鱈ちり
鱈ちり


午前7時25分起床。浅草は晴れ。これは土曜日の夕餉で、浅草5丁目のナカジマ食堂の食卓である。ナカジマ食堂は久しぶりだったが、元気のよいお母さんはかわらないままであった。

あたしらは2人で出掛けたので、鱈ちりを2人前頼んで席に着いた。

そしたら、「ふたりでしょ。多すぎるわよ、1人前で十分」、とお母さんがおっしゃる。それで1人前にしたのだが、出てきたのが上の写真である。なるほどこれなら1人前で十分であるな。

鱈ちりはうまい。

あたしは家では鱈ちりを食べたことがなく、高校3年のとき、世話になった先生の家で始めて食べた。ナカジマ食堂の鱈ちりは、なにかそれを思い出させてくれる懐かしさに満ちている。

あたしは風邪気味なので、鱈ちりと、あん肝、それにヤリイカの煮付けを酒肴にして、レモンハイを一杯だけのんだ。それから親子丼を頼み半分だけ食べる。

半分じゃもったいない、といわれそうだが(たしかにもったいないぐらい旨かった)、具合が悪くって、どうも食えないのである。

ナカジマ食堂

ナカジマ食堂は、周りの人が“ナカジマ食堂”、と呼んでいるだけで、本当はただのナカジマである。しかもどう考えても“食堂”ではなく“酒場”なのである。なにしろランチ営業はしていないし、壁のピラは、食事よりも酒肴の方が、圧倒的多数なのである。

そんな中、ご飯を食べに来ている人達が確実にいるのだ。昨日もあたしのいる時間に2人程、1人で来てご飯を食べていた。なのでこの酒場は、“食堂”と呼ばれるのだろう(、と思う)。 
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親子丼
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