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2019年03月03日|お知らせ



八木沢さんからいただいた餅で三船のかけそばをイメージしながら雑煮をつくる。

雑煮
雑煮

午前7時起床。浅草は晴れ。

餅好き

私は餅好きである。それがどのぐらい好きかといえば筋子と同じぐらいに好きだ、と書けばご理解いただけるだろうか。うちにはいつも餅の買い置きがある。できれば自分でつければよいのだろうが、私の住環境はそれを許してくれはしない。なので普段は市販のものを食べている。御贔屓は越後のもち屋たかのであるが、スーパーで安いときに買いだめしているので色々なものが雑多にある。

パトリとしての雑煮

暮れに八木沢さんがついた餅が届き今年もうちの正月元旦の雑煮になった。雑煮はたぶんにパトリを引きずってしまう。その差異は大別して〈東/西〉の差なのだが、より具体的には〈角餅/丸餅〉〈焼く/焼かない〉〈醤油/味噌〉の違いだ。そして各家庭によっても微妙に違うのがよい。

ファミレスやコンビニじゃあるまいし、そういう差異の表出は当然のことだし、「食」はそういうテリトリーや血縁の呪縛から逃れられないことで文化なのだ。ただ皆同じものを食っているのであればかごの中の白色レグホンの餌となにも違わない。

毎年書いているように、うちの雑煮は角餅を焼いてから熱い鶏肉の入った醤油の澄し汁をかけ(この手順は大事である。澄まし汁の中に入れるのではなく、最初に餅があってそこに熱い澄まし汁をかける)、なるとと三つ葉をのせる。

それは東京(東日本)の雑煮の最もシンプルな姿でしかないのだけれど、今年私がイメージしたのは岩見沢の三船のかけそばの汁+餅なのである。じつは年越し蕎麦が余ってしまっていたのでそれもこいつで食べてしまおうという魂胆なのだ。なので普段よりも汁は黒く脂は多めに仕上がっている。関西の方なら卒倒するようなものだろうが、そんなことは知ったことではないのである。たべるのはあたしだ。

三船のかけそば 

三船のかけそばは悪党的であるのがよい。洗練という言葉からこんなに程遠いそばはないだろう。なによりもかけ汁が力強い。肉体労働者の食い物である。その力強さは天下無双であり北海道の持つ縄文的な地層が表出してしまっている。蕎麦ツウの薀蓄などとは無縁の存在であることで独自性を保ちながら庶民のものとなっている。

しかしそれを家庭で再現しようとすると難しい。その最大の壁は厚く表面を覆う鶏の脂の層なのだ。一般家庭で三船と同じようにできるわけもなく(たぶんあの脂は焼き鳥の下処理をしたときにできるものだと思う)、鶏モモ肉を皮ごとつかって脂を多めにしてみた。なるとの浮かぶその姿はまるでラーメンスープようようになってしまったのはご愛嬌。色は黒いが塩分は控えめで、餅も蕎麦にもよくあった。

Tags: 正月 , 雑煮 ,

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年01月02日 09:56: Newer : Older

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