head10.jpg午前6時10分起床。浅草は晴れ。今日は何故かやる気が起きす、ずっとTVで映画ばかりを見ていた。

今日も休もうか、と思ったのだ。

けれど、昨日に続き今日も休みにするのは(たかがブログでも)心が痛む。そこで、1月20日の岩手建設工業新聞のインタビュー記事を転載しておくことにした。

■桃知さんは全国の業界団体でIT化の指導をされていますが。

「業界団体のIT化に当たっては、まずは円環をイメージしてもらいます。協会や支部の単位で情報網を作り、中心から情報を出して円環が受け止める。これはイントラネットに当たります」 「協会内の情報共有にイントラネットは非常に有効ですが、閉じた円環なので外部から他者を入れない欠点もあります。そこで円環をひねりメビウスの輪にして外部に開くため、ホームページやブログで情報発信するという、円環とメビウスの輪の2本立てでIT化を進めています」


■地方の建設業協会の会員企業は、BtoCの要素が少なく、公共事業の受注が中心です。その中で、あえて一般に情報発信する意義は何でしょうか。

「ここでの問い掛けは、発注者(顧客)は誰かということ。以前のように役所が顧客という声が多ければ、業界は発言する必要はありませんが、現在では市民社会に顔を向けず仕事はできません」

■情報発信の手段としてブログ化を勧めていますが、インタラクティブで即時性も高いという意味では、ツイッターやユーストリームなどの活用も考えられるのではないでしょうか。

「現在はツイッターも普及していますが、ベースはあくまでもブログ。ほかにも有効な手法があるかもしれませんが、現時点で最も優れているのはブログだと考えています」 「情報をマスで捉えた場合、ユーストリームやツイッターを見てアクションを起こす人って、実はミクロな層だと思うんですよ。例えば僕のブログの閲覧者は、1日当たり2000から3000人いるんですが、ツイッターからブログに入る人は1日5人程度。あまり過剰に期待せず、冷静に受け止める態度も必要でしょう」

■コアなユーザーは意外と少ないんですかね。情報発信が革命的に変化するのではといった幻想を抱いてしまうわけですが。

「情報の出し方が悪いとの声も聞かれますが、建設業が主体的に情報発信するようになって5年程度。実はまだ研究と暗中模索の段階です。別の懸念材料としては、社会全般の建設業に対する敵愾心が薄れている一方で関心も薄まっていること、そして建設業の情報発信に新規性が無くなったためか、一時期よりも反応が少なくなっていることなどが挙げられます」 「それでも情報発信が無駄だと諦めては何にもなりませんから、情報発信が一般化・普遍化しつつあるものと現状を率直に受け止め、いかにして反応を作っていくかを考えていく必要があります」

■建設業のIT化を通して、目指したい方向性とは何ですか。

「地方の中小建設業に元気になってもらい、希望を持ってもらうことが、IT化の本当の目指す先です。経済的な価値観で計測可能な希望や幸せだけではなく、自分が生まれた場所で働いて地元の人に認めてもらうという幸福の形もあります。そのためにも自ら情報発信して、例え1人からでも建設業への理解を広げていくことが必要だと思います」