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2019年03月03日|お知らせ



「中小建設業の受注を増やす為の営業戦略」―2007年11月9日新南陽商工会議所げん気塾での講演内容PPT。

午前6時45分起床。浅草は晴れ。 

2007年11月9日は、新南陽商工会議所 げん気塾での講演に招聘いただいた。

「中小建設業の受注を増やす為の営業戦略」への疑問

今回の講演は、その演題「中小建設業の受注を増やす為の営業戦略」への疑問から始まる。

仮に「中小建設業の受注を増やす為の営業戦略」という方法があったとして、その方法をこの講演を受講するようなかたちで簡単に手に入れることが可能だとすれば、それは「受注を増やす」という目標を(その意図とは裏腹に)達成することを難しくするだろう。

学習の高速道路と大渋滞

つまりそれは、今の時代の特徴であるマニュアル化の問題なのだが、ここで、先に紹介しておいたウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』(梅田望夫)から「学習の高速道路と大渋滞」(羽生善治の言葉) というフレーズを援用した。

例えば「中小建設業の受注を増やす為の営業戦略」という方法は高速道路である。

まず、その高速道路に〈乗るのか/乗らないのか〉。

私はまずは「乗ること」だ、と考えるが、それは学習の高速道路に乗れば、(勿論努力は必要だが)あるレベルまでは間違いなくいける、ということだ。

しかしそこで待っているのは、ある地点での大渋滞である。

誰もがあるレベルまでいける時代だからこそ、逆に均質化は進み、受注有利の差別化、独自性を保つことはより難しくなる。

ここでの梅田の戦略はさらなる「高く険しい道」を目指すか、高速道路を下りて道標のない「けものみち」を選ぶのか、とうことになる。

それは私が良く使うフレーズであれば、「とりあえずは大きな流れの中で流れて、それ以上のスピードで流れることで独自性を保つ」川俣正)ということ――つまり問題は高速道路に乗って、大渋滞にぶち当たってからなのである。

という理解を前提にすれば、「経営=環境×原理」の「環境」と「原理」の理解(今と言う時代の環境と原理の理解)からはじめるのは、当然のことでしかないだろう。

それは大渋滞から如何にして〈私〉を救うのか、というノウハウ(マニュアル)ではなく、(経営ための―マニュアルを使いこなすための)基本理解としてである。

恰も一身にして二生を経るが如く一人にして両身あるが如し

まずは今の時代は、10年前とはぜんぜん違う、という理解である。

恰も一身にして二生を経るが如く一人にして両身あるが如し (福沢諭吉)。

これは、『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』(梅田望夫)からの2つ目の引用であるが、どんな世界で生きていようとも、大なり小なり、このフレーズは身にしみているはずである。

この説明には(つまらない事例ではあるが)『桃論』から「私の身の上ばなし」をさせていただいた。

つまり、私の前半の人生である、建設業で仕事をしていた時代(「こちら側」)と、今のIT化コンサルタントとして生きている人生(「あちら側」との境界のようなもの)は、まるで、「一身にして二生を経るが如く」なのだ、ということだ。

インターネットの精神文化

その違いはなによりも、インターネットの精神文化が、私自身の生き方において〈機能していないのか/機能しているのか〉と言うことだ。

  • 自発性(ボランティア)
  • 草の根(グラスルーツ)
  • 開放系(オープン)

このラディカルで、ナイーブな精神文化は、インターネット以前には(一部サブカル的なもの以外には)この国には殆どなかった、と言ってもよいだろう。

しかし少なくとも私は、10年前に、インターネットに出会ったことで、その精神文化に魅了され、自然と「あちら側」と「こちら側」との境界に身を置くようになった。

そしてそのことで、「新しい職業」で生きはじめた。

中小建設業向けのIT化コンサルテーションという職業は、私の発明品のようなもので、たぶんある時期は何人か居ただろう同じような職業の人たちで、今生き残っている人を私は殆ど知らない。

それは何故に可能だったのだろうか、と言うところから(今という時代の環境と原理の理解として)いつものように、Web2.0、グーグルの普遍経済学性を説明を試みた。

普遍経済学

それはこのサイトや講演では繰り返してきた主張でしかないので詳細はここでは割愛させていただく。

普遍経済学普遍経済学的に生きることで、一番重要なのは、目標ではなく、目的なのである。

目的と目標を取り違えば、「何人もその家卑の前では英雄足りえず」となる。(つまり「偽装」の内部告発)

そして目的を持つには、理念(哲学)がなくてはならない。

そのためには、私が貢献すべき純粋贈与とは何かを理解すること。

そして、常に〈他者〉を視野に入れることが必要となる。

他者を視野に入れる、とは贈与の関係を強調することだ。

純粋贈与に貢献するために、贈与(共同体)を機能させることだ。

Written by 桃知利男のプロフィール : 2007年11月12日 10:10: Newer : Older

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