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2019年03月03日|お知らせ



ホンダがF1から撤退。

ホンダF1から撤退へ[ロンドン/東京 5日 ロイター] ホンダが自動車レースのF1(フォーミュラーワン)から撤退することが明らかになった。チームは年末までに新たな出資者が見つからなければ解散するという。

ホンダの競合チームの幹部が4日、ロイターに述べた。ホンダは5日午後1時30分から、東京の本社で会見を開く。

同幹部によると、ホンダのチーム首脳がF1組織団体の会合で「1カ月以内に新たな買い手が見つからなければチームは解散する」と語ったという。

J・バトンあたしはF1のファンであって、もちろんTV観戦しか経験はないのだけれども、毎回欠かさず見ていたのである。

ひいきのドライバーの1人には、ホンダのバトンがいたりするので、あたしの心配は、バトンは来年のシートがあるのだろうか、なのだが、ホンダという名前が、F1から消えてしまうのも、なんとも寂しい。

あたしが大学生だったころ、自動車は資本主義最後の商品になるだろう、と教えられた。30年も前のことである。

それは崩壊した金融資本主義の前なら、その通りであって――金融資本主義ではおカネそのものが最後の商品となった――、アメリカのビック3の衰退なんていうのは、アメリカじゃ旧来の資本主義が吹っ飛んでいることの証でしかないわけだ。

それで、ものづくり大国と自負してきた日本では、まだ資本主義最後の商品である自動車で外貨を稼いでいたりしたのだが、ここに来てトヨタもホンダも様子がおかしいのは、結局日本のものづくりって、金融資本主義をベースにした、米国民の消費のおかげで成り立っていたことがはっきりしてきたというだけのことであって、ようは親亀こけたら子亀もこけたということなんだろう。

サブプライム問題に端を発した金融危機と、それらに伴う信用危機、各国に広がった実体経済の急速な後退により、Hondaを取り巻くビジネス環境は急速に悪化してきています。当面の世界経済は不透明さを増すばかりであり、回復にはしばらく時間がかかることが予想されます。

Hondaはこの急激かつ大幅な市場環境の悪化に対し、迅速かつフレキシブルに対応をしてきましたが、将来への投資も含め、さらに経営資源の効率的な再配分が必要との認識から、F1活動からの撤退を決定いたしました。(ホンダのプレスリリースから抜粋)

F1という非常におカネのかかるスポーツは、あたし的にはスピードに取り憑かれた個人の、道楽、蕩尽を見ることのできる数少ないゲームであって、メーカーが採算を考えながらやるようなものでもないと思っている。

実際には、自動車メーカーの宣伝効果を取り込まなくては成り立たない興行なのだろうが、プライベートチームばかりの方が、あたし的にはうれしかったりする。けれど、プライベートチームを資金面でサポートするスポンサーは、この金融危機状態じゃおカネは出せないだろうから、F1自体のバブルもはじける、のはじまりかもしれないな。

Tags: F1 , 金融危機

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年12月05日 16:57: Newer : Older

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