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2019年03月03日|お知らせ
福田内閣―わかりません率59%。(「わかりません」という言葉を忘れた国)。
午前6時40分起床。浅草は曇り。今日は岩見沢へ出張。
福田内閣支持率59%・日経世論調査 (23:34) NIKKEI・NET
福田政権の発足を受けて日本経済新聞社が25―26日に実施した緊急世論調査で、内閣支持率は59%と安倍前内閣での8月末の前回調査と比べて18ポイント上昇した。発足時としては小泉(80%)、安倍(71%)、細川(70%)の各内閣に次ぐ4番目の高さ。不支持率は13ポイント低下の27%だった。臨時国会の審議再開を来週に控え、政権運営に一定の追い風となりそうだ。 … >>続き
歴代4位……福田さんでこの数値なら、自民党は御の字だろうな、と思う。もちろんこれは政治バブルではない。
それにしても、この数値は高すぎやしないか、と。
福田さんには長距離、低空飛行を望んでいる私は、なんだか不安になってきた。
閣僚の顔ぶれは、ほとんど変わらない。
とすれば、これは福田さん個人への支持率、ということになるだろう。(安倍改造内閣は41%だった)。
(私は)先に、何がなんだかわからないから、福田新内閣は(国民の)人気は出ないだろう、と書いた。
しかしこの支持率の高さは、(今のところ)そのわけのわからなさが幸いしているように思う。
それは、げに恐ろしきはテレビ村なのでございますよ、ということだ。
福田さんなんて、ほんとうは何がなんだかわからないのである。
しかしテレビ村では、その「わかりません」が言えないのだ。
今回の総裁選で、福田さんは集中的にテレビに露出した。そこには福田さんのキャラがたつ。
一国の首相も、芸人も、犯罪者も、同じレベルに並べる(スーパーフラット)ことを、この国の人たちは本格的に身に着けている。
これは「宮崎県知事選挙でそのまんま東氏が当選したこと。」でも書いたが、つまりテレビは今や、われわれにとっての(仮想的な、心的な)ムラ社会なのである。つまり共同体の機能等価物である。そこで見られる者に匿名性はなく、ゴシップに溢れていることで、われわれのムラ的な心理を満足させようとしている――ことでテレビは益々芸能的になる。そしてそこで生き残るためには芸人はムラ社会的に規範的である必要がある。 (テレビという共同体と芸人の進化的戦略―加護ちゃん引退。)
そしてテレビ村での判断基準は、基本的には〈好き/嫌い〉でしかないのである。それも皮膚感覚的に、キャラ的にだ。
スーパーフラットな空間では、何がなんだかわからないものを判断しなくてはならないとき、「人は見た目が10割」でしかない――というか、ちゃんと見もしないで10割である。
それは、公共事業という産業のキャラ(世間のイメージ)を考えてみればよい。
そして本当は、「わかりません」と言うべきところを、〈好き/嫌い〉、〈嫌いじゃない/嫌い〉。〈きもくない/きもい〉で表現する。
福田新内閣なんて、ほんとうは「何がなんだかよくわからない」のである。
でも福田さんは優しそうだし、嫌いじゃないな、と。
おでこがひろくて面白い顔で癒し系だな、と。
だから、支持率59%、なのである。
それは、嫌いじゃないが59%なのである。
そして、(今のところ)何だかよくわからないから59%なのである。
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: 2007年09月27日 07:56: Newer
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