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2019年03月03日|お知らせ
アルクのキクタン―インターネット時代に英語を学ぶとは?必要なのは読む能力なのか?
アルクのキクタンPSP版をお借りした。※1
http://www.success-corp.co.jp/software/psp/kikutan/
キクタンの特徴は過去の入試問題データと、最新の語彙研究であるコーパスを基にした収録単語にあって、そのうたい文句は「いかに語彙を定着させるか?」なのである。
「いかに語彙を定着させるか」
ホーと思った。ピンときた。
あたしは一応英語は読める(けれども話せない)ことになっている。しかしそれさえもどうもあやしい今日この頃なのであって、脳みそは著しく錆びついていたりする。
それはデコード能力が腐っていることで、エンコード能力(創造性)が働いていないということでもあり、この錆は、KURE5-56じゃどうにもならない。
創造性はマッシュアップで、自らに蓄積されたデータのエンコードである。
だからデータがないことにはエンコードするネタもないのであり、データは言葉で対象をデコードすることで脳みそに蓄積される。※2
つまり、あたしら人間が使うデコードの道具は言葉でしかなく、であれば語彙(ボキャブラリー)は多いに超したことはないのである。
そもそもが怠け者で盆暗だったあたしは、10年前は今以上の馬鹿者であり、ある日、このまま(馬鹿のまま)死にたくない、とふと思ったので、40歳を過ぎてから闇雲に本を読んだ。
そうして盆暗な時代の穴埋めをし、語彙というものを身につけようとしてきた。おかげさまで少しばかり言葉を覚えたので、嬉しくなって本までだした(売れなかったけれど)。
そんなあたしが思うのは、インターネットの〈普遍語〉、つまり英語を学ぶとすれば、身につけるべきは読む能力なのである(たぶん)、ということだ。※3
つまりは単語を覚え、語彙をデータ化することなのだとあたしは思う。なので今更ながら英語の勉強をしようかと考えている。
それはごくろうなことだが、バイリンガルじゃない人間のささやかな向上心だと思って一笑に伏されよ。
インターネット時代に必要なのは英語を読む能力である。
このフレーズは水村美苗さん※4の受け売りでしかないのだけれど、本家本元である水村さんの言葉を引用すればこうなる。
インターネットの時代、もっとも必要になるのは、「片言でも通じる喜び」なんぞではない。それは、世界中で流通する〈普遍語〉を読むの能力である。しつこく強調するが、この先五十年、百年、最も必要になるのは、〈普遍語〉を読む能力である。また読む能力とは、外国語を聞いたり話したりする能力の一番重要な基礎となるものである。読めるということは、文法の基礎がわかっており、単語を数多く知っているということにほかならないらである。読むことさえできれば、ゆっくりと話してもらえれば相手の言うことも何とかわかる。また、自分の方からも、どんなに酷い発音でも、ある程度は言いたいことを言える。将来YouTubeのような視聴覚的なメディアがどこまで普及ぢようと、読むという能力があれば外国語を学ぶ基礎であることには変わりはない。(水村美苗:『日本語が亡びるとき』:p289)
ということで、これから2週間程試用してみるのだわ。
※注記
- デコードとエンコード。(法大EC用メモ) 参照
- 英語を覚える前に日本語をしっかりと勉強しなくてはならないのは言うまでもない。
- 『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』 水村美苗を読む。 参照
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: 2009年04月02日 23:09: Newer
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