モールスキンダイヤリー2007年の初めと終わりは、手帳の使い勝手が悪い。

それは、特に年末は、であるし、ましてや厚みのあるモールスキンダイアリーの場合は特に、である。

年の初めは見開きの右側に、未使用の新しい頁の山ができていて使いにくい。

しかしそこには、新品に手をつける楽しみ(新しい日々の希望)のようなものがあって、まだ嬉しくもある。


ようやく6月頃から使い易くなったかな、と思うと、今度は左側に、使い古し(過ぎ去った日々)の頁の山ができ始め、11月中旬も過ぎるともういけない。

ましてや12月ともなれば、その使い古しの山の大きさは年始のそれではない。手垢に汚れ十分に膨らんでさえいる。

それが私の1年間たっだのか、と思えば、哀しくもあり嬉しくもあり。そして薄く残った残りの手帳の厚みを見れば、哀しくもあり嬉しくもある。

Moleskine Pocket Red Diary Daily 2008 その嬉しさとは、また新しい手帳が下ろせることの嬉しさのようなものか。過去を顧みて喜ぶような心象機能はまだ私には備わっていない。

手帳は、過去の記録であると共に、未来への希望でもある。

まだ白いその頁を見る時、私の過去は、まだこれから記録されるのだよな、と思える。

だから12月の手帳はなにか哀しい。