民主党の小沢代表は4日夕、党本部で緊急記者会見を行い、自民党との連立政権構想をめぐり、党内を混乱させた責任を取り、鳩山幹事長に辞職願を提出したことを明らかにした。 /小沢氏は記者会見で、「民主党代表としてけじめをつける。党首会談で要請のあった連立政権の樹立をめぐり、政治的混乱が生じたことを受け、代表を辞することを決意し、辞職願を提出し、執行部に進退をゆだねた」と述べた。 from 民主党の小沢代表、辞職願提出「党内混乱の責任取る」|So-net
午前5時起床。浅草は曇り。今日は岩見沢出張。福田自民党と小沢民主党は「たいして変わらない」ことは先に書いた※1。これは、福田さん故に仕掛けることのできたキアスム・神話のアルゴリズム的戦略であり、神話のアルゴリズム的には「大連立」も当然に有りだ※2。
福田さんはやっぱり灰色の人である。※3
今回の仕掛けで、小沢さんが民主党代表を辞意表明するとは思ってもいなかったろうが、(小沢さんが)党首会談を受け入れた段階で、ある程度民主党を揺さぶれるという確信はあったのではないだろうか。
そして小沢さんの辞任表明。
これで政局はわからなくなった。
小沢さんが一族郎党を引き連れ民主党を離脱し自民党とでも手を組めば、ねじれ国会は一転する。
(まさにキアスム・神話のアルゴリズムである)。
もしかしたら政界再編もありかな、とさえ思わせる。(政界再編は小沢さんの望むところで、福田さんはそんなの関係ねー!だろうが)。
それにしても、このキアスム・神話のアルゴリズム的という理解の仕方は、いまさらながら凄いな、と思う。
小泉さんが二項対立によって対立相手を打ち負かそうとしたリーダーだとすれば、福田さんは、対立しない方法で相手を取り込んでしまおうとするリーダーである。
それは一見すると地味だし、わかりにくいものだが、キアスム・神話のアルゴリズムという戦略を勉強してきた私には、とても興味深いものだ。
福田さんは、腹の底の構造が二重にも三重にもなっているのか、天然でそうなのかはわからないが、こういう人が波に乗れれば、自民党も面白いかもしれない。
しかし福田さんは薄い灰色である。
そして小沢さんは灰色に輪をかけた悪党である(限りなく黒に近い)。
結果的には小沢さんに自民党が振り回されることになるかもしれない。
ついでに書いておくと、対立しない方法で相手を取り込んでしまおうとする戦略は、対立相手を取り込んでしまった途端に、また分裂に向けてひねりが始まってしまう。
まあ、それが組織のダイナミズムなのだし、その意味で自民党は昔の自民党には戻れはしない。
そしてそれは、小沢さんが民主党とくっついてからの(民主党の)動き、と言うことでもある。