FROM MOMOTI.COM

サイボウズOffice10へのバージョンアップをやりませんか。

2019年03月03日|お知らせ



緩いけれど元気な時代の喫茶店―ギャラン。(上野6丁目)

アイスコーヒー
ギャランのアイスコーヒー
アイスものはやたらとサイズが大きいく、それは不必要に重いガラスのグラスだ。

午前6時起床。浅草はくもり。上野で打ち合わせをするときは、当然に喫茶店を使うのだけれども、あたし的に一番利用頻度が高いのがギャランだ(昨日もこここで打ち合わせをしていた)。

この店は(喫茶店としては)大きな店で、ビルの2階のフロアーを占有している。その佇まいは昭和の喫茶店であり、店の名前は三菱のコルトギャランからのものだと思う(たぶん)。

それは合理性が最優先となる前の、元気だけれども緩い時代の残骸なのか、客も殆どが商談とか打ち合わせのサラリーマンか自営業者(自由業者)なのであって、その人たちも、元気だけれども緩い時代としての昭和を引きずる人たちである。

もちろん喫煙は可能で、沢山の人たちがわんわんとタバコを吸いながら話している。それは希望もあれば失望もある喧騒な空間には違いないのだが、あたしらはヘンな精神構造を持っていて、不思議とそれは気にならない。

なにしろあたしもタバコを吸いながら、お客さんと打ち合わせなのである。あたしらのテーブル席はひとつのカプセル空間なのであって(もちろんカプセルはないけれども)、それはパチンコに近いのもしれない。

パチンコは、集団的で、しかも一人ぽっちの遊びである。機械は長い列をなして並べられている。自分の絵画の前に立ったお客は、おのおの自分だけで遊び、隣の客など見もしない。(ロラン・バルト:『表徴の帝国』:p48)

けれど、あたしはひとりの時はこの店は使わないのであって、この店にいるときは必ず相手がいる。それは他の客もそうなのであって、ひとりでこの店に佇んでいる人はほとんどいない。

そしてこの店ではなしていることはほとんど仕事のことばかりなのである。つまりメールじゃ済まされないことがあるから人とあう。だから喫茶店を使う。そんな昭和の残像がこの店の高い次元を支えているのだろうな(たぶん)。

ギャラン (喫茶店 / 上野)
★★★★ 3.5
台東区上野6丁目14-4
03-3836-2756
営業時間 
[月~金] 10:00~11:00 [土・日・祝] 10:00~11:00
ギャラン
[上野・アメ横・御徒町グルメマップ]

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年10月30日 09:30: Newer : Older

このエントリーのトラックバックURL

https://www.momoti.com/mt/mt-tb.cgi/2443

Listed below are links to weblogs that reference

緩いけれど元気な時代の喫茶店―ギャラン。(上野6丁目) from モモログ

トラックバック