あこう鯛粕漬け定食 800円あこう鯛粕漬け定食 800円


炉ばた焼き 酒肆 大関

午前6時20分起床。浅草は晴れ。今日は二の酉で、浅草中が騒がしいのだが、昨日の遅めの昼は品川駅にいて、駅前で昼餉ランチとしたのだった。しかし品川なんて全然知らないあたしは、それじゃ新規開拓しましょう、と高輪口から出て直ぐ側のビルの二階に上がり、そこにこの「炉ばた焼き 酒肆しゅし 大関」なる店を見つけたのである。

あこう鯛粕漬け

品川の高輪口には、あたしが昼餉を食べられるような店は少なくて、この店は、その少ない店の中でも希な存在、と云えるほど薄汚れた存在だが、昼餉のネタは表に勢揃いし(一部欠けていたが)、なんともうまそうに見えたのだ。

店はおじさんとおばさんがやっておられたが、あたしはこの日の最後の昼餉の客だったようで(13時15分頃に入店したが、本当に最後の客だった。ちなみにランチは13:30分迄)、スーツとネクタイばかりの、それもおやじばかりの客の間を(そういうあたしもおやじだが)、店の一番奥まで入り、そくさくと座るのだ。

ラジオは松任谷由実の3枚組のCDの各曲の頭だけを流し、そのこもった音が似合う、というなんともレトロな店なのだが、あたしは「あこう鯛粕漬け定食」をたのみ、ご飯は今日は食べよう、と半分だけお願いしたのだが、10分程たって出てきたお膳のご飯は、とても半分とは思えず、しかし今更返すのも、なにか具合が悪いかな、と思い、そのままいただくことにした。

ご飯に玉子をかけて、久しぶりの快楽を楽しみ、それでも4分の1程食べたのだ。あこう鯛は半身であり、これは見たとおりの大きさで、でも、そう言ってはなんなのだが、それは、もの凄くうまいわけでは決してないが、しかし、サラリーマンが食べるお昼のおかずの魚としては、何物にも代えがたい、ランチのおかずと呼ぶには惜しいような一品だったのだ。

炉ばた焼き 酒肆 大関
東京都港区高輪3-26-33 秀和品川ビル 2F
03-3449-4084

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