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2019年03月03日|お知らせ



麻生自民と小沢民主の違い。エコノミストは景気対策が争点と予想…するしかないよな。

麻生太郎[東京 22日 ロイター] 22日の自民党総裁選で麻生太郎幹事長が新総裁に選出され、21日には民主党の小沢一郎代表の3選が決まり、次の総選挙は麻生自民対小沢民主の政権をかけた対決の構図になった。

麻生総裁は景気対策重視を掲げ、公明党の主張している定額減税の実現にも意欲を示し、小沢代表も子育て手当や高速道路無料化を含む22兆円の財源を駆使した新政策の実行を訴えている。こうした両者の政策メニューに対し、ロイターがエコノミストにその評価や総選挙での争点を聞いたところ、争点は景気対策の内容になるとの声が多く、どちらが勝利しても今後数年間は財政拡張的となり、小泉純一郎内閣以来の構造改革路線はいったん棚上げになるとの見方が台頭している。また、麻生氏の提唱する定額減税に対しては「消費押し上げ効果は無い」、小沢氏の子供手当などの具体策の財源について「絵に描いたもち」など厳しい意見も出ている。 from 麻生自民と小沢民主、エコノミストは景気対策が争点と予想 | Reuters

麻生太郎さんの新総裁は予定通りで、あたし的には小池百合子さんの3位が痛快であった。それは《どちらが勝利しても今後数年間は財政拡張的となり、小泉純一郎内閣以来の構造改革路線はいったん棚上げになるとの見方が台頭している》の象徴だろう。「みんな」の意見はそっちで一致しているのが今のテレビ村のようだ。

まあ、今日本の政権を握れば、だれがやっても財政拡張でやるしかないのであって、小泉純一郎内閣以来の構造改革路線がどうも怪しい、と言うあたしにとっては、これでいいのだ(たぶん)。

ただ、たぶん、と書くのは、どうも引っかかるところがあるからで、それは、麻生さんも小沢さんも(百戦錬磨の)政治家だから、言っていることには、現実味のないものもあるな、ということだろう。

特に小沢さんの言っている財源22兆円はどうも怪しいわけで、リチャード・クーさん的には、借りればよい、なのであるが、このあたりはアレルギーの人が多いから、これ以上の赤字国債の発行はしませんよ、というスタンスは崩したくないのだろう(それは麻生さんもたいして変わらない=頼りは埋蔵金だもの)。

だから結局は、どっちがやっても(景気対策は)中途半端に終わりそうな気がするのだけれども、やらないよりはやった方がいいに決まっているのだから、せめて臨時国会で緊急総合対策を実施するための補正予算案は審議してから解散総選挙にしてほしな、と思うあたしはヘタレなのであるな。

麻生自民党と小沢民主党の政策的な違い 

麻生太郎氏(自民党)

小沢一郎氏(民主党)

「日本の底力─強くて明るい日本を作る」
の基本政策(骨子)

基本政策:

  1. 経済政策
    ・政策減税・規制改革で日本の潜在力を活かす成長政策をとる。
    ・先端技術開発を一層加速する。
    ・財政再建路線を守りつつ、弾力的に対応する。
    ・歳出の徹底削減と景気回復を経て、未来を準備する税制を作る。
  2. 社会保障
    ・安定的な年金財源確保のため国民的議論を進める。
  3. 教育改革
    ・教員が一人ひとりの子供と向き合う環境を作る。
  4. 地域再生
    ・守るだけの農業から外で戦う農業に転換する。
    ・食料自給率を引き上げ、日本の優れた農産品を輸出する。
  5. 外交
    ・日米同盟を強化しアジアの安定を求める。
    ・拉致問題の解決を目指す。
  6. 持続可能な環境
    ・成長と両立する低炭素社会を目指す。
    ・わが国が持つ環境・エネルギー技術を活かし、新しい需要と雇用を生み出す。

政治改革:

  1. 徹底的な行政改革を行い、政府のムダを失くす。国の出先機関を地方自治体に移し二重行政をやめる。
  2. 地方分権の推進。その先に道州制を目指す。
  3. 与野党間協議を一層促進し、国会審議を効率化する。
  4. 自民党が内閣を支える機能を強化。

麻生太郎

「新しい政権の基本政策案」(骨子)

  1. 国民が安定した生活を送れる仕組み
    ・「消えた年金記録」は国が総力を挙げて正しい記録に直し、被害を救済する
    ・全ての年金制度を一元化し、年金の基礎(最低保障)部分は全額税で賄う
    ・後期高齢者医療制度は廃止し、医療制度を一元化する
  2. 安心して子育てと教育ができる仕組み
    ・子供1人当たり月額2万6000円の「子供手当て」を支給
    ・公立高校の授業料を無料化し、大学などの奨学金制度を拡充する
  3. まじめに働く人が報われる雇用の仕組み
    ・「働く貧困層」の解消に取り組む
    ・中小企業を財政的に支援したうえ、最低賃金の引き上げを進める
  4. 農業社会を守り再生させる仕組み
    ・農業者への「個別所得補償制度」を創設し、農業経営を安定させる
    ・漁業についても、同様の所得補償制度の創設を検討する
    ・安全な食料を国内で安定供給し、食料自給率を高める
    ・地域の中小企業に対し税制面で研究開発や地域資源の活用を支援する
  5. 国民の生活コストを安くする仕組み
    ・全国の高速道路を無料化し、物流コストを引き下げる
    ・ガソリン、軽油の暫定税率を廃止し、増税分を国民に還元する
  6. 税金を役人から国民の手に取り戻す仕組み
    ・特殊法人、独立行政法人、特別会計は原則廃止する
    ・役人の天下りを全面的に禁止し、税気の無駄遣いを根絶する
  7. 地域のことは地域で決める仕組み
    ・国の行政は国家の根幹に係わる分野に限定する
    ・国の補助金は全て廃止し、地方に自主財源として一括交付する
  8. 国民自身が政治を行う仕組み
    ・国会審議は、国民の代表である国会議員だけで行う
    ・与党議員を100人以上、副大臣・政務官などとして政府の中に入れる
    ・政府を担う議員が政策・法案の立案、作成、策定を主導する
  9. 日本が地球のためにがんばる仕組み
    ・温室効果ガス排出量の半減に向け、省エネルギーなどを徹底する
    ・強固で対等な日米関係を築くとともに、アジア諸国と信頼関係を構築する
    ・国連の平和活動に積極的に参加すると同時に、国連改革を推進する
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小沢さんに比べると、麻生さんは具体性に欠けるのだな。

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年09月22日 19:09: Newer : Older

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