ミノ刺しとレバ刺しと玉の園。（墨田区墨田3丁目）

桃知商店よりのお知らせ

ミノ刺しとレバ刺しと玉の園。（墨田区墨田3丁目）

ミノ刺し

午前6時40分起床。浅草はくもり。滝田ゆう氏の『寺島町奇譚（全）』に誘われ、玉ノ井いろは通りに（なんとなく滝田ゆう氏の）漫画を思い出させる一画がある、という鉄蔵さんからのメールをいただき、それでは、とばかり土曜日の夜に出掛けてきた。待ち合わせは鐘ヶ淵駅、そう何時も通院しているあの駅である。

東側の踏切を越え、四差路の一番右端の通りを歩く。あたしは長いこと鐘ヶ淵にきているが（とはいえまだ1年と数ヶ月であるが）、右端の通りは歩いたことがないのである。通りを進めばまるでディズニーランドのパイレーツ・オブ・カリビアンにそくりな路地の暗さになってくるのだが（そっくりなのは暗さである）、その路地の狭さと暗さと建物の古さを楽しみながら、あたし達は亀屋の跡まで歩いた。

この道はもう一度行ってみろ、と言われても行けそうにはない。この近所はそれこそ迷宮なのだ。一度で東西南北なんて覚えられたものではない。そしてまた来た道をもどる。夕餉は途中にあった焼肉屋の玉の園を選んだのだ。

玉の園

店に入ると家の人々が夕食中だった。ギョ！としたが、客はあたし達二人だけ。客間へと靴を脱いで上がると、そこはテーブル2卓の和室だった。

ガスの供給栓が出ているところが何故かおかしいが、とりあえずあたしは生肉の刺身をもらい、鉄蔵さんは焼き物を注文した。もちろん最初の飲み物は瓶ビールである。

タン塩、ロースを食べ、レバ刺し、ミノ刺しをいただいた。うまい！冗談じゃなくうまいと思った。まれに見る肉のおいしさである。

その後あたしはクッパを1/2もらい占めにしたが（鉄蔵さんはカルビとご飯、それにクッパを1/2）、この店、近くにあったら浅草2丁目のコリアンタウン並みに使うだろうな、と思ったのだ（値段は変わらない）。あたしは凄いところに連れてきてもらったな、と喜んだが、なにぶん道が分からず場所がはっきりしないもどかしさ。自宅で関連のWebページを何十回も読んだのだ。