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法大EC2006第5回講座資料をアップします。ご自由にお使いください。
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三つの国の一階部分
最終回は、過去4回の講座を踏まえながら、日本語で実践する「考える技術」を、仏の哲学者、ベルナール・スティグレールと、米国のジャーナリスト、トーマス・フリードマンの著作を対比させ、その輪郭を浮き彫りにしようとする試みであった。
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共同体性
第4回講座は、「考える技術」の組織的実装について考えてみた。組織的実装とは、例えば「社風」であり、「組織文化」であり、企業のミームをつくりだすことである。それは共同体性(閉じた円環)に如何にキアスムを実装させるのか、ということだ。
それをトポロジー的に考えると、閉じた円環を一端切断してひねるという作業であり、矛盾するものを孕んだものを同居させることであり、これはとても難しそうに思える。(キアスムのトポロジー)
(図:日経サイエンス2006年7月号:p26)
しかし、結論からいえば、我々が日本語で考える限り――つまり日本的な社会システムにいるからこそ――それは可能なのだと(私は)考えている。
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- mixi, アーレント, イントラネット, コミュニケーション, バルネラブル, メビウスの帯, ルーマン, 法大, 流動知能, 結晶知能, 自己言及
私はこの「メビウスの帯1/2切断×2モデル」を、社会システム理論(ルーマン)的には、自らの機能における自己言及(反省)のモデルと位置づけている。
まず、メビウスの帯を輪にそって真ん中から1/2に切断すると、大きなひねりをもったひとつの輪ができる。
つまり、「メビウスの帯1/3切断モデル」のような二つの輪のつながり、つまりリンクはできない。
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おたく的才能として
創造性における「メビウスの帯1/3切断モデル」を、私は「おたく的才能」と呼んでいる。
メビウスの帯を3分の1のところから切ると、リンク(つながり)をもった2つの輪ができるが、この切断を、キアスムにおける「実行」であり「判断」だと考えてみよう。
それはいびつなリンク(つながり)をつくりだす(つくりだされるふたつの輪は大きさが異なる)。
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(図:『日経サイエンス2006年7月号』:p28)
ひねりを孕んだキアスム的な実行には二つある。それは”組みひも”の組み合わせと同じ数なのだが、それは円環ではなく、メビウスの帯のトポロジーを持つため、それぞれの結果は異なる――つまり負のフィードバックではなく正のフィードバックとなる――。
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