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2019年03月03日|お知らせ



Web2.0的勉強会への準備アンケート。(空知建設業協会)

Web2.0 Meme Map
Web2.0 Meme Map

午前6時起床。浅草は雨。空知建設業協会では今年もWeb2.0 講習会を企画していて、6月24日に招聘を受けている。昨年はルータの設定ミスでGoogleにつながらなくて散々だったけれど今年は大丈夫だろう。

Gmail

ちゃんと事前準備もしている。それはまず受講者の皆さんにGmailアカウントを取得していただくことだ。Web2.0的な無償のサービスでもユーザ登録は必要なことの方が多い。その際メールアドレスは必要なので、ブラウザベースでどこでもアクセス可能なメールアカウントは必要なのである。そのメールにGmailを選択したのは、そのアカウントさえあれば、Googleのサービスはもれなく使えるようになるからだし、(できれば)そのアドレスを使い続けて欲しいからだ。

アンケート

そして事前アンケートも行っているという念の入れようだ。その質問は以下のようものだ。

  1. 主に使用されているパソコンのOSをお知らせください
  2. 「ブログ」をご存知ですか
  3. Web2.0につてどの程度ご存知ですか
  4. Google Adsenseをご存知ですか
  5. 無料経済という言葉をご存知ですか
  6. 今回の研修で取り上げてもらいたいものがあれば自由にお書きください

アンケートもWebで行っているのが空知建協らしいのだが、昨日あたりから回答が届き始めた。それはあたしにはとても興味深いモノだけれど、今感じているのは、建設業界はWeb2.0にあんまり興味はなかったのね、ということに尽きる。

建設業とWeb2.0

建設業とWeb2.0の関わりを考えることは、面倒なことかもしれない。けれど避けて通れないものだ(とあたしが)云うのは、今という時代が「ウェブ化する現実」の時代だからで、建設業(公共事業)も否応なしにその環境で生きざるを得ないからだ。「経営=環境×原理」なのである。

その「生きざるを得ないこと」から生じる問題点をひとことで云うなら、今まであたしたち建設業が依って立っていた地面、つまり今までの「様式」(スタイル)が機能しなくなるということだろう。しかしその古い「様式」しか知らないのなら、新しい環境を「なんだよくかわからないもの」としたままなら、古い「様式」にしがみつくしかないわけで、

今や(古い)「文化」が公共事業とたいしてかわらない扱いを受けようとしているのは、「文化」が長いこと「狭いムラ社会(円環モデル)の中だけで生きてきたからだ。 その「ムラ社会」の中だけで通用する言葉しか使わないことで、円環の外にいる「大衆」とのコミュニケーションを不可能とすれば、「みんな」(大衆)に「文化」は理解できない。理解できないのであれば、それは「なんだかわからないもの」でしかなくなる。「街的」ではそれを「いなかもの」というのだ―橋下大阪府知事と財政再建策と「文化」。 from モモログ

というコミュニケーション不全は起こる。そこでは建設業(公共事業)が、ただ「なんだかわからないもの」として排除の対象になってしまっている。

「様式」が機能しない時代の「考える技術」

古い(閉じた円環の中ですべてが終える)時代であれば、情報を牛耳る(コントロールできる)者が権威であり権力であることができた。だからこそ情報はお金を払う価値のあるものだった。それが閉じた円環の時代(今まで)なのである。

しかしWeb2.0(と呼ばれるモノ)が教えてくれたのは、情報は(言葉が本来そうであるように)無償のモノになろうとしているということだ。だからこそ「Web化する現実」である「世間」(「みんな」)は、(自分以外に)権威も権力もない〈世界〉を志向する。

しかし権威や権力が機能しない(その代わりに「交換の原理」が機能する)という環境は、「公共工事という産業」(だけでなく「閉じた円環」にいた社会)にとっては恐ろしいモノでもあるのだ。なにしろ、依って立っていた地面、つまり今までの「様式」(スタイル)が機能しなくなるのだから。

ではこんな時代に、どうやったら、建設業に身を置く「」が「」であり得るのか(建設業という技術をもった「私」が如何に生きることが可能なのか)を考えることが、今回の勉強会の本来の目的なんだろうけれど、そんな難しいことを云うつもりは更々ない(というより、できない)。

ただ「ウェブ化する現実」を肌で感じていただければそれでいいと思っている。そしてこんな時代に、どうやって生きていくのかを考えるのは自分自身であることを理解していただければよいとも。

「こう生きなさい」と教えてくれる権利も権力も、ましてやマニュアルも無い時代なのである。ただ自分で考えるしかないのである。しかしその「自分で考える方法」(つまり「考える技術」)は、啓蒙として「われわれ」が共有できるモノとなれるのではないか、とあたしはずっと考えてきただけのことなのだ。

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年06月05日 11:40: Newer : Older

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