午前7時起床。浅草はくもり。昨日は岩見沢商工会議所の方々に同行して商店会めぐりをしてきた。あたしの知らない処もあったが、これは後程書くとして(ほんとに書くのか)、まずは朝一番に飲んだ珈琲、戸越銀座の喫茶店の話を書こう。
戸越銀座を訪れたのは2010年5月2日以来である。(当時は退院後9ヶ月目、文書は楽しく読めるが、作文としたら今ーである)。
手作り 珈琲・煙草 金田園
この店は何となく変だった。なんと言ってもテーブルの上に缶ピースがドンと置かれている。店主に聞いたら、「どうぞ吸って下さい!」とのことだった。
そもそも店の名前が「手作り 珈琲・煙草 金田園」だからといって、煙草は手づくりの訳もなく、その手づくりでない煙草がただでのめる、というのも今時(だからこそ)何かおかしいのだ。
あたしは煙草を吸わなくなて1年6ヶ月だが、目の前にあるのは憧れの缶ピースである。いたずらで吸いたくなるのを押さえるのが大変だったが、煙草吸いの人達には、ここは天国だろう(と思わせるには十分だった)。
それから、あたしらが頼んだ珈琲――アマレロ・ブルボンという、は380円なのである。それにクッキーは着いてくるは、珈琲が終われば緑茶がでるは、という案配いで、なんともサービス満点なのである。
あたしが感じたとおり、店主は元々サラリーマンだった人た。そんなに珈琲をいれる手つきも上手ではない。しかし、人づきあいはすこぶるいい感じで、あたしらが北海道から来た(といってもあたしは違うが)事を知ると、色々と説明してくれたのだ。
この店は、近所のおばちゃん達が集まって、何やかんや、と時間を潰してくれることが(店主には)嬉しいようで、喫茶店をつくったおかげでコミュニティができる、そのことが、非常に「街的」だな、と思えたのである。
この日も、あたし達一行の他には、おばちゃん達が陣取って話しこんでいた。
そもそも、この店は出来てから5年しか経っていないそうだが、「街的」には店の年期は関係がない、と思える。関係するのは、そこにいる人々の「街的」な年期だけである(ような気がするのだ)。
金田園
戸越銀座:品川区豊町1-4-15
03-3781-5564
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