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2019年03月03日|お知らせ


2006年11月20日(月) 

伝法院で座禅をくみ邪念に惑わされ、廻遊式庭園でこころを癒されたこと。

伝法院の廻遊式庭園

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午前7時起床浅草は雨。昨日は、伝法院で座禅をくむという滅多にない機会に恵まれた。伝法院は浅草寺住職さまの居住する本坊で、戦災を逃れたため、古くは安永6年(1777)の建物が残っている。しかしここは原則非公開であって、滅多なことでは入ることはできない。私は今回でようやく二度目なのであった。 

伝法院には、大泉池を中心とする廻遊式庭園がある。江戸時代初期の築造で、庭造りの名人といわれた小堀遠州作と説明を受けたのだが、その方がどんな人なのかはわからない。ここも当然のように普段は入ることができない。

写真はおなじみの五重塔だが、この方角からみると、普段目にしている風景とはまるで違うし、これが日曜日の浅草であることを忘れてしまうような静寂につつまれている。まさにアジール(公界)である。

座禅の怖さ

肝心の座禅といえば、邪念ばかりの私が邪念を払えるわけもなく、絶対無を望めば望む程、湧き上がるのは邪念ばかりであり、それは消そうとすればする程湧き上がってくるものだから、気が狂いそうになるのである。

座禅の静粛というはほんとうに恐ろしいものだ。鳥の声、衣擦れの音等、普段は聞こえない音が聞こえるわけで、なにげに雑音の中で暮している自分の、中心軸がずれていくのがわかった。私はどうしようもない程、俗に染まった人である。

投稿者 momo : 2006年11月20日 08:03 : Newer : Older

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