午前6時10分起床。浅草は雨。千厩の村上さんから「岩手弁かるた」が届いたのだ。
あぐど踏んで クヅはぐんでねぇ! めぐせぇ
標準語→かかとを踏んで靴を履いてはいけません。みっともないですよ。
岩手の言葉がいろいろ躍っている。それだけじゃなく、CDもついているので、本場の発音も覚えられる、という優れものなのだが、じつは、あたしは「北海道弁かるた」ももっていて、いや、ふたつならべてなにしようというわけではなく、ふたつならべて、ただじっと見ているのが好きなのである。
方言は、いつかは消えると考えていた。それもあたしが生きているうちにであるが、そんなことはなくて、ますます盛んに使われている。地図と暦が違う食べ物のように、どこかで生まれる詩のように、誰かに見つけてもらえることを、待ちわびているかにようにだ。