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2019年03月03日|お知らせ


2007年07月01日(日) 

茅輪くぐり―浅間神社(お富士さん)のエロスとタナトス。(浅草5丁目)

茅輪くぐり

茅輪(浅間神社)

子宮的構造

茅輪くぐり午前3時起床。浅草はくもり。7月1日は、浅間神社(お富士さん)の例祭日。町内は植木市(お富士さんの植木市と花のフェスティバル)が賑やかに開催されている。

私は縁日の雑踏のアジール性を楽しみながら、お富士さんへ茅輪をくぐりに出かけた。茅輪くぐりは、この輪をくぐることで半年分の穢れを払い落とす、という神事である。 

つまり茅輪は、穢れを持った私がここで(仮想的に)死に、また生まれ変わる(エロスとタナトス)という子宮的構造を持つ再生装置なのである。

こういう神事をみる度に、昔の人の、その自然と共棲する生き方を愛おしく感じてしまう私は、ただ偉いよな、と感じ入ってしまう。

くぐり方

くぐり方はは厄介である。慣れないと戸惑う(だからこそよいのだが)。

水無月みなづき夏越なごしの祓する人は千年の命のぶというなり」と唱えながら、まず左周りに1回、次に右回りに1回、そして左周りにもう1回――つまり、茅輪の両端を八の字(メビウスの帯)を書くようにくぐってから社殿へ向かう。 

迷宮

迷宮なぜそんな面倒なことをするのかといえば、茅輪が子宮的構造を持つ再生装置であるためにである。

つまりそのアプローチは「迷宮」でなくてはならないからだ。

本来の迷宮は中心への唯一のルートを示す――ことで再生装置なのである(図:ピーター・モービル:『アンビエント・ファインダビリティ』:p22)

ということで、今回は伊勢神宮仕込みのゆったりとして大きな参拝をしてきた。 お賽銭は100円なのだけれども。

浅間神社
台東区浅草5-3-2
03-3844-1575
浅間神社(お富士さん)

投稿者 momo : 2007年07月01日 19:04 : Newer : Older

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