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2019年03月03日|お知らせ



灰色の喪失なのか復活なのか―「東京を目の敵は、日本沈没に」 自民の議員同士が火花。

「東京を目の敵にして税源を召し上げようとすれば、日本沈没につながりかねない」

「大きな間違い。今は地方が活性化しなければ日本が沈没する」

7月の参院選で惨敗した反省から、自民党に新設された地域活性化特命委員会が23日朝、党本部であり、地域間の財政力格差の解消をめぐり、東京と地方の党所属国会議員が激しい「舌戦」を繰り広げた。/口火を切ったのは、中川雅治参院議員(東京選挙区)。これに対し、谷川弥一衆院議員(長崎3区)らが「弱者に冷たいから参院選で負けた」と逆襲すると、今度は石原宏高衆院議員(東京3区)らが「東京都も財政再建をしてきた」などとかみついた。/あまりの過熱ぶりに、会合終盤では「議論がこういう形で集約されるのは望ましくない」と心配する声も上がった。[asahi.com:「東京を目の敵は、日本沈没に」 自民の議員同士が火花 - 政治]

午前7時5分起床。浅草は晴れ。

これは典型的な二項対立の議論でしかない。

そこには灰色がない。

矛盾人間のつくっている矛盾社会なんだから、それに適応したやりかたで人間社会というものは進歩させていかなきゃならない。科学的に、理論的にすべてを律してしまおうとしたら、人間の社会というものはすごく不幸なものになっていくわけですよ。必ずしも白と黒に割り切れるものではない。その中間色というものがあるということですよ。(池波正太郎:『新編 男の作法―作品対照版』)

 灰色の濃淡

普遍経済学灰色とは「贈与」のことだ。

「贈与」とは等価交換ではない。

即時性もない。

しかし貸し借り、お互い様、やがてかえってくる、という思考方法である。

今の政治(というか小泉さん、安倍さんの自民党)には、この「贈与」がなかった。

小泉さんがやったことは、「交換」(等価交換と即時性)の運動を最優先させるために「贈与」を殺したと言うことだ。

しかし「贈与」がないということは、そこには〈他者〉がいない、ということなのだ。

それは〈私〉がないに等しい。

私―他者という補助線

私達は、えてして情報の(伝達者の)意図を考えることをしない。そのことで、我々は二項対立の罠に陥ってしまう。

それを防ぐのは理論的にはとても簡単で、二項対立の軸に、私―他者という補助線を一本引けばよい。

そうすれば単純な二項対立は4つの象限をもつことで、〈他者〉としての伝達者(情報の発信元)を知ることになるだろう。(例えば、〈私〉の考えている「白」と〈他者〉のいう「白」は違う象限にある)。

[私―他者という補助線若しくはコミュニケーションの2つの意味――モラロジー建設部会での講演用PPTの解説(その4)。]

私―他者という補助線をもつ象限
私―他者という補助線をもつ象限

つまり〈他者〉がいなければ、選挙に負けるのは当然なのである。

国会議員としての〈私〉は、他ならぬ〈他者〉がつくりだしている、ということだものね。

まあ、議論は悪いものではない。

尽くされよ、である。

Written by 桃知利男のプロフィール : 2007年10月24日 08:39: Newer : Older

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