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2019年03月03日|お知らせ
錦・高倉屋謹製京漬物は風呂敷包みでやってきた。
140Bから届いたお歳暮は、錦・高倉屋の京漬物だった。あたしにすればそれは、江弘毅・バッキー井上共同企業体なわけで、こりゃ強烈だなー、と緊張するのだが、箱をあけた途端にあらわれる風呂敷包みに思わず笑ってしまう。
それは余剰エネルギーの浮遊、緊張と緩和(@桂枝雀)なのだが、その端正な姿はバッキー井上さんのダンディズムの表徴なのか。はらりと結びをとけば、壬生菜、静菜、千枚漬、二年ものの沢庵と、これでもかの京都にまた笑う。
しかしあたしにとっての京都とは、日本語の通じる外国でしかなく、知っているのは高倉屋(バッキー井上)さんとお好み焼き 吉野ぐらい。それもあたし的に云えば、知っているというよりも、異邦人として観光地図を眺めていたようなものであるから、知っていることにもならないのである。つまりあたしは、京都については語る
しかし食べることは語彙とは別のモノでしかなく、漬物好きのあたしは、早速いただきましょうかと、壬生菜と千枚漬けから食べ始めたのだ。
それは「錦・高倉屋謹製京漬物」というシニフィアンを裏切らない。この時、「京都」は意識から消えていたりするけれど、それであたしは、この壬生菜漬け、納豆にいれて食べたらうまいかもと、壬生菜納豆で朝餉にしてしまった田舎者なのである。しかしそれはそれで相性がよかったりするものだから大喜び(喜んでいいのか)。
しかしそんな田舎者の食べ方でも、これには京都イディオム(暦と地図の言語)が乗り移っていることぐらいはわかっていて、それが「差異」である。そのとき漬物はイディオムとなる。しかしそれを語る語彙があたしにはないのであるから――つまり京都はあたしの暦と地図ではないことで――、ただうちの近所の漬物とは違ううまさ、それもとてつもなくうまい、と書くしかないのだわ。完敗である。
錦・高倉屋 |
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: 2008年12月08日 08:50: Newer
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