求されるところなのだけれども、公共事業に頼り切った地場型中小建設企業に、それじゃぁ情報化と言う意味でのCALS概念を持ち込むに至るまで手順をだれがやるのかという大問題に、多分だれも答えられないのだろうなぁと、そこで私はいつも上の疑問で頭を抱えるのでした。
以上、いつもの私の愚痴でしたが、これは民間主体の建設企業にはあてはまりませんので悪しからず。
民間ベースの会社さんはがんがんいきましょう。遠慮することはねーです。いつ公共事業主体の建設企業さんが民間にシフトしてくるかわかんねー世の中ですから。
【今日は飯田へ】
9月6日のITフォーラムでの私の持ち時間はわずか30分なので、ここで「中小建設企業の情報化の現状」について話すということはそれは無理な注文なのであーる。
が、話の切り口を「なぜ中小建設企業では情報化が進まないのか」とすると、起承転結の結だけで話がまとめられるのではねえかと気がついた次第であって、9月6日の30分枠は当然そういう話に終始することになるでしょうねぇ。
でも、ざっくりと作ってみたプレゼンピッチは16枚程あって、これだと1枚あたり2分弱で話を進めなくてはならないということで、当然早口でまくしたてるような話になってしまうわけで、皆さん聞いていて、はたしてなに言ってんだかわかんねぇだろうなぁと思うのです。
ので、もう少し考え直さなくてはなりませぬねぇ。締め切りは23日。私はほとんど落ち着いて仕事はしていませんので(つまり移動の毎日ということ、21日からは岐阜県におりますよ)、今週中というのが実質的締め切りのようなものです。
まあ、その後の座談会ではなに喋らせていただけるのかわかりませんからね(笑)、この30分に私は命をかけようと思うのです(嘘)。
さて、本日の私は午後3時新宿発の高速バスで飯田へ移動。
到着は順調にいって午後7時15分。仕事をする気力も今日は十分にあるのですが、最近は乗り物に乗った途端に気を失ったように眠る癖がついていますからねぇ、さてどうなることやらなのでした。
2000/08/13 (日) ▲ ▼
【仕事だよー】
今日は全開で仕事。
とりあえず急ぎのプレゼンピッチのうち2本分は何とかめどがついたという状況。
多分全国的には夏休みの方々がほとんどなのだろうが、まあ、こうやって仕事をしないとおまんまが食べられないやつもいることをお知り置きください(笑)。
明日は、午後というか夜に飯田まで移動します。
高速バスを使いますので多分中央道の渋滞は少しはあるだろうけれど、さてその結果は明日のお楽しみですねぇ。
飯田にはサーバーのメンテナンスにお伺いするのですが、まあね、こういうものは皆が休んでいるときじゃないとできないのよねぇ、って、皆が仕事しているときも仕事しているわけだから、わたしゃ本当にいつ休めばいいのだろうと頭抱をえるのでした。
【人間の問題】
『社会秩序が中央集権的、合理的、官僚的なヒエラルキーから生まれるはずだという考えは、工業化の時代と密接に結びついている。』
『しかし今日のわれわれは、政府にしろ企業にしろ、情報化社会における権威が人々をまとめるにあたっては、形式的、官僚的なルールに頼るだけではすまないことを知っている。』
『むしろ権威は、力を分散化して伸ばさねばならない。もはや権威と言っても名目だけのものであり、人びとの側から自発的にまとまる動きを待たねばならないのである。』
『こうした自然結束力ができるための前提条件は、各個人の内部に根づいた行動規則、行動規範である。おそらく二十一世紀の世界は、こうしたインフォーマルな(非公式の)規範に大きく頼ることになるはずだ。』
『したがって情報化社会への移行は、社会規範を崩壊させてはきたけれども、現代のハイテク社会も規範がなくては立ちゆかず、いずれは新たな規範をつくりだすことが切実に必要とされるだろう。』
以上、だらだら(笑)の引用元は『「大崩壊」の時代 フランシス・フクヤマ』でありますが(現在読破中)、私は一年ほど前に、この店主戯言で「インターネットの精神文化」と題して同じようなことを言っています。
→店主戯言 1999/08/21 【インターネットの精神文化 -8月の終わりに-】
(自分でいうのもなんですが、これ(↑)は一読の価値あり(笑))
一年前に(建設業界において)情報化社会というものをイメージすることはまだまだ困難だったのかもしれません。
しかし、この一年間を翻ってみると、今という時代がもはやIT革命による新しい時代への移行を(好む好まざるにかかわらず)邁進していることを否定できる方はおられないでしょう。
そして、なんとなくではありましょうが、情報化社会の真意のようなものを感じられておられる方々も増えてきたのではないでしょうか。
『CALSは技術的な問題では無い。
このThe Internetの精神文化が、極めて競争原理に従順な(利潤の追求を目的とする)継続企業体で機能できるのかという問題である。』
一年前に私はこう書いたのですが、翻って考えてみると、私の活動は上の文脈の問題解決のために費やされているのだなぁと感じています。
私は「IT革命の洗礼としての建設CALS/EC」が存在する(はずの)公共事業を、まさにレクサスとオリーブの木の世界なのだと位置付けています。
それは、とくだん建設CALS/ECが存在しようがしまいと関係はないといえるところまで時代の変革作業は進んでいるのだといえるのであり、つまりIT革命とIT革命が支える経済のグローバル化(グローバリズム)はこの対比(レクサスとオリーブの木)を益々際出させることとなるでしょう。
それはすなわち、レクサス(建設CALS/EC)が自らを機能させようとするために、オリーブの木(今までの公共事業における規範とかルール)とどのように折り合いをつけるのかという問題なのですが(折り合いがつかずレクサスがオリーブの木を駆逐してしまうかも知れないし、またその逆もありえるかもしれない)、そこに活動の主体としての人間が存在する限り、『各個人の内部に根づいた行動規則、行動規範』の問題としてこの問題は存在してしまうのです。
ですからこそ、フランシス・フクヤマの視点は意味を持ってくるのでしょう。
つまり、『こうした自然結束力ができるための前提条件は、各個人の内部に根づいた行動規則、行動規範である。おそらく二十一世紀の世界は、こうしたインフォーマルな(非公式の)規範に大きく頼ることになるはずだ。』なのですねぇ。
2000/08/12 (土) ▲ ▼
【今週の読書】
『経済学の終わり 飯田経夫 1997/12/04 PHP新書 PHP研究所』
本当はですね、『自由と経済開発 アマルティア・セン著 石塚雅彦訳 2000/06/15 日本経済新聞社』をご紹介しようと思ったのですが、二週間ほどかけてよーうやく、一通り目を通しただけというお粗末。m(__)m
だって、何いってんだかわかるまでに物凄く時間がかかるんですよ、センの著作っていうのは。
そういえば、北海道の某氏は既に本棚行きとなりました、とメールをくれていましたねぇ(笑)。
ということで、今回は「経済学って何?」というような本を一冊ご紹介します。
経済学っていう学問は、本来「よりよい社会」はどうしたら達成できるのかという命題を、経済的側面からのアプローチで考える学問なのですけれど(決してお金儲けのための学問ではありません)、最近幅を利かせているような拝金至上主義みたいな経済学(グローバリズムとか、なんだか騒がしかったIT産業、もっと具体的にはIT関連株の狂騒みたいなところ)っていうのが、どれほどあやうく胡散臭いものなのかを考えるには、いい視点をこの本は提供してくれているのではないかと感じています。
でも、この本はちょっと古いかもしれませんねぇ、この1997年っていうのが。
最近の経済の動きを考えるときに、1997年の消費税率の引き上げって言うのは大きな影響があったわけで、それ(その後の日本経済の落ち込みとますますのグローバリズムの進行あたり)を楽観視しているのはいただけないかもしれません。
【新潟にて】
昨日は、新潟テルサにて講演。
ご来場の皆様、まことにありがとうございました。m(__)m
会場の近くには建設中のサッカー場があって、見た感じでは7、8割の出来高というところでしょうか。
屋根からは佐渡島が見えるらしく、まあスタジアムっていうのはでかい現場だなぁと。
それにしても近くのガスタンク(?)がサッカーボール塗装になっているのを見て苦笑してしまった。
帰りのタクシーで運転手さんと話をしていると、こんなでかいサッカー場をつくって、ワールドカップ終わったらどうするんでしょうねぇ、というはなし。
なるほどねぇ、そういうことに皆さんが関心をもっておられる時代なのですねぇ。
夜は主催者さまと一献なのだけれども、その前になぜかヨドバシカメラでモバイル用のCD-R/RWを購入。
ポイントが沢山たまっていたので支払いは半分以下で済んだのでした。でも果たして得してんだろうかねぇ?最初からポイント分安くしてくれてもいいような気はするのでした。
主催者さまとの宴会は延々5時間もやってしまいました。しかし、これはとても大切なことでして、私の信条であるフィールドワークっていうのはこういうことの繰り返しだったりするわけです。
今回もいろいろと話ができてうれしいのでした。私にとって人と人との出会いには無駄は一つもありません。
2000/08/11 (金) ▲ ▼
【全国的に夏休みだねぇ】
本日は新潟で講演。9時過ぎの新幹線あさひ311号で出かけます。
すでに夏休み(お盆)帰省が始まっているのでしょうね、今日のあさひ311号は満席なのです。
本日は講演後懇親会が予定されていますので当然に新潟泊となります。
明日の朝の新幹線で帰宅します。
私といえば原稿や講演資料等のプレゼンピッチのバックオーダーを山ほど抱えている状況なので、当然に私的な夏休みはありません。休み中はサーバーを停止してメンテナンスを行う仕事もありますし、まあ、なんとも暑い夏なのです。
目の調子は今朝はかなり復活はしてきている感じで、かなり痛みが減りました。でもまだまだ本調子ではありません(視力は落ちているのです)ので、かなり目に気を配りながらこの文章も書いているのです。
最近の店主戯言のテンションが低いのもこのためです(笑)。
ところで、大阪の元知事は猶予刑でしたね、読者の皆様にもほっとした人沢山いるでしょ?(笑)。
2000/08/10 (木) ▲ ▼
【休むが勝ち?】
本日は予定通り仕事をこなして無事帰宅。
帰りののぞみを一時間早めたので、だいぶ余裕があった次第。
今日ののぞみはナメクジ型で、こいつのグリーン席座席の寝心地はあまりよくない。
私は700系の固いほうが好きだなぁ。
私の後座席には京言葉を話す(昔)綺麗処の方々三名と、その方々からおとうさんと呼ばれる男性一名がおられて、話の内容からだと、どうやら観劇に上京のようで、まあ、なんともうらやましいなぁと。
右眼球の調子の悪さは相変わらずなれど、岐阜で調達した「ベルアベトンK」なる薬を服用したせいか、なんとか悪くはならずにすんでいる模様。
もっともそれも心して目を使わないようにしていたせいかもしれないのであって、移動中はほとんど寝てすごしていたのですから、まだまだ要注意には変わりなしだろうなぁ。
今日は本当は大安息日としたいのですが、なんともまぁ仕事が沢山。
本当は喜ぶべきなんでしょうねぇと自分で納得しようにも、どうもいまいちのりきれない。
まあ、体がついていかないのですから仕方がないですなぁ>ALL。
明日は新潟でセミナーをしますしねぇ、休むが勝ちでしょうねぇ。
【厄日?宣伝?】
一眠りして起きてこれを書いています。
昨日は、金沢から富山経由で高山線を使って高山入りする予定だったのに、大雨と雷の影響で、なんと高山線が高山まで行かない。予定していた特急飛騨は見事に運休してしまった次第。
それで急遽富山から高山まではタクシー移動とあいなりまして、一時間ほど遅刻したあげく、料金は27380円也。(T_T)
右目の調子は益々悪くなっていくばかりだし、慢性的な下痢だし、どうも調子が悪いのです。(T_T)
それでも打ち合わせを2件こなし、夜は高山管設備工業協働組合さんの皆さんと懇談。ただし目の調子が悪いので2次会はなし。
ここで種明かしをしてしまうと、日経BP社ITフォーラム9月7日午後1時からののマイクロソフト社枠の協賛セミナーは、高山管設備工業協働組合さんが登場したりするわけです。
会員数38社、総就業者260名程というミニマムな建設企業による果敢なIT革命への挑戦を、高山管設備工業協働組合の理事長さんがお話くださる予定です。現在のプランでは私も少しだけ前振りで話します。
ITフォーラム9月7日午後一番はどうぞこの枠へおいでくださいなぁ、って宣伝なのでした。
さて、本日は、朝一番の特急飛騨で岐阜へ移動。
岐阜で一時間ほど仕事をこなして、その後東京へ戻り、銀座で打ち合わせをして帰宅する予定となっています。
はたして問題は、特急飛騨は予定通り運行してくれるのでしょうかということですなぁ。
2000/08/09 (水) ▲ ▼
【金沢にて】
昨日は福井での仕事を終了後金沢へ移動しました。
金沢でのホテルはホリディ・インを利用していますが、建物自体は少々古臭さを感じるのですが、掃除も行き届いておりますし、何よりも寝具関係が非常にカラッと乾燥しているのでゆっくり休むことができました。
昨晩は金沢のお仲間の方々と地元の建設業者の皆さんと一献。
私の体調がいまいちで、まあ口数少ない桃知というのもいいのではないかと。
現在右目が充血中で調子が悪いのですねぇ、と泣き言をいってもはじまらなくて、私は今日は、これから高山へ移動するのでした。
昨日金沢駅で購入した週間ダイヤモンドは夏休みに読むビジネス書大特集。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授の池田信夫氏による選書が特に興味深いのでした。
池田教授いわく、『問題はテクノロジーではなく、情報の生産性であり、ケータイで遊ぶコギャルがいくら増えても、経済には寄与しない』
そのとーりなのである。要はここのところなのです。
最近のIT革命の本質を知ることなしに、ITを景気回復のマジックのように語る、にわかIT評論家の馬鹿な話にはへきへきしていた私は、池田教授の話は思わずそのとおりと相槌をうつのでした。
『「携帯電話で日本はIT先進国になる」という類いの本が山のように出版されるご時世である。だがこのようなお手軽な本を一〇冊読むよりも、ITとは何なのか、なぜ経済に大きな影響を与えるのかといった問題の本質を系統的に論じた本を一冊読むことをお勧めしたい。』
そのとおりなのであーるよ>ALL
2000/08/08 (火) ▲ ▼
【すべてはBITのために】
昨晩は福井コンピュータの小林社長のおはからいで、リライムにて温泉をご提供いただく。
温泉に入るなんて本当に何年ぶりだろう、というより最近の私は足を伸ばして風呂に入ることさえめったにないので、それは子供のように喜んでいたのでありました。
いまほどNHKではビルのIT化の問題についてのはなしが流れていました。
それはオフィスビルへ光ケーブルを引くときの障害の諸々なのですが、たとえば道路掘削が法律でできないとか、そういうことです。
でもそれはそんなに心配はないのでしょう。
私がいつも主張しているように、IT革命はすべてをBITのために変革させるだけです。BITが創造され流通されやすいように、すべてのシステム(政治、社会、法律、文化、経済、教育and etc.)を変革させるだけです。
今という時代は、そのBITにとって不都合な事柄が次々と明らかになっていっているに過ぎません。
問題は、すべてにおいて前例のない事柄に対して、いかに柔軟にかつ早急に対応できるのか、ということなのですが、行政がこの部分は一番不得意だということなのですかね。
つまり先進事例見学が得意な(笑)、キャッチアップ型のやり方では、このIT革命は我が国に対しては微笑んでくれないということなのです。
大切なものはいつもイマジネーションなのですねぇ。
2000/08/07 (月) ▲ ▼
【草書】
地場型中小建設企業の情報化誘因の最大のものは自治体による建設CALSの動向にあります。最近では岐阜県をはじめ自治体が積極的に建設CALSを推進するケースも目立ってきていますが、CALSの本質である市場原理主義的な公共事業市場の実現には、地場の建設関連事業者団体の強い反発も予想されるところでもあり、それゆえ自治体CALSの推進には(情報化の文脈に漏れず)益々トップ(首長)の強いリーダーシップが必要となってきています。
問題はその認識の温度差にありますが、自治体による建設CALSの導入は、さらに広い視点である電子政府の実現という文脈の中では避けて通れるものではありません。つまり、電子政府の実現というIT革命による行政システムの変革作業自体が不可避なものとなった現在、自治体も地場型中小建設企業もIT革命の本質を知り、情報化の文脈において来る社会システム(情報社会)で活躍できる行政と建設企業を目指す必要があるのです。
と、まあ、いつもの草書なのである。
9日締め切りで、出だししか書けていないのは私のイマジネーションの欠乏以外のなにものでもないのであるが、それにしてもであるなぁ。
【米原をたたえる】
予定通り米原経由で福井入り。
途中米原でかねてから狙っていた駅弁「湖北のおはなし」を調達。
この駅弁はすばらしく良いできである。
おかずは鴨のローストを中心に、かしわ(鳥)の胡麻まぶし鋤焼風、こんにゃくをたいたもの、玉子焼き、ねぎとおあげのぬた、小芋の丸煮、それにおつけもん。
そしてご飯はおこわである、それも季節がら枝豆のおこわ。そしてそのおこわの下に桜の葉が敷いてあり、当然にその桜葉も食べられる。
さらにとどめのもてなしは、紙で作られたさいころの五の目を上にした”御縁がありますように”、その中にあるニッキ風味の飴玉ひとつ。
この弁当が唐草模様の風呂敷に包んであるのだ。
まいばら いずつや様、すばらしい駅弁をありがとうである。
2000/08/06 (日) ▲ ▼
【花火】
昨日藤沢から帰る道すがら、いつものように京浜東北線西川口で降りると、どこからか花火の音が聞こえてくるのでした。
ああ、今日はどこかで花見大会でもやっているのだろうねぇと、帰宅した私は早速マンションの屋上へ上がって周りを見てみると、遠いところ近いところ、三ヶ所で花火が上がっておりました。
近いところは荒川の戸田のあたり、中間ぐらいは板橋付近だろうかと思うのですが、この二つは同じ視野の中で見えますので遠近感がある花火というのもなかなかきれいなものです。
もうひとつは、ぐるっと180度回転しないと見えないのですが、視界の本当に地平線の上あたりにぽんぽんと花が咲くように見えるのです。これはどこかはわかりませんでした。
それで、せっかくの花火だというので、家人総出で屋上でござを敷いて急遽花火見物とあいなったわけなのですが、なぜか途中で風が吹き出し、なんか雲ゆきが怪しいなぁと思ったら、案の定の雨。
それも埼玉県南部には大雨洪水警報が出るぐらいの雨なわけで、花火を見に行った方々は散々だったのではないでしょうかねぇ。
さて、本日はは日曜日なのですけれど、あいにくと私は休日ではなくて自宅で仕事をする日なのでした。
本当にこなさなくてはならないものがたくさんあって大変。
TVを見ていると堺屋経済企画庁長官がでていて、いわく「IT革命の輪」。
→面白くする→みんなが使う→安くする→面白くする→みんなが使う→安くする→、という無限ループをいっておられた。
ふーんと私は思うのですね。少なくとも間違いじゃない。
要はどこからはじめるんじゃなくていっぺんにはじめなくてはならないこと、それも民間主導でね。
それを可能とする環境をつくりだすことが政府の役目ということだよなぁ。
2000/08/05 (土) ▲ ▼
【今週の読書】
『完璧の駅弁 入江織美 1998/11/01 小学館文庫』
この本は帰路の飛行機の中で読もうと、帯広空港内の売店で購入しました。
タイトルからもわかるように日本全国の駅弁から筆者のお眼鏡にかなった駅弁が写真入で紹介されているという豪華な(?)文庫本なのです。
私も時々この店主戯言にて駅弁について書いてはいますが、駅弁はこれは文化であって、その小さな器の中に展開される宇宙は、地域の食のアイデンティティであり、旅情という隠し味を持ったそれは、全国どこでも同じ味しかしないコンビニの弁当を列車の中で食べるのとは全然わけが違うのです。
私は全国を旅しているわけですが、その旅さえも、ビジネスライクに全国チェーンのビジネスホテルに宿泊し、近くのコンビニ弁当で晩飯をすましたり、白木屋あたりで晩飯兼晩酌したりしてしまうと、これは東京で仕事しているのか、北海道で仕事しているのか、九州で仕事しているのか、わけがわからなくなってしまうことがあるのですねぇ。
つまり今という時代は確かに便利な世の中なのですが、時間と距離の値を小さくしようとする人間の経済的欲求は(いいのかわるいのかは別として)日本全国を限りなく均質化しようとしている時代でもあるのです。
日本国中何処に行っても同じような駅前の風景をもって、東京の有名店とかね、東京よりも綺麗な建物が並んでいたりしているわけですが、でもね、そういう均質化されたとこころから私たちは決して生まれてきてはいないのですねぇ。
異質を認め合うところからしか己を己として自覚することはできないと私は思うのですが、駅弁っていうのは、そういう皆が背負っている生い立ちとしての地域文化みたいなところが感じられる、数少ないものなのだと感じているのです。
ということで、私は今日は藤沢へ出かけます。
お昼は移動中の東海道線で食べることにしていますが、もちろん不動の私的駅弁ランキング1位である崎陽軒のシュウマイ弁当を選択することになると思いますねぇ。
2000/08/04 (金) ▲ ▼
【鹿児島から帰る】
鹿児島からの帰りの飛行機の機内でこれを書いているのだけれども、やっぱりねぇ、眠いのである。
本当はアマルティア・センを読みながら帰ろうかとも思ったのですが、いやはやこれが瞬間睡眠剤のように私の睡眠中枢を刺激するものですから、まだ私は眠りたくはないので、キーボード打ちにスタイルを変更してみたのです。
今日は午前中ホテルにて仕事をし、その後鹿児島ゼロックスさんの前田さんと、なぜか四国ゼロックスさんの砂辺さんと市内のデパートまでおみやげ調達のおともをしていただいて、その後昼食をごちそうになり、飛行場まで送っていただいた次第です。
鹿児島空港は、市内からは結構はなれているので、空港までの道すがら桜島が綺麗に見えたりして、少しはドライブ(観光)気分にはなれたのでした。
今日は移動するだけが私の仕事ですから、なにか気分的にはとても楽だったりしてはいますねぇ。
ところで、この機内では顔なじみさんとばったりお会いしてお互いに驚いたのでした。
なにせその方は、鹿児島に来る前に私と北海道は帯広にて一緒に仕事をされていた方なのです。
なんとも偶然なのですが、その方も帯広の後には鹿児島で仕事をされていたらしいのですねぇ。
みんな良く稼ぐなぁーと私も感心しているのでした。
ということでここからは自宅モードです。
飛行機は予定通り16時10分に羽田着。その後私は川口まで移動してマッサージへ直行したのでした。
マッサージ後、川口そごうに入っている桃源にて晩御飯。
長旅の疲れか胃腸の調子が思わしくないので、お腹に優しい食事をお願いしたのですが、かぼちゃ風味のふかひれスープがなんとも胃袋に優しく染み入るのでした。
【多謝】
まずは昨日のセミナーにおいでいただいた全ての方々に感謝申し上げます。
そして今回のセミナー開催を実現していただいた鹿児島ゼロックス様に感謝申し上げます。
昨晩は、おいしい黒豚と黒牛のしゃぶしゃぶと芋焼酎「島美人」、そして素晴らしい鹿児島の味の数々を堪能させていただきました。深く感謝申し上げます。
鹿児島の地方紙である南日本新聞には、さっそく昨日のセミナーを記事にしていただきました。今朝方ホテルのフロントで新聞を手に入れました。
今回の講演は、桃知商店の九州初上陸だったのですが、これを機に広く九州の方々と建設業の情報化についての語らいをもてれば幸いだと感じています。
多謝!
2000/08/03 (木) ▲ ▼
【本日のテーマ】
店主@当然に引き続き鹿児島なのである。
今日は午前中は主催者様の勉強会、午後からはユーザー様向けのセミナーとダブルヘッダー。
そういえばダブルヘッダーっていうのも昨年の名古屋以来だなぁと思い出す。
それも同じような(というよりも同じか?)会社さんだったなぁ(笑)。
まあ、勉強熱心なことはとてもよいことである。
幸運(成功)は突然やってくるかもしれないが、不幸(失敗)も突然にやってくる。
要はその幸運(成功)も不幸(失敗)も可能な限り予測しながら生きようじゃないかということである。
それがマネジメントの本質なのだ。
それをサイコロ転がしたり、占いを信じたり、勘と度胸に頼ったりと、そういうことではなくてね、限りなく科学的にやりましょうというのが私の立場なのです。
それじゃ科学的っていうのはなにかというと、ここは私の神様であるM・P・フォレットはこういうのです。
「(可能な限り)記録しなさい、そして分析しなさい、そして状況における法則を見つけ出しなさい」
経営におけるITの活用というのはこのため(記録と分析)にあるんだと私は思っているわけでしてね、この文脈上にしかナレッジマネジメントというものは存在しないのです。
今日はそういう話をする予定です。
2000/08/02 (水) ▲ ▼
【おっぱいみちゃった】
店主@鹿児島です。
鹿児島は生憎の雨で拍子抜けするぐらい涼しかったりするのです。
昨日いました帯広よりもずっと涼しいという現状をどう考えましょうか。
さて標題の件です。
私は今日は東京モノレールにて羽田まで移動していたのですが、その車中斜め前の座席に小さな子供を連れたご夫人が乗っておられまして、子供はずっとぐずねていたわけです。
どうあやしても泣き止まない子供に、このご婦人、よしよしといいながらおもむろにおっぱいをぺろりとだして、子供の口に突っ込んだのですねぇ。
わたしゃ一瞬ぎっくとしたのですが、ずーっと見ているわけにもいかず、いやー目の置き場所に困ったのなんのって。
しかし母なる女性は強し。私の視線(と、となりのおやじの視線だな)なんぞ完全無視して堂々としたものです。
いやー日本のおっかさん!とわたしは心の中で叫んだのでした。
【鹿児島へ】
私は今日はこれから鹿児島へ飛びます。
昨日は帯広にいたわけですから、まあハードな人生ではありますなぁ。
鹿児島では5月の金沢での講演以来のほぼフルタイムしゃべりっぱなしという講演なのですね。
これはしゃべっているほうも楽しいのでありまして(聞いている方々はどうかは?)、まあ、好きなことしゃべって私自身がストレス発散しているところもありますのでね、講演するということも私自身にとっては大切な行為なのではありましょう。
鹿児島への移動は台風の影響なども考慮していたので、比較的余裕を持ったスケジュールです。
帰りは4日の夕方です。天気予想では今日の鹿児島は雨ですなぁ。
既に夏休み中の方々も多いのでしょうが、わたしゃお盆前は休みなしですし、お盆もサーバーのメンテナンスやら9月以降に予定されている講演等の準備で休めそうにもないですなぁ。(T_T)
ではまた。
2000/08/01 (火) ▲ ▼
【ガラナ】
北海道(今回は帯広ですね)にて清涼飲料水の自販機をみると、一つ特徴的なものがあります。
それは、関東圏では皆無といっていいぐらい見ることの出来ないガラナがあるのですね。
今回私は宿泊先のホテルの自販機にて「メッツ ガラナ 北海道限定」というのを目ざとく発見して飲んでいましたが、ガラナってうまいですよねぇ。
ガラナというのはもう少しメジャーになってもいいんじゃないかと、そう思うのですが、北海道では比較的ポピュラーであるように感じます。
北海道で本州よりもガラナが多く売られているのは、聞くところによると、コカコーラよりも先に北海道にガラナが上陸したものだから、道民に皆様の中ではコカコーラよりもガラナに馴染深い方々が多いからと聞いております。
ペプシコーラが上陸したのは昭和四〇年代とも聞いていますが本当なのでしょうかねぇ。
【帯広から帰る】
朝方ホテルにてパソコンを使用していると、バッチという嫌な音。
不審に思いACアダプタを見ると、アダプタの付け根にてコードに皮膜が破れ金属部分が剥き出し。
ショートはしていなかったようだけれどもなんとも怖いなぁと。
午後4時ちょっと前にJAS便は帯広から羽田へ到着。そのまま秋葉原のT-ZONE(「てぃぞね」と通ぶって呼ぶと尊敬される。。。。。はずはありません)によって新しいアダプタを調達。¥8000円也。
在庫は見事一個きり。あってよかったなぁと。
ついでにThinkPad240XのペンタV版を確認したが、いまだに予約受付中。
早くしてくれ>IBM
午前中に北海道屈指の建設コンサルタント会社様を訪問。
情報化についてのヒヤリング。ついでに私の意見も少々。
建設コンサルタントさんと話をすると、建設コンサルタントさんが建設業ではないことを再確認してしまうのでした。
情報産業なのですね、建設関連業というのは。
【帯広朝一声】
店主@帯広の朝であります。
さすがに帯広は帯広なのでして、夜は大変涼しく過ごしやすいのでした。
ただし、日中は東京と余り変わらないぐらい暑いですよ。
帯広空港から帯広市街への道はずーっとまっすぐで、ビートやとうもろこしやジャガイモの畑が広がっています。
これぞ北海道(つまり私のような北海道民でない人間が想い描く北海道)という処なのでありますねぇ。
昨日は帯広市内にて座談会というか公開コンサルテーションというか、円卓を囲んで皆で情報化について話すというような私にとっては初めての試みをしておりました。
遠路おいでくださいました皆様には深く御礼申し上げる次第です。
昨日のお昼は帯広名物(?)豚丼なるものをいただきました。
これはまあ焼肉定食がどんぶり一つで完結しているようなものなのですが、生姜焼きじゃない(甘辛コショウ焼きみたいな感じ)ところが目新しいと言えば目新しいのでした。
私は本日は午前中に企業訪問を一件こなして、14:20発のJASで帰路につきます。
明日は鹿児島ゆきですねぇ。
■桃知商店謹製■
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