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2019年03月03日|お知らせ



「Live In New York City」 Paul Simon を聴く。

Live In New York City  

Live in New York City + DVD

Paul Simon

Hear Music
2012年
1777円(Amazn購入時)

午前6時15分起床。浅草はくもり。10月はなんてはやく過ぎたんだろう、と神無月の終わりに独り思う。

「Live In New York City」 Paul Simon

Paul Simon のライブ盤のCDが出た、と知ったのはfacebookだった。まだ日本盤が出ていない「Live In New York City」を、いつものようにAmasonから購入すれば、CD2枚組+DVDで1777円であり、これは、日経電子版のいうところの、「洋楽CDどこまで安く 欧米の通販で1枚600円も」の記事の内様を、身をもって体験したような気分になる。

日本では独占禁止法の規定により発売から一定期間は原則定価で販売される「再販(再販売価格維持)制度」が音楽CDにも適用される。海外の主要国ではそもそも再販制がなかったり、音楽CDが制度の適用外となったりしている例が多い。こうした国では安値での販売が可能なため、原則定価販売である日本との内外価格差が存在してきたのだ。※1

そして、「音楽業界では売れ行きが振るわない音源販売よりも確実に収益が見込めるライブを重視する傾向が強まっているが、音源販売の分野でもこうした熱心なファンをより強く取り込む商品が強みをみせている」※2そうで、このCDも御多分に漏れずライブ盤なのである。

at 70 yaers old

しかし、問題はこのライブ盤なのだ。あたしは「70歳のおやじの鼻歌だ」、と思って聴いていたそれは、やがて我が耳を疑うこととなる。この人、あたしより16歳しか歳をとっていないのに、(と今だからこそ云えるのだが)バリバリの現役なのである。わずか4、5分の間に起承転結する小楽曲を、実に楽しそうに演奏している。その演奏自体がただ事ではないようにだ。

思えば「グレースランド」の頃、彼のライブは「目が笑っていない」、という人がいたが、たしかに一理ある目つきだった。しかし、70年もやっていれば(実際には70年じゃないだろが)、こうなるのか(DVDを見ての印象だが)、と思うのだ。

あたしが初めて彼の音楽を聴いたのは13歳の頃で、ラジオから流れる「ボクサー」という曲に心奪われた。すぐにレコードを買いに走ったが、13歳と云えば、まだあたしは少年時代で、それから暫くはサイモン&ガーファンクルばかりを聴いていたものだった。

そのころサイモンは29か30歳で(たぶん)、サイモン&ガーファンクルが解散してすぐの頃、これからどうなるのかさえ分からない頃か。それから41年、いろいろとあった人生の(なんて云えるのは、あたしはサイモンの私生活を全然知らなからだが)、よくぞここまで生き残ってくれたと(単純に)思うのだ。

70歳まで現役のシンガーソングライターの、新譜のライブレコード(CD)+DVDを買うなんて夢にも思わなかったし、こんなに元気に、そしてこんな風に飄々と歌える人を、あたしは他に知らない(というか初めて聴いたのだ)。

ふと、いつまでサイモンのファンをしていればいいのだろう、とあたしの体の方が少々心配になってきた。ポール・サイモンを日本に招聘してくれないかな。もう一度見たいと思う。その時は、もうドームなんては云わないからね。

※注記

  1. http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ24011_U2A021C1000000/
  2. http://www.nikkei.com/article/DGXNASDJ24011_U2A021C1000000/?df=2

Written by 桃知利男のプロフィール : 2012年10月31日 06:56: Newer : Older

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