八州のもつそば八州のもつそば


八洲のもつそば

午前5時40分起床。浅草は晴れ。ホテルの朝食を断り、雪の降る中を向かったのは岩見沢駅前の「八洲」という蕎麦屋だった。勿論、「立ち喰い蕎麦屋」であり、あたしが願ってやまないもだったのだ。この「八洲」は広くそして綺麗な店だ。テーブルの上にはコップと水入れ、そして割り箸と七味が置かれ、テッシュペーパーがきちんと置いてある。そしてテーブルの途中にはごみ箱である。綺麗すぎる、としょうもない感想を云う。

なんとも瀟洒なこの広い店は、女の人が一人でやっているようだったが、時刻は8時30分頃、客はあたし一人、だから一人でやっても間に合うのかどうかは知らないが、あたしは「もつそば」を頼んだ。「もつそば」は岩見沢のパトリであり(勿論)鶏のモツである。このメニューが「立ち喰い蕎麦屋」にあることだけでも貴重なのだ。それは例えば「希林」の「もつそば」のようにはいかないが、半分以下の値段でアッと云う間に「もつそば」を出してくれる。

蕎麦は勿論茹で置きだ。これが決まりだ、と云うような蕎麦であるが、変な蕎麦を食わせるのなら茹で置きでよいのだ。そして真っ黒な汁とぶつ切りのモツの螺旋、きんかんの黄色ととどめの天かす、そしてその上のねぎである。なんとも食欲をそそるバランスではないか。なんと云っても「天かす」が全ての味を纏めてくれる。あたしはアッと云う間に蕎麦を手繰りモツを食べた。きんかんが半分だったのは笑えたが、うん、これはイケているのだ。

八州

八洲
北海道岩見沢市1条西4丁目8