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2019年03月03日|お知らせ



大阪・柏原の水道管工事の例。

原市発注の水道工事入札で業者間で不正がおこなわれていた容疑で大阪地検が検挙にのりだした=4日午前6時53分、大阪府柏原市のリビングコダマ大阪府柏原市発注の水道配水管工事などの指名競争入札をめぐり、業者間で最高値の予定価格で応札することを事前に取り決めていた疑いがあるとして、大阪地検特捜部は4日午前、競売入札妨害(偽計)の疑いで業者数人を任意同行し、事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、午後にも逮捕する方針。

不正入札はこれまで、事前に業者が話し合って落札業者を決める談合が一般的だった。落札業者を決めずに入札の参加業者が話し合った上、予定価格と同額で応札する不正の手口は異例といい、特捜部は「新手の談合」とみて、入札の経緯などを追及する。from 大阪・柏原の水道管工事で不正入札 大阪地検特捜部が業者を聴取 - MSN産経ニュース

この記事を読んで、なるほどなあ、と感心しまうのは不謹慎なことだろうか。予定価格が公表されているのなら、これはあり得ないことではないわけで、検察は、業者間で事前に同額応札が決められていたことを立証しなければ、これを法律違反とすることはできない。しかしそれは、簡単じゃないだろうな、と思う。

なによりも参加者全員がこれに同意していた、という証拠がほしいわけで、まさか全員の自供をアテにしているわけでもあるまいが、ある程度の確証がなければ検察が捜査に入ることもないのだろう。(本当に欲しいのは、もっと別のものじゃないのか、等と勘ぐってみたりしているが)。

それにしてもすごいのは、仮に、みんな同じ札をいれる、という取り決めがあったとしても、そこには裏切り者はいなかった、ということだ(最後はくじ引きだというのに)。 このシステムはとても単純なんだけれど、その単純さを機能させるには、(あたしの知る限りでは)何らかのけん制装置(針千本マシン)がなければならない。単純なだけではやっていけないのである。

そのやっていけなさというのは、利他性をどうやって利己性に勝らせるのか、ということで、この入札方法が成立した10回は、どんな均衡が働いていたのだろうか、と。それがけん制装置ナシだったら本当に凄い! あたしは(なによりも)それが気になる。まさか官制だなんていうオチじゃないだろうな。w

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年09月05日 01:12: Newer : Older

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コメント

不謹慎かも知れませんが、私も「なるほどなー!」です。

投稿者 ryogo : 2008年09月05日 09:27

くじではずれ続けた所には複数当った業者が仕事を回すって事で成立していたのではないでしょうか?

投稿者 とどさん : 2008年09月05日 10:07

>複数当った業者が仕事を回す

持ちつ持たれつ…?

投稿者 お嬢 : 2008年09月05日 15:19

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