FROM MOMOTI.COM

サイボウズOffice10へのバージョンアップをやりませんか。

2019年03月03日|お知らせ


2007年01月22日(月) 

宮崎県知事選挙でそのまんま東氏が当選したこと。

そのまんま東氏の当選

宮崎県知事選挙で、そのまんま東氏が当選したことは、宮崎県民は差異と戯れの中にいたのだろうなと(あたしは)思う。あたしには、それはある意味、当然の結果なのだと思える。その理由はふたつある。

消去法の戦い

ひとつは、今回の選挙が消去法※1 の戦いだったということだ。出直し選挙であるのに、対立候補は役人出身であり、『談合知事の後継』というイメージを消すことができなかった。そこで、消去法的に残ったのが、そのまんま東氏だった――つまり無党派層を中心に他に選択肢はなかったのではないだろうか。

ムラ社会の残骸 

そしてふたつ目は、やはりムラ社会的な原理は消えないのだということである。これには反論もあるだろう。つまり役人出身の対立候補を擁立するやり方の方がムラ社会的ではないのかという。しかしあたしはそうは思っていない。

それはTVは、いまやわれわれにとって(仮想的な・心的な)共同体なのであり、つまりムラの機能等価物だということだ。そこで見られる者に匿名性はなく、ゴシップに溢れていることで、われわれのムラ的な心理を満足させようとしている。

TVで名の売れたそのまんま東氏は、そんなムラ社会の匿名性の無いおっちゃんなのである。つまり(有権者にとって)どんな官僚出身者よりも身近な――身近に感じられる――存在でしかなかった。

われわれは、ムラ社会から脱出することで自由――つまり匿名性を得たはずなのに、どこかでムラに戻りたがっているのだろうと(あたしは)思う。その意味で、リゾームは(日本においては)、差異と戯れとしてのムラをつくってしまう。

改革でもなんでもない

つまり今回の結果は、改革でもなんでもなく、ただ自然の成り行きなのだと――立候補者の政策をぜんぜん理解していないあたしはそれゆえにそう――思う。

※注記

  1. 消去法の欠点は、様々な選択肢の中に正しい答えがあることを前提としていることで、仮に選択肢が全て間違いであった場合には、正解を導き出すことは不可能であるということだろう――今回の選択が正解であるのかどうかは(あたしは)わからない――。

投稿者 momo : 2007年01月22日 01:34 : Newer : Older

このエントリーのトラックバックURL

https://www.momoti.com/mt/mt-tb.cgi/676

そのまんま東が宮崎県知事に当選 from ウィキペディアで脳を鍛える大人のトレーニング (2007年01月22日 11:28)

そのまんま東が、宮崎県知事に当選とのことです。 まさか当選はしないだろうと思っていたのですが、意外でした。 ...

そのまんま大先生がついに宮崎の大統領にっ! from ハラキリロマン (2007年01月22日 13:43)

ついにそのまんま先生がこの腐った日本をたてなおすために立ち上がりあそばされましたぞっ! ...

そのまんま東が宮崎県知事に当選! from 自由研究:オイラ観察日記 (2007年01月22日 21:23)

こんにちわー! そのまんま東さん、宮崎県知事当選しましたね! ぜひぜひ頑張ってもらいたいものですね。 ...

テレビ村という共同体。 from 140B劇場-浅草・岸和田往復書簡 (2008年02月03日 21:21)

マルクスの自然哲学もししくは普遍経済学 普遍経済学の... ...