ビビンパ

ユッケビビンパ午前7時30分起床。浅草は雨。昨晩の夕餉は、浅草コリアン街大福園であった。

当然に焼肉を食べたのだが、〆は珍しくもユッケビビンバであり、ある意味豪華だな、と思う(ミニわかめスープ付き 1200円)。

ビビンパとは日本語で言えば骨董飯ということになるだろう。(ただし日本の骨董飯は汁をかけるのだが)。

「骨」は「入り乱れでいる」、「董」は「混ぜご飯」という意味である。つまり、「骨董」とは「色々な物を一ケ所に混ぜる」ことを意味し、骨董飯とは既炊いたご飯に色々なおかず類を混ぜ合わせたものを意味する。(引用|全州ビビンパ


咀嚼-消化-栄養の前対象としての視覚化

ユッケビビンパこのたべものを特徴付けているのは、炊いたご飯と「色々な物」を混ぜ合わせる、ということにある。「混ぜ合わせる」ことこそ、ビビンパの肝要なのだ、と思うわけで、なので私は、食べる前に全てを混ぜ合わせてしまう。

それも時間をかけて丹念にだ。(糸が立つ位に、という表現を使いたいのだが、糸は立たない。これは納豆ではない)。そこにあらわれるのは、混沌(カオス)である。

カオスは普通、胃袋の中で、と決まってきるのだが、ビビンパは、料理という創造を、咀嚼-消化-栄養の前対象として視覚化してしまう。

それはまあ、単純にそうした方がうまい、ということなのだけれども、これと比喩できる日本のたべものは、ん~、やはり骨董飯ぐらいしかないだろうな、と。 

大福園
台東区浅草2-13-6
03-3841-2705
ケンドー・ナガサキさんと大福園にて

大福園
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