ホッケのひものホッケのひもの


ひもの屋で新年会

午前5時15分起床。浅草は晴れ。今年初めての新年会は、「浅草食通街のひもの屋」だった。「ひもの屋」は浅草にも2店あり、お昼ご飯で利用することはあっても、呑む機会というのは、今回が初めての機械だった。

しかしこの店、心配していたよりも、珍しく客あしらいがよろしく、3時間という時間があっという間に過ぎた。途中、店の名前通り”ホッケ”と”ハタハタ”の「ひもの」が出され、あたしは喜んでこれらを食べたのだが、そう言えば、北海道から買って来た「ひもの」も、”ホッケ”と”ハタハタ”だったわね、と今更ながらに思う。

ハタハタその容姿はだいぶ違うが、「ひもの」で呑むのはこの世の中で一番いけているのではないだろうか、と思うあたしは、今は全く日本酒が呑めなくなったが(それでも時々お忍びで呑んだりするのだが)、これで呑るやるレモンハイは格別である。

例えば、ホッケの中骨を外す時、その骨についた身にしゃぶりつく、なんていうのは、あたしら日本人だけの楽しみだし(たぶん)、また”そこ”がうまいのである。

そういえば、若いころホッケの「ひもの」を食べたときに、骨が喉に引掛ってしまい、どうしても取れなくて、涙ボロボロ、鼻水ダラダラで、指を突っこんでやっと取った、という覚えがあるが、それぐらいに、あたしはホッケというものが好きなのである。

そして、ハタハタはオスであるが故に、あーこれがメスであったなら(卵は別格にうまい)、と思うその箸で、身をほぐしながらも、やがて面倒になり、思わず直接がぶりとやる、その食べ方に、あたしは思わず故郷を感じていたりしている(ハタハタなんて邦では食べたことなどないのだが)。

酒はレモンハイをいただくのだが、そんな軟弱な酒、と思うなかれ。三つも呑めば気分は上々、年始めから「ひもの」で呑めるなんて、なんと幸せな年なんだろう、と思うと、今年で55歳になるあたしは、なにかとても嬉しかったのだ。[浅草グルメマップ]

レモンハイ

浅草食通街のひもの屋
東京都台東区浅草1丁目11-1
03-3844-8088

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