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2019年03月03日|お知らせ
江弘毅の三角飛び―ぬか漬けを京都ではどぼ漬けという。
油断していたら、江弘毅が、三角に飛びながら、左斜め43.8度からわしわしと書いてきた。そのテクストはイディオムに溢れ、死角から飛んできたのである。それはなにか勢いに溢れていて、あたしの防御は乱れる。
これは往復書簡の返信のはずなのに、あたしが今朝書いた(このブログの)[「昼間から営業している居酒屋」~]の返信のように書かれていて、そのとき引用した井上さんの京都の店のエントリーの返信(T・B)にもなっている。
かといって、先の往復書簡のあたしのテクストにはからまないのかといえば、ちゃんとからまってくるのだから(つまり「みんな」でもって)、三角関係ならぬ三角飛びなのである。
三角飛びとは、普通の人間業でない至難の業と考えられているが、単に三角に飛ぶことは誰でも飛べるもので、霊技でも何でもない、要は跳び蹴りの距離と、角度の如何が霊技になるか否かを決める鍵である。 [奥義と秘儀]
それにしても、江のテクストを読んでいて香の物が食べたくなってしまったあたしは、これから(たぶん飲みに)出かけるのである。燗酒でお香こである。明日は早朝から岩見沢へ飛ぶのであっさりとやってくる(はずだ)。
漬物は、東京では、香の物はまたはお香こであって、お新香とはいわなかった(@山本夏彦)。なのだが、いまはどこにいってもお新香である。
ぬか漬けは、京都ではどぼ漬けである。ぬか漬けは説明でしかないが、お香こは鼻に文字があり、どぼ漬けは目(耳)に文字がある。
生活者としての五感が生み出した言葉がイディオムである。
あたしたちは、ある街に住むのではなく、あるイディオムに住むのだ。あたしの街とは、イディオムのことで、それ以外の何ものでもない。(@エミール・シオランのことばのもじり)。イディオムには、暦も地図も圧縮されている。
(もとのフレーズを知らない方のために書いておくと《私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは国語だ。それ以外の何ものでもない》)。
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: 2008年02月26日 18:14: Newer
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