暑い盛りに温麺を食べるということ
昨日の昼餉は、盛楼閣の温麺であった。この暑い盛りに、と云いたいのはわかるが、昨日の盛岡市は、25度ぐらいと、東京の馬鹿みたいな暑さとは違っていて、「今日は寒いので、冷麺でなく温麺にしようか」、とまったく不穏な事を思ったのだ。
しかし、温麺は冬場限定ではなかったのか、と思うが、いや、これはあるだけで設けもんである。メニューを見れば大きな写真で温麺が出ているのだ。あたし達は(あたし達というのは、迎えに来てくれた下河原さんも一緒にである)、温麺と熊本馬肉のユッケをたのんだのだ。
あたしは、こと盛岡に行くときは、冷麺、温麺の類は、糖質制限食でなくても、かまわずに食べる事としており、というのも、こんなにうまいものを食べないのは、「一生の恥」と心得ているからに違いなく、盛岡にたまに行けることを、そして盛岡に住んでいないことを(わざわざ遠いところをいくからうまさが倍増する)、本当に感謝しているのだ。
しかし、この垢抜けしない、葱だらけの温麺の、その葱を中心とした野菜の生み出すスープのうまさは、一体何なのだ。そして、冷麺とはちがい(冷麺は乳白色の太い盛岡冷麺のそれである)、東京で食べる冷麺の麺のような、宮崎の東風屋の辛麺によく似た麺との相性も抜群で、「あー、うまいな」、と、体をよじって喘ぐのである。[盛岡グルメマップ]
盛楼閣
盛岡市盛岡駅前通15-5 GENプラザ2F
019-654-8752
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