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2019年03月03日|お知らせ
目玉焼きで呑むことの素晴らしさ。(いづみや:荒川区西日暮里2)
いづみや
午前6時40分起床。浅草はくもり。一昨日、あたしは日暮里駅前の「いづみや」という店にいたのだが、この店に入った途端に思ったのだ。ここはかつての鐘ヶ淵の「亀屋」と同じく、新しい店には作りようもないアウラが流れていて、2列にならんだカウンターには、無限小が宿っているが、それが「乳臭い」あたしのような者の無意識層を優しく包むのである。
あたしは、歌橘の独演会前の40分を、ここで酒を軽く呑んで過ごしたのだが、何も飲み食いしないうちから、いい店であることがわかる。酒はホッピーをもらい、けれども初めての店なので「氷あり」とし、あたしのリクエストに応える昭和のお嬢様方の対応も軽く、酒肴には、お新香と目玉焼きをもらったのだ。この目玉焼きがあるだけで、ここは、あたしの好きな店であることが分かるだろう。
この店、日暮里駅前にあるにしては、店舗入り口から古くさくて、それだけで格好はすこぶるいいのだが、それはどこか京成線沿線か、鐘ヶ淵の場末(失礼)にあるような雰囲気なので、心惹かれてしょうがないのである。引き戸を閉めれば、音も聞こえてこず、しかし、一歩外に出れば、ここは駅前だ、と気付くバスの音量なのであり、間違いなくこの店は一等地(日暮里駅前が一等地ならば)に建っているという不思議さなのだ。
あたしは中(なか)をひとつお代わりし、最後にアジフライを頼んでみたのだが、時計を見れば残り時間は5分程しかなく、大急ぎでかぶりついたのだが、まさに子宮的構造のこの店に、また来るためのお代は約1700円と、これまた在りし日の亀屋なのだったけれど、ひとつ違うのは、いづみやはレジがキチンと動いていたのである。
いづみや
荒川区西日暮里2−18−5
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: 2012年09月09日 07:07: Newer
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