メンチカツ
メンチカツ


午前6時10分起床。浅草はくもり。血糖値は125。これは月曜の夕餉で、柔道をやっている皆さんと一緒に浅草5丁目のニュー王将で一献にしたのである。

ニュー王将は久しぶりに行った。退院してからは2度目のことなのだが、前回は味が合わなくて途中でリタイヤしていたのだ。この味が合わない、というのも本来のあたしからは遠く離れたところに(あたしが)いたからに違いなく、今回はと言えば、メンチカツ始めすべてのものが性にあった。

性にあうものはどうしようもない。特にここのメンチカツはいい。けっして上品なうまさではないけれど、あたしの身体的な、どうしようもない記憶であることで、愛おしくもかなしい味であることを思いだしていた。

”かなしい味”――そうだ、こんな素晴らしい語彙があるなんて(あたしは)暫くの間忘れてしまっていたのだ。かなしい店、かなしい味、それは料理自体が貧しくてかなしいのではなく、店があたしに語りかけてくるかなしさなのだ。ニュー王将、実にかなしい店なのだ。 [浅草グルメマップ]  [浅草でランチ]

まぐろの刺身 ハムサラダ
サワラの西京漬け オムレツ

ニュー王将
台東区浅草5丁目21-7
03-3875-1066
 
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