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2019年03月03日|お知らせ
民謡酒場 浅草追分―民謡はラテンである。(西浅草3丁目)
民謡酒場 浅草追分のライブ
阿部金三郎さん(中央)
このひとはいい。華がある
午前8時10分起床。浅草は晴れ。今日は東京マラソンの日で、浅草もその舞台になっている。雷門のあたりは(たぶん)にぎやかな日曜になっているだろう。
昨晩は、なにをとち狂ったのか、民謡酒場へ出かけた。とあるmixiのコミュニティの企画に便乗させていただいたのだが、そんなことでもしなければ、このうちのすぐそばにある、東京最古の民謡酒場 浅草追分にあたしの足は向かないのである。
そう、あたしは民謡を知らないのだ。
つまりこの店は、あたしにとっては、まだ見ぬ強豪のようなもので、しかしその強豪ときたら、あたしの知らないカテゴリの強豪なのであり、強豪であることは知っているけれど、なにが強豪なのかわからない強豪なのである。
そういうわからないものには一定の距離を保つ、というのが保守的なあたしの生き方なのだが、それにも少々飽いてきて、ときどき(昨晩のように)老人性の気紛れを意識的に発動していたりする。
(もちろんあたしは中年であって老人ではない。ただ中年はどうしても自分の殻に閉じこもりやすいので、あたしは一足先に老人の世界に行ってしまっている)。
浅草追分はライブハウスなので、民謡ショーがある。それは民謡を知らないあたしでも、おもしれぇなぁ、と思えるへんてこりんな強度をもった空間だった。
民謡というと暗いイメージしかなかったあたしには、民謡はラテンだな、と思えた。
それはどうやっても陽にしか思えない空間なのだ。しかしそれは陽であることで、その裏に隠れるように存在する暗を示してはいる。
しかし(いまさら)そんな弁証法はどうでもよくて、この空間が暗に流れることなく、あくまでも陽であるのは、しょうがねぇな、明日も生きてやるか、というような、若芽ではない、老木の生命感のようなものじゃないだろうか。
エネルギーはある、けれどそのエネルギーには無理がないのである。
だからこのライブショーは盛り上がりはするけれども爆発もしないのである。
会場はじいさんとばあさんに満ち溢れていて、そのじいさんとばあさんが紡ぎだす、脱力したかのような生命感が凄い。
あたしと背中あわせに座っていた、九十五歳になる爺さんからも、ただ生きていることの陽気があふれ出ていて、あたしはそれを少しだけいただいてきた。
民謡の店 浅草 追分 (割烹・小料理 / 入谷)
★★★★☆ 4.0
台東区西浅草3-28-11追分ビル
03-3844-6283
定休日:月曜日
[浅草グルメマップ]
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: 2008年02月17日 12:07: Newer
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コメント
おせわさまでした!
写真頂戴致します^^
投稿者 yukiki : 2008年02月18日 14:33
へえー。
かの津軽三味線コンクールで優勝した阿部金三郎氏は浅草の人なんや。
わたしは民謡のファンで、NHKの民謡大賞かなんかの番組で(もちろんビデオに収録している)、ゲストに出ているのを見ました。
すごいなと思い、何遍もビデオで見てます。今度ぜひ聞きに行きます。
桃知さん、よろしくどうぞ。
投稿者 大阪・江 : 2008年02月18日 18:17
>yukikiさん
お世話さまでした。
また遊んでやってください。
(美人なお顔にモザイクかけました)。
>江弘毅さま
あははは…
江弘毅が民謡の大ファンだったとは…
最近の大ヒットだ!
絶対一緒に行こう!
投稿者 momo : 2008年02月19日 11:22
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