サロマ湖の牡蠣サロマ湖の牡蠣


ゆうべつの殻付きかき貝(サロマ湖の牡蠣)

午前6時50分起床。浅草は晴れ。西村さんから、北のグルメこと、「サロマ湖のかき」をいただいたのだ。サロマ湖の牡蠣それは直ぐ近くの「藻琴湖の牡蠣」に比べると、とても大きく、がっしりとしていて、「私は牡蠣だそ」、という、「牡蠣感」が強く、色も姿もそれは艶っぽい。

「牡蠣感」という言葉は、初めて聞いた、という人がいるかと思うが、あたしがつくったので初めてでもいいのである。しかし、このサロマ湖の牡蠣の素晴らしさを、他にあらわす言葉がみつからなく、しょうがなくつくったのだ。

この牡蠣、食べても「牡蠣感」が強烈に強く、いけているのである。蒸しあがった牡蠣は、普段の何十杯もその白く濁った汁が撓わで、しかし、その汁には、その何倍もの海水が混じっている、というひねりようなのだ。

あたしは、そのひねった海水をいやがりもぜず(いや、だれがいやがろうか)飲み干すと、レモンを搾り、そして形に癖のある牡蠣を食べるのである。

あーうまいな、と言葉が漏れるのは、いただきものの素晴らしさだからだろうが、しかし、この牡蠣を食べていると、艶のある姿に、あたしは、一体何事なのだろう、と一瞬途惑い迷うのだが、それでもかぶり付くこの男は、年に2度のこの行事が、嬉しくてしかたがないのだ。

河井商店
紋別郡湧別町栄町
01586-5-2015

サロマ湖の牡蠣