スイカスイカ


スイカと身悶え

午前5時30起床。浅草は晴れ。スイカを今年初めて食べたのだ。というか、2年9ヶ月の間、あたしは律儀に食べなかったものだけれど、なぜか一昨日、近所のスーパーから買ってきたものを一切れ見れば、生来の”食いしん坊”が目をさまし、「たまには食ってみるか」、と勝手な解釈もなにも、ただ食いたい、という直球的欲望一直線だけが先走り、思わずがぶり。

いや、その甘いこと。永いこと自然の甘さとは”さよなら”していたこの身には、此の世の終わりか、と思うぐらいの甘さで、舌の上に転がる甘さ、とでも云うのだろう。考えてみれば、スイカは本来、もっと暑い季節のものだったはずだ、と思いだし、土地と関わる人間が創り出した、純粋贈与の不思議さに、しかし、本来、甘いものは糖尿病にはいいわけないよな、と身悶えする自分を感じていたのだ。