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2019年03月03日|お知らせ



編集者がいるのはめちゃくちゃ勉強になるな―140Bの大迫さんから頼まれていた原稿を書いたこと。

午前7時起床。浅草は晴れ。小春日和のいい日である。

午前中140Bの大迫さんに頼まれていた原稿を書き、それをメールで送り、それから雑用を少しだけして、ハヤシライスを食べにヨシカミに出かけた。

帰ってきてメールチェックをすると、大迫さんからメールが届いていて、送った原稿に注文がついていた。

それを読んで、ああ、なるほどね、とあたしはうなってしまったのだ。

今回は「路地」についてのテクストを書いたのだが、あたしは読者を想定しないで書いたのだ。それに対して大迫さんからの指摘は読者を想定するものだったわけだ。

読者を想定しないで書くなんていうことができるのか、と思われるかもしれないが、可能なのだ。それは長い間ブログを書いてきた癖のようなもので、ブログに書くことは、割符なのである。つまりいつも半分しか書かない(書けない)のである。

後の半分は読者のもっている割符への期待なわけで、それがピタッと一致したら、ハイおめでとうなのである。それは物凄く偶有的なもので、最初からある特定の読者など想定できるわけもない。

これを商業ベースでやったら作者は物凄く不安になるか開き直る(独善的になる)しかないのだろうが、ブログというのはそもそも商業性はなく、あったとしてもそれは後でついてくるものでしかない。だから作者は書きっぱなしでいいのである。

そこにあるのは、「世の中広いからね、あたしと同じ周波数をもった人が百人か二百人はいるだろう」とう楽観でしかなく、あたしはそんな楽観でテクストを書いている。(というかそんな楽観性がなければブログなんて書けるわけもない)。

なので今回のように雑誌というある特定のターゲットを持った媒体に載せるテクストであっても、まるでブログに書くように割符で書いちまったのだわ。

しかし商業ベースのテクストはそうはいかないのである。そこを見事に指摘してきた大迫さんは、なるほど編集者だなと思うし、あたしもその注文に応じてテクストを書き直したのは大変に勉強になった。

こういうのは、テクスト狂の端くれとしては、楽しい作業なのだわね。書き直したテクストは心なしか文体が軽くなり、あたしのテクストには珍しくスキップしているようだな、と自分で思った。

さて、江弘毅への返信も書かなくちゃ、だな。

Tags: 140B

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年01月30日 14:52: Newer : Older

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