「ももち どっと こむ」より
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2019年03月03日|お知らせ
お花見が好きだ―上野の桜と地面いっぱいの人達と。
お花見が好きだ
午前6時20分起床。浅草は晴れ。あたしはお花見が好きだ。地面を埋める一杯の人達と、上空に花が咲くコントラストに、何故か心が浮立つのを覚える。花は何処までも白く、人々は真っ黒く地面を埋めるのだ。
ただ、お花見が好きだと云っても、あたしは桜の咲くころの「光」が好きなのであって、つまり、その「光」を通して見える風景が好きなのである。その「光」というのもなんだかわからないものだろうが、それは桜花が咲く以前とはあきらかに違った「光」なのだ(って全然説明になっていないじゃないか)。
つまりは空気の屈折率、密度、スカスカ感、不純物混合率が温度によって違うわけで、一年で一番空気の粒が"きっちり"と並んでいるな、と感じるのは冬で、夏場は逆にスカスカで不揃いである。お花見の頃の空気は、整列していた空気が崩れかけ、その隙間に不純物が混じり始まっているように感じるのである。
その不純物もなぜか粒が大きく、それで光も不純に屈折するのだが、その不純に屈折した「光」を通して見る世界は、水の多い水彩画のようなもので、その境界性のなさが(あたしは)好きなのであり、桜の花はその象徴のようなもので、「光」をきちんと反射しないのである。
しかし、通常満開の桜は光的にぼけているのであるが、今年の桜はなぜか惚けていない、むしろはっきりとしているのだ。きっと、まだ寒いことを知っているようにだ。(2008年03月28日の記事をリスペクトして)。
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: 2012年04月09日 07:01: Newer
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