福田屋
午前3時20分起床。浅草はくもり。
この日は家人と一緒に渋谷に行っており、「そば処 福田屋」で蕎麦を手繰ることにしたのだ。
ここは二階への階段を上るのだが、店の前には2人ほど待ち人がいた。
ほー混んでいるな、と暫く待たされるが、店に入ってあたし達は席に通されると、
窓から見える店の庭に、雑多な渋谷にいることを忘れるように落ちつくのだ(笑)。
家人は「冷したぬきそば」を、あたしは「巣ごもりそば」を頼んでみたが、
あたしは家人のオーダー「冷したぬきそば」が実は楽しみだったのである。そう、どんな「冷したぬき」が出来上がってくるのかだ。
それからビールも一本、酒肴に「冷しなす」を頼んだのだ。
まずはビールと「冷しなす」である。1年程前、ここで「冷しなすそば」を食べた時の記憶が甦る味だ。
「きんぴらごぼう」が酒肴い付いていて、暫く其れ等でビールをやっていたのだが、「巣ごもりそば」と「冷したぬきそば」がやってきた。
はやいな、と思う。
あたしはまず家人の「冷したぬきそば」を見て驚いたのだ。
「天かす」、「貝割れ」、「海苔」、「おろし」、そして「温泉たまご」がたっぷりの蕎麦の上を飾っている。
それは(あたしの知る)「冷したぬきそば」としてはさ最上のものだ、と褒める。
そして一口食べればうまいのだよ(笑)。
あたしの「巣ごもりそば」もいい。
なんと「長芋」の下地に「めかぶ」で巣をつくり、その中で「温泉たまご」が巣ごもりしている。
いや、やるものなのだよ、と早速手繰ると、これがねばねばの相乗効果でうまいのだ(笑)。
ただ、一緒に出て来た「穴あきレンゲスプーン」をどう使えばよいのかわからなかったのだが、それは最後で明らかになる。
残った「めかぶ」や「長芋」は箸が滑って食べずらかったのだが、
あーここで「穴あきレンゲスプーン」を使うのだな、と納得したのだよ(笑)。