岩手建協の村上さん岩手建協の村上さん


午前7時起床。浅草はくもりときどき雨。昨日はITproEXPO2011へ出掛けたのだ。サイボウズのブースで開かれていたセミナーに、岩手県建設業協会の村上さんが出るのである。

村上さんの出番は(サイボウズの)野水さんと対談形式でやった「東日本大震災」時のBCP計画の講演だったが、これがすこぶる付きでわかりやすかったのだ。

以前からサイボウズを導入している岩手建協だが、その秘訣は毎日アクセスすることにある。

つまり会員各社へ、毎日協会イントラネットへアクセスするよう習慣付けしてきた岩手建協だからこそできた技であろうが、電気が復旧した街から順番にサーバーへアクセスして、全体の状況をすばやく共有している。

野水さんはこれを緊急時に必要となる2つの「場」があった、と表眼していたが、うまいことをいうなと思った。その「場」とはバーチャルな「場」(イントラネット)と、リアルな「場」である。人間は緊急時にこそ「つどう」のだ。

協会のサーバーは三重県に置いといたが(つまりずっと昔からクラウドで運用している)、災害時も停止することなく稼働を続け、必要な機材や燃料など沿岸部への応援体制を整えることができ、災害発生当日から県内各地の道路損壊箇所の復旧を開始することができたのだ。

それを30分で綺麗に、と云うか見事に話していたのだ。あたしゃこの手の話には弱く、すぐ涙がでそうになったのだが、この2人は使えるぞ(どこで?)、と思ったのだ。間違いなくよい講演だった。

サイボウズの野水さんと村上さんサイボウズの野水さんと村上さん