左より 宣伝副隊長 石原良純さん 宣伝隊長 尾木直樹さん左より 宣伝副隊長 石原良純さん 宣伝隊長 尾木直樹さん
ユウタ役 武井証さん、サエコ役 木村彩由実さん、ケンゾー役 新田海統さん
監督は宇田鋼之介


虹色ほたる

7日の夜は、新宿はバルト9にて、虹色ホタルの完成試写会があったので、あたしは出掛けてみたのだ。「虹色ほたる」は、5月19日から公開されるが、あたしはずーっと前から、この映画の事は知っていて(何故知っていたのかは内緒)、見るのは今回で2度目のこととなる。

サエコとユウタ時は1977年を背景に(とは云っても1977年の映画ではないのだが)、誰にでもある、と思われる夏の日の、少年の気持ちを、いささか古い手法で描がいたこの映画は、何と云ってもその”音”がいいのである。そう、虫の音が白眉なのだ。

虫の音の広がりが、画面を越えてあたしにも響く。その音の中にいるだけで、あたしは25才どころか、40才は若くなれ、映像の、アニメの、マンガの、主人公の飲む水の、うまさを実際に思い出している自分に驚くだろう。

ただし、この映画、いささかオカルトががったた処があるが、そんなのはほっといて見て結構だ(だぶん)。ついでに云えば、ストーリーさえ必要では無いかもしれない。ただ、時の流れの中に、己の身を任せて見てみよう。きっと少年の頃の、あの夏の日を思い出させてくれるに違いないのだ。