ぽんかんぽんかん


ぽんかん

午前4時30分起床。浅草は雨。宮崎の伊藤さんから「ぽんかん」を送っていただいたのだが、ぽんかん「ぽんかん」というと、伊藤さん、と名前が出てくるぐらいに馴染みになっているようで、「伊藤さん、ありがとう」、とあたしも家人も言っていたりする。

しかし、せっかくの「ぽんかん」も、あたしの家に送られて来たら最後、あっというまに無くなくなってしまうのだ。

あたしが北海道に行く前には、たんまりと駕籠に盛られていた「ぽんかん」も、帰ってきたら、わずか2個しかないのである。

それは当然に、あたしが食べたからではなく、あたしの他に食べてしまう奴がいるからだが、いや、少年よ(少年なのだろうか)、どんどん食べて大きくなってくれ、とあたしは願うのだ。

今は昔と違って、なにを食べにいくにしても、「食べ放題」とか、やはり「食べ放題」とか、一歩譲って「おおもり」とか、そういう名称が頭につく店にしか行けない、という都合がある。

それはなによりも君が食べすぎるからで、その上、おやじが糖尿病で糖質制限賞ばかり食べているようなやつでは、(一緒に行くと)ろくな物が食えないけれど、なんでも食って大きくなってくれよ、と、「ぽんかん」を食べられても、文句のない(たぶん)おやじはいうのである。