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2019年03月03日|お知らせ



ブログの効用―ブログを1年続けられる人は2割に届かず。

ブログを1年続けられる人は今年も2割に届かず

今年で2年目を迎えるこの講義も,前後期共に受講して,最終的に完走した学生は,わずか8名でした。(中略)もともと,知的好奇心が旺盛な上,第三者に影響力を及ぼしうる潜在力を持っている人と,ブログを存分に活用できる潜在力を持っている人が重なるのでは,と考えたくもなります。

しかし,長期的に考えると,2割どころか,もっと厳しい比率に絞られていくのでは無いかと予感します。ブログ起業論が面白そうだと飛びつく人が2割,そのうちブログを実践できる人が2割,さらに成果が出始めるまで3年5年10年と続けられる人が2割,それをライフワークと結びつけて当たり前の習慣として生涯続ける人が2割…。

そうなると,せいぜい1000人に1~2人ということになり,これはブログうんぬんに関わらず,夢の中身はともあれ「自分の道を貫く成功者」の確率とも重なりそうです。これこそが「ブログ格差社会」を生み出す構造そのものなのかもしれません。[人はブログ1年でどう変わるか~明治大学ブログ起業論で生まれた格差:久米信行の「企業経営に活かすブログ道」:ITpro]

あたしの仕事(コンサルテーション)は、ブログ化を中心にした社会(あちら側と/こちら側の境界のあいまいな時代)への対応でしかなく、「ブログを1年続けられる人は2割に届かず」は私も実感していたりする。

ましてやコンサルテーションの対象は明治大学商学部「ベンチャービジネス論」「起業プランニング論」のような起業を目指す方々ではない。その多くは物言わぬ産業である建設業の皆さんであることで困難は並大抵ではないのである。じっさいブログを書き始めた方は2割に満たないし、それを続けておられるかたも2割に満たない。

それじゃブログの効用を大々的に宣伝したらいいだろう、と思われるかもしれないが、あたしにはその才能がないのよ。あたしの言っていることといったら、ブログ化の効用に即効性はなくてジワリジワリと効いてくるから飽きずに続けてね、という按配なのである。

そうすれば〈種の倫理〉における「個」としての成熟とそれによる「種」の変化は実感できるという自信はあるけれども、〈私〉自身や組織に起こる変化はブログ(自己言及と表現すること)を何年も続けて初めてわかるものでしかないわけで、それを事前に説明し、説得し、了解を得るのはとても大変なことなのだ。

ブログの効用

ブログを書く効用はなによりも(〈種の倫理〉における「個」としての)〈私〉という自我を立てることでしかないのだけれども、それはここでうだうだと書いてもしょうかないだろう。ご面倒でも[『橋本治が大辞林を使う』を読む―日本語の中空構造―グローバルな時代に空っぽな私の中心から流動性制約言語で叫ぶ(ブログを書く)。]若しくは以下の引用を読んでいただければ幸甚なのである。(と言っても理解していただける自信はさらさらないのだけれど)。

新しい第四象限の構築を目指して

今必要なのは、アジール性やイエの原理を孕んだ、非合理性とされる第四象限である。/それを私は、「種」とか「中景」、そして「」という語彙を用いて指し示そうとしている。 しかしその復活もまた難しいとであるなら、では、今われわれに出来ることとはなんだろう。/それを、 日本語を用いて、しかし自らの文法で、「観察すること、言語化すること、バルネラブルに表現すること…によって、つながること 」として示した。/それは、日本語を用いて、あえて「反省に送り返す」ことだ。(Mobiusの1/2×2モデル)。

それが自己言及であり、自らの機能について語ることである。それがコミュニケーションを生む。/つまり、 自分自身を観察すること、自分自身を言語化すること、自分自身をバルネラブルに表現することである。

そしてわれわれが、間主体(主客同一)的な存在であるならば――これは、日本語の構造に負うところが大きいのだが、それは、「…によって、つながること」になる。そしてこの文脈上で、われわれは、ITという情報の機器を使おうとする。それが「考えるIT化」である。/それはまた、共同体性や技術を通した「個体化」を志向する。そのことで、この「象徴の貧困」な時代に、「私」と「われわれ」の新たな関係を創造することができるのではないか、と(私は)考えている。 [考える技術のまとめ―法大EC’06第5回講座資料。]

そしてこれだけは書いておかなくてはならないなと思ったのは、久米さんが指導された方(残った8名の方々)のブログが紹介されているのだが、それを見ると興味深い共通点があって、それはワークやレイバー(つまり自らの仕事-家業)にブログを奉仕させている、若しくはパトリについてのブログを書かれているということだ。

それはあたしの経験からは当たり前のことでしかないのだけれども、それをいつまでたってもできないのが公共事業という産業の限界なんだろうなと感じている今日この頃なわけだ。

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Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年01月20日 20:33: Newer : Older

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コメント

芦別建設業協会 星の降る里ブログは、1年以上経過しました。
http://www.ashibetsu.com/blog/
細々とではありますが継続しております。

投稿者 あさい : 2008年01月21日 09:32

>ブログを1年続けられる人は今年も2割に届かず

なんとなく意味が分かるような気がします。
会社のHPの「皆で語ろう」を昨年の10月から始め
ましたが、今は「皆は語らず」で私一人孤軍奮闘して
おりますが・・・・。

残りの8割に入るのは時間の問題かな??
いや!!頑張りますよー!!

投稿者 ryogo : 2008年01月21日 12:42

このエントリーにコメントをつけられる(勇気のある)方が
二人もいるとは、そっちのほうがびっくりです!

個の変化による種の変化、そして種の変化を受けてさらに
個が変化する。

目の当たりにできる私が、実は幸せものなのでしょうか?(笑

投稿者 まにあ・1号 : 2008年01月22日 00:22

皆さんやる気あるなぁ。
意地でも続けてください。

投稿者 momo : 2008年01月22日 17:58

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