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2019年03月03日|お知らせ


2007年04月10日(火) 

自民党の集票力が衰退していること。

午前6時40分起床、浅草は晴れ。

統一地方選前半戦 11勝2敗、自民足腰不安 地方の集票力減衰」(Yahoo!ニュース:産経新聞)

統一地方選前半戦から一夜明けた9日、自民党内でそんな不安が広がりつつある。都道県知事選は事実上、「11勝2敗」と勝ち越したものの、政令市長選は「1勝3敗」、44道府県議選で公認議席を1309から1212に減らしたことは、かつて自民党が誇った地方の集票力が減衰していることを物語る。地道な票固めが勝敗のカギを握る夏の参院選に向け、安倍自民党は足腰を立て直すために戦略の練り直しを迫られている。

自民党の地盤

統一地方選挙前半戦をみると、自民党の地盤は確実に壊れているように思う。

統一地方選前半戦、民主が145議席増…都市部で躍進」(Yahoo!ニュース:読売新聞)

8日投開票された統一地方選前半戦の44道府県議選と15政令市議選で、民主党は地方に加え、都市部でも基盤を拡大したことが鮮明になった。/これに対し、自民党は「民主党が次第に力をつけてきた」として警戒感を強めている。夏の参院選に向けた自民、民主両党のつばぜり合いが激しさを増しそうだ。/自民党は44道府県議選で1212議席にとどまり、議席占有率は47・6%と過去最低を更新した。民主党は375議席を獲得し、前回の230議席(旧自由党を含む)から大幅に増え、議席占有率は14・7%に伸びた。

かつては自民党が誇った地方の集票力が減衰しているのは間違いないだろう。それは小泉的なものから安倍自民党が離れてしまった(ように見える)ことによるものではなく、小泉的なものがつくりだした地方の破壊メカニズムに対する、地方の素直な意思なのだと思う。

一方都市部でも民主党の基盤が拡大しているのは、これは地方とは逆に、小泉的なものから安倍自民党が離れてしまった(ように見える)ことによるものではないだろうか。

ねじれ

この国には、このねじれが存在していて、それは〈都市部/地方〉の二極化の表れなのだと思うが、たぶん既存の政党(特にそれを自ら作り出した自民党)は、このねじれに対応できるまでには進化していない――どころか退化してしまっている。

自民党は、小泉の時代に、郵政民営化〈賛成/反対〉という二分コードを使って〈異端〉を排除してしまった――そのことで、極度に排他的な(閉じた)ムラ社会化してしまっているように思う。

そのため組織的な柔軟性を失っているのは確かで(つまり「種の論理」が働かない)、変化への適応能力を失っている――そのことで、自民党の集票力は衰退しているのだと思う。

極度に閉鎖的な組織(共同体)が、異端としての〈他者〉を作り出してしまうことで、その〈他者〉からの支持を失うのは、組織の原理としては当然のことでしかないだろう。

Tags: 自民党 , 選挙

投稿者 momo : 2007年04月10日 09:23 : Newer : Older

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