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2006年09月25日(月) Tweet
Web 2.0の流れは「消費者から企業へ」
先の記事(「講演用PPTのつくり方」)を書いた後に、CNET Japanにタイムリーな記事見つけた。
Web 2.0の流れは「消費者から企業へ」--進む「IT技術のコンシューマー化」
Ajaxを使ったウェブ開発、RSS、ブログといった技術は、たしかにビジネスの分野でも利用が進んでいるものの、たいていは小規模か、実験的な導入にとどまっている。また、Wiki、タグ付け、ウェブベースのソーシャルネットワーキングなどが持つ、人と人とのつながりを促進するという側面は、働く人たちの間でのコラボレーションの向上にも役立つと、講演者たちはその利点を述べた。
Web2.0 関連の話題は、その技術的な側面と時代背景(環境)とが、一緒くたに語られてしまうので、どうしても焦点がぼけてしまいがちだ。
しかし「環境は技術を促進し、技術はまた環境をつくる」と考えておけばよいだけのことだろう。
その辺でうじうじ考えていてもなにもはじまらないと(私は)思う――CALSがつまらないのはこの辺でうじうじしているからだ。
「仕事ではコミュニケーションし過ぎるということはない。」――つまり個人をHUBとしたコミュニケーション&コラボレーションの可能性が私の中小建設業のIT化の主論なのであって(大企業は無視しているが)、それはWebに触れたときから今までずっと変わらない。
それがWebの世界で顕著であるのは「Webはリアルな世界のちょっと先をいく実験装置」だからである。
今回のCNET Japanの記事は大企業向についてのものだろうが、中小企業は最初から「進む「IT技術のコンシューマー化」でしかないのである。
そのことでIT化に乗り遅れない――どころか、大企業よりも有利になることが可能なのである。それも非常に小さな投資額でだ。
過去においては、率先して新技術を採用するのは常に企業の側で、コンシューマーにまで新技術が行き渡るには時間がかかっていた。だが、この関係は今では完全に逆転していると、Googleのエンタープライズ事業部でプロダクトマネジャーを務めるRajen Sheth氏は指摘する。 「ビジネスにとってのWeb 2.0とはすなわち、ITのコンシューマー化だ」と、Sheth氏は語った。
つまり、中小企業のIT化では、技術的には進む「IT技術のコンシューマー化」でよいのである。
そこをあまり難しく考えてはいけない。
要はIT技術を使いこなして、「仕事ではコミュニケーションし過ぎるということはない。」を実行できる個人と組織の関係――それがWeb2.0における「種の論理」なのだが――をいかにつくるのかということだ。
個は種のミームの中で育ち、また種は個の変化によるミームの変化を内包している。
ただ、創造力が無いところでは、この自律的な運動は起きない。
だから「考える技術」は必要なのである。
つまり環境は今、Web2.0という環境で通用する個人と組織の関係(創造性)を要求している。
それが「ライプニッツ的個(バロックの館)」であることで――情報の共有であり、IT化の目的でなくてはならない。
これは難しいものではあるけれども、このあたりは南九州3県合同CALS情報交換会でお話しようと思う。
投稿者 momo : 2006年09月25日 11:12 : Newer : Older
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