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2019年03月03日|お知らせ
葱の花―複製技術時代のデータ加工。
『葱の花』
CMC-FZ8 シーンモード「料理」で撮影
Picasa3 シャープ+グロー+サチュレーション+シャドー
サイズ変更&一部トリミング
午前5時30分起床。浅草は晴れ。昨日から身体がだるく脳の活動がよろしくない。ダイマスで買ったネギに蕾があったのでコップに入れて育てていた。それが健気にも咲いてくれたので記念撮影をした。しかし上の写真はかなりいじってあって、オリジナルは下にある画像である。
デジタルデータの特徴は、オリジナルデータの無限回コピーが可能であることだが、それ以上にあたしのブログライフに恩恵を与えているのは、例えばちょっとしたデジカメとかケータイ付属のカメラを使えば、かなり忠実に対象を画像データ化できることであり、簡単にデータを公開できることだろう。
データ化とデータの取り扱いの容易性を両立させようとしてきた歴史がデジタル化(Being Digital)にはある。
デジタルデータの加工は、年々容易となり、コストは下降を続けている。無償のソフトはビットワールドに溢れて、勿論このサイトの画像は、無償の画像処理ソフトだけで加工されている。
しかし何故に加工するのだろうかと。撮れたままでもいいではないかと。
葱の花を、ばかちょんデジタルカメラであるLUMIX CMC-FZ8で撮影すれば、ほぼ忠実に対象をデータ化する。
それは灰色がかった見窄らしい葱の花である。たしかにうちのテーブルで、絵付きのガラスコップに無造作に入れられた葱が咲かした花は見窄らしい。デジタルデータは冷徹にそれを強調してくれる。けれどそれがどうした、とあたしは思ってしまう。
仮にぼくの独身時代に つきあっていた女の子を全部 写真にとって
ある晩 集めたとしても
ぼくの楽しいイメージに かないっこなんかないんだよ
白黒でみると
なんでもかんでもしらけちゃうのさ
(ポール・サイモン:『僕のコダクローム』 :牧範之訳)
あたしに見える葱の花は、もっとビビットなのだ、とPicasaで加工する。Picasaでの加工は、加工などとはいえないようなローテクでしかないが、しかしあたしにはこんな風に見えるのである。あたしはなんの技術的訓練も受けずに、あたしの心象にちかづける(ような気になる)。これもまたデジタルである。
アウラ――集団の幻想は複製技術によって消えるのだろうが、デジタルは、個人的な心象の表現を、ますます(わけもわからなく)分散していく。
追記:デジタルクロスプロセス by picnik
Written by
: 2009年04月15日 06:24: Newer
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