章姫（あきひめ）

新年会の際、飯田市の熊谷さんが持ってきてくれたものに、JAみなみ信州の苺「章姫」があり、あたしは申し訳なさそうに二つだけ頂いたのだ。「章姫」とはイチゴの品種だが、静岡県で「女峰」を父に「久能早生」を母に生まれたそうである。

しかしあたしは、イチゴと云えば「とちおとめ」なのであり、この巨大な赤い粒をみて、これは「とちおとめ」より大きいな、と甘い本体にかじり付いた。

静岡で生まれたこの苺も、今は静岡県ばかりでなく、長野県の飯田地方でも作られており、「産地一押しの苺だに。甘みが強くてうまいんだに。」と飯田地方の方言で書かれたコピーそのままに、甘くて、うまくて、そして大きい。

あたしは飯田の友人のおかげで「章姫」という品種を知ったが、へたすりゃ苺は「とちおとめ」で終わりだったのであり、長いあいだ生きていると、たとえ苺ひとつをみても、様々な品種があるな（しかし他の品種を云えないのだが）、と関心するのだ。

Written by : 2012年01月31日 11:09: Newer : Older