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2019年03月03日|お知らせ



地域間格差はこのような政治的態度から生まれるのだ。

中川秀直内閣支持率の正値は30%前後になると思われる。本来は、40%台の内閣支持率がほしいところだが、10ポイント足らない。この10ポイント増のカギは、読売調査の不支持の最大理由である政治姿勢が評価できない42・6%、経済政策が期待できない42・1%、同じくNHK調査の政策に期待が持てない46%、実行力がない32%にある。

なお、NHK調査では、評価する理由で「小泉政権以来の構造改革路線を見直したから」が21%となっている。この数字をどう受け止めるかが今後のポイントである。 from 中川秀直公式Webサイト - トゥデイズアイ : (世論調査)大都市部の無党派層の拒絶反応 by nakagawa

中川秀直さんはわかりやすい人で、彼の(更新され続けている)公式ウェブサイトのヘッダーはこれなのである。

小さな政府、大きな未来 衆議院議員 中川秀直

「小さな政府、大きな未来。」つまりは、中川秀直さんの政治的態度はリバタリアンに近いのであって(ほんとうにそうかはわからないけれど)、8月6日の記事『(財政再建目標先送り?)「路線転換、即、政局」』では、「プライマリーバランスを優先」を否定した麻生さんを批判してもいる。

それは政党内でのことなのでどうでもいいのだけれども、こと自分のこととなるとテクストの切れが悪い。例えば今回の内閣支持率調査に対する彼の意見を読めば、『NHK調査では、評価する理由で「小泉政権以来の構造改革路線を見直したから」が21%となっている。この数字をどう受け止めるかが今後のポイントである。』なのであり、自らの立ち位置には歯切れが悪るい。

かと思えば、今、衆院選が行われるとしたら、どの政党に投票するかについての意見はラディカルなテクストになっていて、それは彼の政治的な態度を明確にしていて面白いな、と思う。

 読売調査では、自民党が前回より5・7ポイント増の31・3%、民主党が1・8ポイント減の25・1%となり、5月以来3カ月ぶりに逆転したが、首都圏では、報道2001によれば、前回2・4ポイント差まで縮減したのに、今回は、6・6ポイント差に拡大している。

この意味は、地方では、投票行動予定で、自民党が民主党を上回り再逆転したが、大都市部では、未だ逆転とはなっていないことを示している。 前回の2・4ポイント差が、1週間で6・6ポイント差まで拡大したのは、自民党の財政出動ありきに、無党派層が拒否反応を起こしたことにあると思われる。次期衆院選の帰趨は、大都市部の無党派層の動向によって決まる。大都市部の無党派層を民主党に追いやるオウンゴールそのものになるような「足元の政策」を打ち出してはいけない。財政再建の旗と改革の旗を2つ掲げた政策でない限り大都市部の無党派層を自民党は取り込めない。05年の郵政総選挙のように、である。

と麻生さんを「政局」と批判したのもどこへやらなのだ。しかし中川さんの〈大都市部/地方〉の区分ははっきりしているな、と思う。こういう人に限って(地域間)格差はない、等と言うのだが、こうして「ことば」で格差をつくっていることには気付かなかたりするのだ。

上の引用では『次期衆院選の帰趨は、大都市部の無党派層の動向によって決まる』等と、あからさまに地方票を期待していない(どころか地方軽視が見受けられる)のであって、地方が疲弊するような政策を打てば大都市圏の浮動票は自民党に向くと言っている。

これ(ナイーブな小さな政府論)の何処が政治なのかね、と思うあたしは、中川さんは小泉さんと一緒に自民党を離脱して、新しくリバタリアンの政党でもつくればいいのに、と思っていたら、こんな記事を見つけた。

福田首相が内閣改造で「脱コイズミ」路線を鮮明にし、麻生太郎を幹事長に就けたことで、「小泉一派」VS.「麻生グループ」の対立が激化してきた。政界では小泉グループが追い込まれ、年内に離党し、「小泉新党」を結成するという声が広がり始めた。 from 「小泉」追い込まれ“新党”結成(ゲンダイネット) - Infoseek ニュース

ということで、午前8時起床。浅草はくもり。

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年08月13日 01:08: Newer : Older

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