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定価680円

Vol.66-04
2012年5月号
2012年3月16日発売

特集「行こう 大阪の名所 いま・むかし」

大阪人はどのような場所を名所と呼んできたのか。大阪の名所を考え、名場面を知る。

  • 巻頭言「大阪を機嫌よく生きる」(最終回)内田樹
  • 町田康「関東戎夷焼煮袋」(最終回)
  • インタビュー「おおさかは遠きにありて」長友啓典(グラフィックデザイナー)
  • 新明解 現代大阪語辞典【食べり~】
  • オオサカノオト 楽器の街「天満村」(最終回)
  • 大阪名物製造工程「生田のランドセル」
  • オオサカ・インストラクチャー!!~ミュージアム ほか

『大阪人』は休刊になってしまうのだ

午前8時起床。浅草はくもり。大阪から毎月送られてくる雑誌に『大阪人』があったのだが、その『大阪人』が休刊してしまう、と聞いて、あたしは東京の人だから勝手に想像し、やっぱし橋下さんが市長になった影響だろうか、と勝手に書かせてもらうのだが、本当にそうなのかは分からないのである。

ただ、『大阪人』は大阪の人の気持ちが入った、東京の人も読める唯一の本だと思っていたが、これに比べられる本など、どこを探してもなかったのである。

連載されていた町田康さんの「関東戎夷焼煮袋」なんて、終わり方が尋常ではなく、どこかで立腹中の文章であり、内田樹さんは、本当は先月で連載が終わった筈なのに、もう1回ということで「大阪を機嫌よく生きる」を機嫌も悪く(たぶん)書いている。

140B が編集に関わってから、いい本になったな、と思っていた矢先にこれであるが、本当に何があったが知らないが残念なことである。あたしは、この本を読むことでリハビリに励んできた、という経緯があり、(あたしが)良くなると共に消えゆくのは何処か寂しいのだが、いつかきっと戻って来て欲しいのだ。

『大阪人』は4月2日発売の5月号増刊をもちまして、休刊します。
小誌は大正12年12月創刊の『大大阪』を前身に、戦時中の紙不足による中断を経て、昭和22年3月号からは『大阪人』として改題し復刊。平成11年には誌面を大幅に刷新し、全国主要書店に販路を拡大しました。
昨年、「地元の人、まち」を通じて大阪の魅力をバラエティ豊かに発信する雑誌としてリニューアルしましたが、残念ながら休刊することに至りました。
ご愛読いただいた読者のみなさま、広告掲載、執筆などでご支援、ご協力いただいたみなさまに、心より感謝を申し上げます。
HP より抜粋)