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水口食堂のお品書き

浅草 水口

水口食堂は白一の斜め向かいにある食堂で、アイスクリームを食べながら、よく人の入る食堂だなあ、と感心しながら見ていたのだが、念願かなって？ ようやく月曜日の昼に、昼餉（ランチ）に訪れることができた。

中に入れば、それは予想以上に広い店で、浅草の店らしく、「街的」な気の置けない雰囲気だ。お客さんも地元の人と観光客との半々で、それは「2丁目らしい」という表現でいいだろう。もちろん昼間から酒を飲んでいる人はフツーにいるし、定食を食べている人を見れば、ご飯はもちろんどんぶりに山盛りなのである。

品書きを見れば、ご覧のように、ないものはないのであって、うちの近所ならニュー王将的だな、と（ニュー王将は小さな店だけれども）。

カツ丼／カツ重

これだけ色々なメニューがあると、何を食べていいのか迷うところだが、あたしはカツ丼を頼んでみた。カツ丼は大衆食堂のランドマークのようなもので、カツ丼がうまければ他のメニューもうまい（たぶん）。例えば岩見沢の西谷食堂はその典型だ。

けれど（カツ丼を頼んだはずなのに）出てきたのはカツ重なのであって少々拍子抜けする。この店は重／丼の区分はないのかもしれないが、あたし的には、カツ煮＋米は、どんぶりで食いたい。 

早速カツを食べれば、フツーにうまいカツ重で、あたしが浅草最強といっているニュー王将のカツ丼に比べれば、インパクトには欠けるけれど、しかしそれは比べる相手が悪いのであって、特にボリューム感は負けず劣らずだ。肉は固いけれど、全体としては汁気の多いフニャフニャ系であり、汁の染みたご飯もよろしい。アサリの味噌汁も二重丸なのであった。